ロウソクの科学

ロウソクの科学』(ロウソクのかがく、原題: The Chemical History of a Candle 、ロウソクの化学史)は、1861年出版された書籍イギリス科学者マイケル・ファラデーが、1860年クリスマス・レクチャーとして英国王立研究所で連続講演した6回分の内容を、ウィリアム・クルックスが編集したもの。

The Chemical History of a Candle
The Chemical History of a Candle 初版の題字
The Chemical History of a Candle 初版の題字
著者 マイケル・ファラデー
発行日 1861年
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
[ ウィキデータ項目を編集 ]

内容

ロウソクを題材に、燃焼時に起こる様々な物理・化学現象を多面的に解説している。

  1. ロウソク: 炎 - その源 - 構造 - 流動性 - 明るさ
  2. 炎の明るさ: 燃焼のための空気の必要性 - 水の生成
  3. 生成物: 燃焼からの水 - 水の性質 - 化合物 - 水素
  4. ロウソクの中の水素: 燃えて水へ - 水の他の部分 - 酸素
  5. 空気の中の酸素: 大気の性質 - その特徴 - ロウソクからの他の生成物 - 炭酸 - その性質
  6. 炭素または炭 - 石炭ガス - 呼吸と燃えるロウソクの類似点 - 結論

原著では、上記6講演に加えて、「白金についての講演」が加えられている。

日本語訳

※多くの翻訳が出版されている。

子供向けの翻案も複数出版されている。

  • 平野累次、冒険企画局 文『ロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科』上地優歩 絵、角川つばさ文庫 2017年5月 ISBN 9784046317070
  • 市岡元気 監修『面白いほど科学的な物の見方が身につく 図解ロウソクの科学』宝島社 2019年12月 ISBN 9784299000941
  • 長田馨 カバー・表紙・まんが作画『まんがで名作 ロウソクの科学』角川まんが学習シリーズ 2021年10月 ISBN 9784041095829

関連項目

  • 大隅良典 - 2016年度ノーベル生理学・医学賞受賞者。小学生の頃に兄から『ロウソクの科学』を贈られ、学者を目指す契機となった[2]
  • 吉野彰 - 2019年度ノーベル化学賞受賞者。小学校四年の時に当時の担任教諭から『ロウソクの科学』を薦められたことが科学への目を開かせるきっかけになったという[3]。報道以後、日本では本書の注文が殺到。岩波文庫版の累計発行部数は増刷を含め73万部(新旧版の累計、2019年10月21日時点)[4]に達し、角川文庫版は7万8000部、角川つばさ文庫版は7万部を増刷(2019年12月時点)[5]した。

脚注

  1. 「ロングセラーの周辺 マイケル・ファラデー著『ロウソクの科学』」『読売新聞』2011年4月25日付夕刊、7頁。
  2. ノーベル賞・大隅さんの愛読書「ロウソクの科学」注目度急上昇 at the Wayback Machine (archived 2017年1月31日)
  3. ノーベル化学賞 少年期の「なぜ」原点 教諭との出会い 科学の魅力知る at the Wayback Machine (archived 2019年10月10日)
  4. 吉野彰さんの愛読書『ロウソクの科学』重版出来のお知らせ、岩波書店、2019年10月。
  5. 『ロウソクの科学』吉野彰氏オビで出荷 報道後の累計重版14万部突破!、PRTIMES(KADOKAWA)、2019年12月9日 14時57分。

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.