料して候
概要
北町奉行を兄に持つ部屋住み旗本三男坊・平三郎が夜にうごめく悪党どもを退治する!
寛政2年(1790年)―――晩秋、老中・松平定信は「寛政の改革」と呼ばれる強引な倹約政策を実施し、幕藩体制の引き締めを図った。にもかかわらず治安は悪化し、江戸では強盗団黒蜘蛛一味が横行。その犯行は残虐を極め、町奉行所の無能に非難が集中していた―――
この漫画は、居酒屋に居候する九鬼平三郎が、兄である北町奉行・重蔵を助けて、凶悪な盗賊や悪徳商人ら江戸の悪党を討つ物語である。また、江戸時代の料理や食事情に関する描写も多い。
『料して候』というタイトルには、平三郎が包丁を握って料理をするという意味と、刀を振るって悪党を料理する(退治する)という2つの意味がかけられている。
登場人物
- 九鬼 平三郎
- 旗本・九鬼家の三男坊。孤刀影裡流抜刀術の使い手。普段は日本橋の居酒屋・須田屋で板前をしている。
- 九鬼 重蔵
- 平三郎の兄。北町奉行。かつては昌平黌きっての秀才だったが、今では周囲から食いしん坊の昼行灯と思われている。
- 岩本 栄之助
- 北町奉行所の筆頭与力。
- 宗平
- 居酒屋・須田屋の主。かつては深川の「平清」という店で包丁を握っていた。
- 望都(もと)
- 宗平の孫娘。須田屋で働いている。
- お里
- 平三郎の昔の許嫁。父親の死後、自害した。
- 向井 将監
- お里の父親。四国のさる藩の剣術指南役で江戸屋敷に詰めていた。平三郎とは町道場で知り合った。藩主の要望で平三郎と御前試合をし、敗れる。それが原因で藩主の怒りを買い、平三郎と真剣勝負をするよう命じられ、再び敗れ命を落とす。
黒蜘蛛一味
- 黒蜘蛛(くろくも)
- 強盗団・黒蜘蛛一味の頭領。元は将軍家御用達の塗物問屋「久茂屋(くもや)」の子。普段は貸本屋「泉屋」に身をやつしている。
- 山犬三次(やまいぬさんじ)
- 強盗団・黒蜘蛛一味の密偵。玉子屋に変装して店を探る。
- 鳴海 辰之助
- 旧姓・田村。平三郎の幼なじみ。道場の婿養子となったが、厳しい稽古で門人を責め殺してしまったため道場は潰れ縁組も解消された。のち、黒蜘蛛一味に加わる。
- 運びの英蔵
- 強盗団・黒蜘蛛一味の大男。武器から女、ご禁制の麻薬に至るまで何でも運ぶのが仕事。
- 雪
- 強盗団・黒蜘蛛一味の女。背中に女郎蜘蛛の彫物がある。越後国の生まれ。貧しい親兄弟のため、一味に加担する。
- 佐武郎(さぶろう)
- 強盗団・黒蜘蛛一味の山猟師。
- 才蔵
- 強盗団・黒蜘蛛一味の浪人。元薩摩藩士で、示現流の使い手。
武士
伊瀬屋
- 伊瀬屋長兵衛(いせや ちょうべえ)
- 魚問屋の主人。元は伊勢の木綿問屋。
- 用心棒
- 伊瀬屋の用心棒。平三郎と同じ孤刀影裡流抜刀術の使い手。
- 新左衛門
- 日本橋の魚問屋「魚伊瀬(うおいせ)」の番頭。
- 権蔵
- 鰻屋「うなぎ伊瀬屋」の主。
- 蝮の三次
- 伊瀬屋の手下のやくざ者。
富士神光教
- 八海
- 富士神光教の教祖。江戸の町人の不安を煽って、お札を高値で売り入信を促す霊感商法で稼ぐ。裏で寺社奉行と繋がる。
江戸の町人達
書誌情報
- 原作:荒仁、作画:神田たけ志『料して候』日本文芸社 〈ニチブンコミックス〉、1巻
- 2005年6月20日発売、ISBN 4-537-10413-9
- 原作:荒仁、作画:神田たけ志『料して候』 小池書院、上下巻
- コンビニコミックで発売。
関連項目
- 弧刀影裡流居合術 - 平三郎の遣う「孤刀影裡流抜刀術」のモデルとなった剣術。
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.