位相のずれ
散乱状態の部分波展開
散乱状態は、入射平面波と散乱球面波の足しあわせであると考える。
よって散乱振幅をの線形結合で表すことができる。 その展開係数をとすると、
よって(2)式に(1)、(3)式を代入すると、が非常に大きいところでの散乱状態は、
この括弧内の第一項目は外向き球面波を、第二項目は内向き球面波をそれぞれ表している。
確率の保存・位相のずれ
確率の保存により、外向き球面波と内向き球面波の振幅の絶対値は等しくならなければならない。つまり、
ここで位相のずれ(実数値)を以下のように定義する。
(1)式、(4)式をではなく、このを用いて書き直すと、
よって散乱状態は入射状態より位相がだけずれている。
参考文献
- 砂川重信『散乱の量子論』岩波書店、1977年。ISBN 4000212133。
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