天敵 (漫画)

天敵』(てんてき)は、石ノ森章太郎漫画作品である。[1][2]

概要

小学生の頃、UFOらしき物体を目撃しUFOの大ファンとなった石ノ森章太郎がユニバース出版社『UFOと宇宙』編集部の依頼を引き受け、1979年1月号ならびに1979年2月号に掲載された作品である。[3]

内容

UFOはなぜ地球に現れるのか。石森章太郎は2つの仮説を立てる。その1つは『サイボーグ009』で使うつもりであると語り、[4]もう一つは「増えすぎた人間に対しての”天敵”を作るためではないか」として、後者の仮説に沿って物語が始まる。

あらすじ

変哲のない少年がUFOの怪光線を浴びた。そして、少年は超能力を得て、最初は食器などを空中に浮かせるが、次々にその力をエスカレートさせて行き、遂には旅客機を墜落させるに至る。

石森はこの少年をヒトラーアインシュタインと対比させ、[5]ネズミにはネコが、[6]草食動物は肉食動物が捕食するように、自然界には種族の個体数を調節する役割としての”天敵”があるが、人間にはそれが無い。そのためにUFOは神(自然)が作り出した人間の”天敵”ではないかと綴る。[7]

書籍情報

  • ユニバース出版社の『UFOと宇宙』1979年1月号および1979年2月号
  • 石ノ森章太郎 萬画大全集[8]第10期『ブルーゾーン(2)』[9]

その他

2008年2月から約10か月間にわたり、ウィキペディア日本語版の「天敵 (石ノ森章太郎)」の記事に虚偽のストーリーが載せられていた[10][11]。この虚偽内容を元に、絶版本の再版希望者を募るサイト『復刊ドットコム』に本書が紹介され興味を集めるなど影響があった[12]

関連作品

出典

  1. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(前編)『UFOと宇宙』42号、ユニバース出版社、1979年1月、93-108頁。
  2. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(後編)『UFOと宇宙』43号、ユニバース出版社、1979年2月、93-108頁。
  3. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(前編)『UFOと宇宙』42号、ユニバース出版社、1979年1月、100頁。
  4. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(前編)『UFOと宇宙』42号、ユニバース出版社、1979年1月、103頁。
  5. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(後編)『UFOと宇宙』43号、ユニバース出版社、1979年2月、100頁。
  6. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(後編)『UFOと宇宙』43号、ユニバース出版社、1979年2月、104頁。
  7. 石ノ森章太郎のUFO COMIC「天敵」(後編)『UFOと宇宙』43号、ユニバース出版社、1979年2月、107頁。
  8. 作品の紹介 石森章太郎プロ
  9. 豊島区中央図書館の資料検索結果
  10. Wikipediaのウソ記事「天敵 (石ノ森章太郎) 」が面白い件(ラノ漫)
  11. ウィキペディア日本語版「天敵 (石ノ森章太郎)」2008年2月23日初版
  12. 復刊リクエスト投票 No.43386 天敵 (復刊ドットコム)
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