ラヴ・オーヴァー・ゴールド

『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』(Love Over Gold)は、イギリスのロック・バンド、ダイアー・ストレイツが1982年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。1980年のツアーより加入した新メンバーのハル・リンデスとアラン・クラークが初参加したアルバムである。

『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』
ダイアー・ストレイツ の スタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
ジャンル ロック、ルーツ・ロック
時間
レーベル ヴァーティゴ
ワーナー・ブラザース・レコードアメリカ合衆国の旗
プロデュース マーク・ノップラー
専門評論家によるレビュー
  • allmusic 星4 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='4' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
  • Rolling Stone 星4 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='4' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]、オーストリア[2]、オランダ[3]、ニュージーランド[4]、ノルウェー[5])
  • 2位(スウェーデン[6])
  • 4位(ドイツ[7])
  • 19位(アメリカ[8])
  • 74位(日本[9])
ダイアー・ストレイツ アルバム 年表
メイキング・ムーヴィーズ
(1980年)
ラヴ・オーヴァー・ゴールド
(1982年)
ExtendedancEPlay
(1983年)

背景

「テレグラフ・ロード」のタイトルは、アメリカの国道24号線のうちミシガン州を走る部分の別名に由来しており[10]、マーク・ノップラーはツアー・バスでテレグラフ・ロードを通った体験と、クヌート・ハムスンの小説『土の恵み』にインスパイアされてこの曲を作った[11]。

本作が制作されていた頃、ノップラーは女性視点の曲「プライヴェート・ダンサー」も完成させていたが、最終的には自分でこの曲を歌うことに難色を示し、ティナ・ターナーのアルバム『プライヴェート・ダンサー』(1984年)に提供した[12]。なお、ターナーのヴァージョンのレコーディングには、ノップラーを除くダイアー・ストレイツのメンバーが参加し、ノップラーの代わりにジェフ・ベックがギターを弾いている[12]。

本作のレコーディングには、ジャズ・ミュージシャンのマイク・マイニエリがゲスト参加した。なお、ノップラーはマイニエリのアルバム『Wanderlust』(1981年)を聴いて、同アルバムの制作に関与したニール・ドーフスマンに興味を抱き[13]、本作でドーフスマンをレコーディング・エンジニアに起用した後、アルバム『ブラザーズ・イン・アームス』(1985年)では共同プロデューサーに迎えている[14]。

本作のレコーディングを最後に、オリジナル・メンバーの一人ピック・ウィザースがバンドを脱退[15]。そして、元ロックパイルのテリー・ウィリアムズが後任ドラマーとして加入した[16]。

反響

母国イギリスでは、本作からの先行シングル「哀しみのダイアリー」が全英シングルチャートで2位を記録し、バンド初の全英トップ5シングルとなる[17]。そして、本作は全英アルバムチャートで4週にわたり1位を獲得し、200週チャート圏内に入った[1]。

ニュージーランドのアルバム・チャートでは27週連続でトップ10入りし、そのうち12週にわたって1位を獲得する大ヒットとなった[4]。その後も度々チャート圏内に再浮上して、1986年6月にも2週トップ10入りしている[4]。オランダのアルバム・チャートでは6週[3]、ノルウェーのアルバム・チャートでは5週にわたり1位を獲得した[5]。

アメリカでは本作がBillboard 200で19位に達し[8]、1986年4月にはRIAAによってゴールドディスクに認定された[18]。また、アメリカでは「公害病」がシングル・カットされ、総合シングル・チャートのBillboard Hot 100で75位、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは9位を記録した[8]。

日本では、『コミュニケ』(1979年)以来となるオリコンLPチャートのトップ100入りを果たしている[9]。

評価

Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「14分に及ぶオープニング曲"Telegraph Road"を含む5曲しか収録されておらず、ある意味、彼らのプログ・ロック的な試みといえるアルバム」と評している[19]。また、デヴィッド・フリックは『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中4点を付け「殆どのポップ・ミュージックが製品とみなされている時代にあって、『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』は敢えて、エアプレイよりも芸術性を優先した」と評している[20]。

収録曲

全曲ともマーク・ノップラー作。

  1. テレグラフ・ロード "Telegraph Road" – 14:18
  2. 哀しみのダイアリー "Private Investigations" – 6:46
  3. 公害病 "Industrial Disease" – 5:50
  4. ラヴ・オーヴァー・ゴールド "Love Over Gold" – 6:17
  5. イット・ネヴァー・レインズ "It Never Rains" – 7:59

他メディアでの使用例

ビル・フォーサイスが監督した1983年のイギリス映画『アイスクリーム・コネクション』では、マーク・ノップラーがサウンドトラックを制作し、「テレグラフ・ロード」と「哀しみのダイアリー」といった本作からの曲も流用された[21]。なお、フォーサイスは同作について「『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』のトーンを反映してみた」と説明している[21]。

参加ミュージシャン

アディショナル・ミュージシャン

脚注・出典

  1. DIRE STRAITS | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
  2. Dire Straits - Love Over Gold - austriancharts.at
  3. dutchcharts.nl - Dire Straits - Love Over Gold
  4. charts.org.nz - Dire Straits - Love Over Gold
  5. norwegiancharts.com - Dire Straits - Love Over Gold
  6. swedishcharts.com - Dire Straits - Love Over Gold
  7. officialcharts.de
  8. Dire Straits | Awards | AllMusic
  9. 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.190
  10. Michigan Highways: Route Listings: US-24 - michiganhighways.org - 2014年12月6日閲覧
  11. Telegraph Road by Dire Straits Songfacts - 2014年12月6日閲覧
  12. Private Dancer - Tina Turner | AllMusic - Song Review by Stewart Mason
  13. CLASSIC TRACKS: Dire Straits 'Money For Nothing' - soundonsound.com - 2014年12月6日閲覧
  14. Neil Dorfsman | Credits | AllMusic
  15. 35 Years Ago: Dire Straits Release 'Communique'
  16. Dire Straits | Biography | AllMusic - Artist Biography by Stephen Thomas Erlewine
  17. DIRE STRAITS | Artist | Official Charts
  18. RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"LOVE OVER GOLD"と入力して検索すれば表示される
  19. Love Over Gold - Dire Straits | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
  20. Dire Straits Love Over Gold Album Review | Rolling Stone - Review by David Fricke - 2014年12月6日閲覧
  21. Comfort and Joy: the anatomy of melancholy - Offscreen - article by Philip Gillett - 2014年12月6日閲覧
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