一宮事件
概要
戦前日本に滞在し、旧制中学校に在学歴をもつ吉岡一夫こと朴秀奭は、1963年(昭和38年)3月、北朝鮮工作員として当局より召喚され、短期のスパイ訓練を受けた後、
の任務をあたえられ、1963年5月、日本海に面した秋田県山本郡八森町(現、八峰町)の海岸から密入国した[1][3]。
朴は、愛知県内を転々としながら、自衛隊に関する情報収集にあたっていたほか、日本国内の防衛産業の調査や対南工作に従事した[1][2][3][注釈 1]。さらに、密出国ポイントに関する調査も行い、これらの情報は暗号化したうえで航空扱いや連絡担当者への手交によって当局に報告した[3]。愛知県警察は、1964年7月29日、朴秀奭(39歳)を逮捕、愛知県一宮市の朴のアジトから乱数表、自衛隊関連資料等を押収した[1][2]。
朴は、1964年10月27日、名古屋地方裁判所において、出入国管理令(出入国管理及び難民認定法)・外国人登録法違反で懲役1年の判決を受けた[1][3]。
脚注
出典
- 高世(2002)pp.302-303
- 清水(2004)p.219
- 『戦後のスパイ事件』(1990)pp.65-66
- 警察庁 (2004年7月1日). “第2章警備情勢の推移 北朝鮮によるテロ等”. 警備警察50年『焦点』第269号. 警察庁. 2021年12月20日閲覧。
参考文献
関連文献
- 外事事件研究会『戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出』東京法令出版、2007年10月。ISBN 978-4-8090-1147-4。
外部リンク
- 警察庁 (2004年7月1日). “第2章警備情勢の推移 北朝鮮によるテロ等”. 警備警察50年『焦点』第269号. 警察庁. 2021年12月20日閲覧。
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