平面四角形分子構造
化学において平面四角形分子構造(へいめんしかくがたぶんしこうぞう、Square planar molecular geometry)とは、一個の原子とそれを中心とした平面四角形の各頂点の4原子からなる分子構造のことである。

平面四角形
他の分子構造との関係
四面体形
原則的に、平面四角形構造は四面体形分子が平坦化することによって形成する。四面体形と平面四角形との相互変換は四面体化合物の異性化を目的とする分子内経路で与えられる。この経路は炭化水素では速やかに起こらないが、四面体形ニッケル(II)錯体(例:NiBr2(PPh3)2)では可逆的に起こる。
平面四角形分子の例
多くの化合物、特に遷移金属錯体は平面四角形構造をとることが多い。希ガス化合物ではXeF4がVSEPR理論によって平面四角形構造をとることが予測されている。平面四角形構造はd8金属錯体で最も普及しており、これにはRh(I), Ir(I), Pd(II), Pt(II),そしてAu(III)が含まれる。有名な例には抗癌剤のシスプラチン {PtCl2(NH3)2} とカルボプラチンがある。均一系触媒では、例えばウィルキンソン触媒やクラブトリー触媒のように静止状態で平面四角形構造をとるものが多く存在する。その他、バスカ錯体やツァイゼ塩などがある。また、平面四角形構造で安定化する配位子もある(例:ポルフィリン)。
脚注
- G. L. Miessler and D. A. Tarr. Inorganic Chemistry (3rd Ed. ed.). Pearson/Prentice Hall. ISBN 0-13-035471-6
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