子育て
概説
人間の発達過程は、一般的に、乳児期、幼児期、児童期(学童期)、青年期(青少年期)、壮年期、中年期、老年期に区分される[2]。
子育ては乳児期から青年期の子を対象とする。これに対して、「育児」という場合、(基本的には)主として乳幼児を育てることを意味しており[3]、子供が赤ちゃんから幼児期ころまでの子育てを指す。
環境づくり

共働きの夫婦の場合、仕事と育児を無理なく両立させるために、転居(引越し)するという夫婦も少なくない[7]。考え方は様々で、親と(つまり育てられる子から見て祖父や祖母にあたる人と)一緒に暮らす、子育てのしやすい地域や子育て支援が充実している行政区域に引っ越す、職住近接になるように引っ越す等々、それぞれの事情や考え方に応じて行われている[7]。
児童期(学童期)

児童期には学級集団を中心とする集団生活に適応するとともに、知識や技能の習得が求められるようになる[8]。
登下校の安全の確保
小学校へ入学することによって、子供は自分で登校・下校するようになる[7]。つまり、保育園に通わせていた子ならば、親は送り迎えをしなくて済むようになる[7]。ただし、(たとえ集団登校方式になっていようとも、集合場所までは一人である場合も多く)登下校時に子供が一人になることがあるので、その時の安全に気を配る必要がある[7]。入学前には、自分の子供が基本的な交通ルールを守れるかどうかを確認しておいたほうがよい。飛び出しをしない、信号無視をしない、横断歩道を作法どおりに安全に渡る、ということができるか確認しておくとよい[7]。また、通学路を親子で一度は歩いてみて、危ない場所などをチェックして子供に諭しておくとよい[7]。
連絡・支度の世話
小学校では、教育施設と家庭との連絡方法が変わってくる。保育園では先生(保育士)が毎朝・毎夕、親と直接顔をあわせてコミュニケーション・連絡をしてくれるが、小学校ではもはや先生は親と直接話さず、もっぱら子供にプリントが渡される形になる[7]。親は、(子供がしばしば失念してしまうそれらのプリントを見つけ出し)必ず目を通し、さまざまな期限等に注意を払う必要がある[7]。子供は小学校に入学してもすぐに、翌日の学校の支度ができるようになるわけではないので、子供が慣れるまでは、親が一緒に宿題の有無を確かめたり、翌日の準備を手伝ってやる必要がある[7]。最初はできなくても、やがて自分ひとりでできるようになってゆく[7]。
学習の世話
小学校に入ると、担任の先生ごとの考え方にもよるが、徐々に宿題が出るようになる[7]。親も家庭でそれを見てやるとよい[7]。例えば、低学年のうちは、宿題として音読、計算、漢字の書き取りなどがでる[7]。子供が音読するのを親がしっかりと聞いてやるとよい効果がでる[7]。保育園・幼稚園時代に行っていた読み聞かせも、低学年の間は続けるとよい[7]。
小学校低学年の時期は、学習の土台となるさまざまな体験をすることが重要なので、いわゆる「お勉強」ばかりをさせるのではなく、手伝いをさせたり、屋外に出て自然と触れ合ったりするなど、(文字や画像・映像ばかりでなく)五感を使った直接体験を十分にさせてやるほうがよい[7]。
青年期(青少年期)
青年期とは子どもから大人へと移行する12歳から25歳頃までをいう[8]。青少年期ともいう。
青年期前期(思春期)
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中学生の年齢は、子供の自我が育ってゆく時期であり、自分なりの考え方をしっかりと持つようになってくる[7]。それまでは、何でも親の言うとおりにしていた子供が、突然に親に反抗するようになったりするのである[7]。またこの時期に思春期にも入り、大人の身体へと変化し、それに伴い心も変化・成長し、異性を意識するようになる[7]。親との関係よりも友達との関係を重視するようになり、親に対しては知られたくないこと、つまり秘密を持つようになる[7]。親としては気がかりで心配が尽きない状態なのであるが、子供が成長するために必要な過程だと理解し、手や口を出さずに見守る必要がある[7]。ただし、目を離さないことは大切である[7]。子供がひとりでは解決できないような大きな問題に直面した時に子供から発信されるSOSを受信し、子供と一緒に問題を解決してゆくことも必要になる[7]。
青年期後期
青年期後期は職業選択の時期にあたり、個人としての生き方、男性または女性としての生き方、社会人としての生き方などアイデンティティ(同一性)を確立する重要な時期である[9]。
子育ての国際比較
子育てをめぐる箴言・慣用句等
- 「子育ては一大事業である。だが、いまだかつてその適性検査が行われたことは無い」(バーナード・ショーの言葉)
- 「親は無くとも子は育つ」
関連作品
「Category:育児を題材とした作品」を参照のこと。
脚注
出典
- 広辞苑.
- 野田 (1995), p. 108.
- 広辞苑 育児.
- Sendai, 仙台市役所 City of. “祖父母手帳 -つなげよう・広げよう「孫育て」-”. 仙台市役所 City of Sendai. 2023年7月3日閲覧。
- “全国の祖父母手帳”. NPO法人 孫育て・ニッポン. 2023年7月3日閲覧。
- “さゆは飲ませる?抱っこしてはダメ? 「孫育て」増加で新旧常識が衝突 自治体で発行広がる「祖父母手帳」 #令和の親”. www.chibanippo.co.jp. 2023年7月3日閲覧。
- 子育て情報ハンドブック 2009
- 野田 (1995), p. 109.
- 野田 (1995), p. 110.
- 武田 2002
- 石原 (1969).
参考文献
- 事辞典
- "子育て". デジタル大辞泉. コトバンクより2022年8月23日閲覧。
- "子育て". 世界大百科事典 第2版. コトバンクより2022年8月23日閲覧。
- "parenting". プログレッシブ英和中辞典 第4版. コトバンクより2022年8月23日閲覧。
- "paternal care". 世界大百科事典 第2版. コトバンクより2022年8月23日閲覧。
- “子育て”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2022年8月23日閲覧。
- “nurturing”. 2022年8月23日閲覧。
- “parenting”. 2022年8月23日閲覧。
- “parental care”. 2022年8月23日閲覧。
- “child-rearing”. 2022年8月23日閲覧。
- “child-raising”. 2022年8月23日閲覧。
- “rearing children”. 2022年8月23日閲覧。
- “parenting” (English). Online Etymology Dictionary. 2022年8月23日閲覧。
- 『広辞苑』(版の情報欠落)岩波書店。"【子育て】子を育てること。育児。"。
- 『広辞苑』(版の情報欠落)岩波書店。"【育児】乳幼児を育てること。"。
- 澤田啓司「育児」『世界大百科事典』(版の情報欠落)平凡社〈世界大百科事典〉、1988年。
- 書籍、ムック
- 石原慎太郎『スパルタ教育─強い子どもに育てる本』光文社〈カッパ・ホームス〉、1969年。ISBN 4-33405001-8。
- 武田信子『社会で子どもを育てる 子育て支援都市トロントの発想』平凡社〈平凡社新書〉、2002年11月1日。ISBN 4-582-85162-2。OCLC 676445404。
- 野田雄二(編著)『健康教育序説─生活と健康』玉川大学出版部、1995年1月1日。ISBN 4-472-10521-7。OCLC 675253423。
- PHP研究所 編『子育て情報ハンドブック─育児も仕事もがんばるパパ&ママの』PHP研究所〈PHPハンドブック〉、2009年4月1日。ISBN 4-569-70842-0。OCLC 676428569。
- 論文
- 福田亘孝「子育て支援政策の国際比較─日本とヨーロッパ」『人口問題研究』第59巻第1号、国立社会保障・人口問題研究所、2003年3月31日、7-26頁、CRID 1520009409350372736、NDLJP:9282510。
関連文献
- 書籍、ムック
- イリサ・P・ベイネイデック、キャサリン・F.ブラウン 著、高田裕子 訳『離婚しても子どもを幸せにする方法』日本評論社、1999年11月24日。ISBN 4-535-56144-3。OCLC 675551180。
- 明橋大二『子育てハッピーアドバイス』1万年堂出版、2005年12月3日。ISBN 4-925253-21-2。OCLC 67986711。
- 明橋大二『子育てハッピーアドバイス2』1万年堂出版、2006年4月。ISBN 4-925253-22-0。OCLC 675954866。
- 石井憲雄『新米パパは育休さん─新米パパの育児休業奮闘記 ~仕事と育児の両立をめざして~』産経新聞出版、2006年4月。ISBN 4-902970-29-5。OCLC 676342407。
- 香山リカ『〈雅子さま〉はあなたと一緒に泣いている』筑摩書房、2005年7月。ISBN 4-480-81644-5。OCLC 675853087。
- 小出まみ『地域から生まれる支えあいの子育て─ふらっと子連れでdrop-in!』ひとなる書房、1999年11月。ISBN 4-89464-037-6。OCLC 675090898。
- 論文
外部リンク
- 子育て中の皆さんへ - こども家庭庁
- こども・子育て支援 - こども家庭庁
- 子ども・子育て支援制度 - こども家庭庁






