ラ・ボス・デ・ガリシア

『ラ・ボス・デ・ガリシア』(スペイン語: La Voz de Galicia)は、スペイン・ガリシア州で発行されている日刊紙。紙名は「ガリシアの声」を意味する。

ラ・ボス・デ・ガリシア
種別日刊紙
判型ベルリナー判
所有者ボス・デ・ガリシア社
設立者フアン・フェルナンデス・ラトーレ
編集者サンティアゴ・レイ・フェルナンデス=ラトーレ
編集長ショセ・ルイス・ビレラ・コンデ
設立1882年1月4日
政治的傾向現在: 保守、ガリシア主義
1936年以前: 共和主義、進歩主義、ガリシア主義
言語スペイン語、ガリシア語
本社所在地スペインの旗 スペイン・ガリシア州ア・コルーニャ県ア・コルーニャ
発行数94,844部(2011年)
ウェブサイトラ・ボス・デ・ガリシア

ガリシア地方のア・コルーニャにおいて、1882年にフアン・フェルナンデス・ラトーレによって創刊された。ガリシア州を代表する日刊紙とされ[1]、ガリシア州ではもっとも発行部数の多い日刊紙であり、スペイン全体では8番目に発行部数の多い日刊紙である。紙面には主としてスペイン語が用いられているが、文化面やオピニオン面にはガリシア語も使用され[2]、ガリシア語の比率は5%程度である[1]。

歴史

創設者のフアン・フェルナンデス・ラトーレ

1882年、フアン・フェルナンデス・ラトーレによってラ・ボス・デ・ガリシア紙が創刊された。当時の紙面は共和主義・進歩主義・開放的だった。1930年代のスペイン第二共和政期の発行部数は20,000部以上だった。1953年にはフェロル支局が開設され、1959年にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ支局が開設され、1964年にはカルバージョ支局が開設された。1960年代には創設者の孫であるサンティアゴ・レイ・フェルナンデス=ラトーレが経営者に就任し、本紙の発行部数は拡大を始めた。1978年にはガリシア地方内の7都市に編集局を有していた。1990年以後にはガリシア州出身者が多いマドリードに支局が開設された。1992年にはア・コルーニャにボス・デ・ガリシア社の本社ビルを建設した。

特徴

現在では26の支局で計14の異なる版が発行されている。レアル・アカデミア・ガレガ(王立ガリシアアカデミー)を創設したジャーナリストのマヌエル・ムルギアの誕生日である5月17日は、「ガリシア文学の日」として祝福される。2000年の5月17日には「ガリシア文学の日」を記念してラ・ボス・デ・ガリシア紙のウェブサイトが開設された。近年では2500万ページビュー/月と250万ユニークユーザーを有するサイトとなっている。スペイン語のデジタル版のほかに、機械翻訳によるガリシア語のデジタル版を閲覧することもできる。

ガリシア州に拠点を置く多くの新聞と同じように、ラ・ボス・デ・ガリシア紙もガリシア州政府からの助成金に依存しており、編集上の独立性を大きく損ねている[3]。中道右派のガリシア国民党が中道左派のスペイン社会労働党=ガリシア民族主義ブロック選挙連合を破った2009年ガリシア州議会選挙後、本紙は400万ユーロ以上の助成金を受け取っており、本紙に対抗するために2008年に創刊されたショルナル・デ・ガリシア紙(2011年に休刊)などは、本紙がガリシア国民党に対して好意的な報道をした結果であるとして批判している[4][5]。

寄稿者

創刊間もない時期には知識人のマヌエル・ムルギアやエミリア・パルド・バサンなどが論評を行った。他の寄稿者にはサンティアゴ・カサレス・キロガ、アンドレス・マルティネス・サラサール、マヌエル・アスナール、ラモン・オテーロ・ペドライオなどがいる。

1931年から1936年のスペイン第二共和政期は本紙の黄金期だったとされ、ジュゼップ・プラ、フリオ・カンバ、グレゴリオ・マラニョン、アソリン、ラモン・ペレス・デ・アジャラなどがコラムニストに名を連ねていた。1950年代には小説家・詩人・劇作家のアルバロ・クンケイロや、著作家のアウグスト・アッシア、アメリカ人コラムニストのウォルター・リップマンなどの文章を読むことができた。1970年代末からの民主化移行期にはフランシスコ・ウンブラルの文章も掲載された。

発行部数

1993年の発行部数は107,446部であり[6][7]、2003年の発行部数は111,000部だった[8]。2008年の発行部数は103,341部であり[9]、2011年の発行部数は94,844部だった[10]。

脚注

  1. 坂東省次、桑原真夫、浅香武和『スペインのガリシアを知るための50章』明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2012年。
  2. Seth Lewis (2006年3月15日). “Delivering the News in Two Languages”. Nieman Reports. 2015年6月7日閲覧。
  3. “Os medios de comunicación galegos”. Colectivo a nave das ideas (2011年3月22日). 2018年3月3日閲覧。
  4. “Article in Xornal de Galicia”. ショルナル・デ・ガリシア (2009年8月14日). 2010年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月3日閲覧。
  5. Garcia Gonzalez, Aurora (2009). Historia de la empresa de La Voz de Galicia. Libros en Red
  6. Edward F. Stanton (1999). Handbook of Spanish Popular Culture. Westport, CT: Greenwood Press. p. 199. https://www.questia.com/read/15131106/handbook-of-spanish-popular-culture 2015年2月22日閲覧。(Paid subscription required要購読契約)
  7. “The Daily Press”. Contenidos. 2015年2月19日閲覧。
  8. “World Press Trends”. World Association of Newspapers (2004年). 2015年2月15日閲覧。
  9. Alan Albarran (10 September 2009). Handbook of Spanish Language Media. Routledge. p. 25. ISBN 978-1-135-85430-0. https://books.google.com/books?id=4uOPAgAAQBAJ&pg=PA20 2014年10月29日閲覧。
  10. Figures covering July 2010 to June 2011 in Spain Archived 29 April 2011 at the Wayback Machine., Oficina de Justificación de la Difusión. Retrieved 28 January 2012.

外部リンク

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