明日に架ける橋 (アルバム)

『明日に架ける橋』(原題: Bridge over Troubled Water)は、サイモン&ガーファンクルが1970年に発表したアルバム。通算5作目のスタジオ・アルバムで、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞。本作を最後に、サイモン&ガーファンクルは事実上解散する。

『明日に架ける橋』
サイモン&ガーファンクル の スタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 1969年
ジャンル フォークロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
CBS・ソニー(日本盤)
プロデュース ポール・サイモン、アート・ガーファンクル、ロイ・ハリー
専門評論家によるレビュー
  • allmusic 星5 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='5' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
  • Rolling Stone 星5 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='5' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
チャート最高順位
サイモン&ガーファンクル アルバム 年表
ブックエンド
(1968年)
明日に架ける橋
(1970年)
グレイテスト・ヒッツ
(1972年)

解説

ポールもアートも東欧のユダヤ人がニューヨークへ移民した家系で、両者とも敬虔なユダヤ教徒であったという記録はないが、この歌の題名と主題はゴスペル・シンガーのクロード・ジーター(Claude Jeter)が作った「水の中を通る時も、わたしはあなたと共にいる。」(『旧約聖書』イザヤ書43章2節)という一節がインスピレーションを与えたと、音楽批評家のアンソニー・ヘイルバット(Anthony Heilbut)は言い、両者は後にジーターへ多額のチェックを贈って支払ったという[4]。

1969年、アート・ガーファンクルは映画『キャッチ22』(監督:マイク・ニコルズ)出演のため多忙となり、アルバムのデモ・レコーディングでは、アートが不在のことも多かった。アルバム収録曲「ニューヨークの少年」の歌詞は、ポール・サイモンがアートに向けて送ったメッセージとなっている[1]。映画の撮影が終わると、アートもレコーディングに合流するが、2人は対立することが多くなった。

アルバムは、1969年前半に全米7位のシングル・ヒットとなっていた「ボクサー」、ロス・インカスの演奏に歌をつけた「コンドルは飛んで行く」、ライヴ録音によるエヴァリー・ブラザーズのカヴァー「バイ・バイ・ラブ」[注 1]も含む11曲入りとなり、当時のアウトテイクのうち、「木の葉は落ちて」のデモ・ヴァージョンは、2001年に本作がリマスターされた際にボーナス・トラックとして収録された。

1970年1月に本作がリリースされると、多くの国のヒット・チャートで1位を獲得。本国アメリカでは、10週に渡ってBillboard Pop Albumsで1位となった。イギリスでは初登場時から13週連続で1位を獲得し、その後も何度か返り咲いて、通算33週に渡って1位を獲得するほどの大ヒットとなった[5]。日本でも、翌1971年2月1日から7週連続で、オリコンLPチャートの1位となった。また、シングル「明日に架ける橋」も全米・全英1位を獲得した。

しかし、同1970年7月18日のフォレスト・ヒルズ・スタジウム (Forest Hills Stadium) でのライヴを最後に、サイモン&ガーファンクルは活動を事実上停止した。1971年にはグラミー賞授賞式に2人揃って出席し、その後度々再結成もされているが、デュオ名義でのスタジオ・レコーディングは、1975年のシングル「マイ・リトル・タウン」と2004年発表の「シチズン・オブ・ザ・プラネット」のみで、1983年に制作されていた再結成アルバムは完成せずにポールのソロ・アルバム『ハーツ・アンド・ボーンズ』として発表され[1]、2014年8月現在、本作に続くオリジナル・アルバムは発表されていない。ただし、ポールは度々アートのソロ・アルバムにゲスト参加している。

邦題について

本作発売に先行して、『明日に架ける橋』がシングルカットされることとなり、発売元のCBSソニーのディレクターだった石川博明が邦題を決定した。ただし、当時は"Troubled water"(荒れる水)の意味が解らず、歌詞全体を見て「明日」というキーワードを思いつき、サビの歌詞に当てはめてタイトルを作った。その経緯については、2011年リマスター盤日本語版のブックレットに書かれている。

評価

グラミー賞では、本アルバムが最優秀アルバム賞と最優秀録音賞を獲得し、シングル「明日に架ける橋」での受賞も含めると、6部門の受賞となった[2]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では51位[6]。

収録曲

特記なき楽曲はポール・サイモン作詞・作曲。

Side 1
  1. 明日に架ける橋 - "Bridge Over Troubled Water" - 4:52
  2. コンドルは飛んで行く - "El Condor Pasa" (Daniel Alomía Robles) - 3:06
    ポール・サイモンがオリジナルの英語詞を作詞
  3. いとしのセシリア - "Cecilia" - 2:55
  4. キープ・ザ・カスタマー・サティスファイド (ご機嫌いかが) - "Keep the Customer Satisfied" - 2:33
  5. フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 - "So Long, Frank Lloyd Wright" - 3:41
Side 2
  1. ボクサー - "The Boxer" - 5:08
  2. ベイビー・ドライバー - "Baby Driver" - 3:14
  3. ニューヨークの少年 - "The Only Living Boy in New York" - 3:58
  4. 手紙が欲しい - "Why Don't You Write Me" - 2:45
  5. バイ・バイ・ラブ - "Bye Bye Love" (Felice Bryant , Boudleaux Bryant) - 2:55
  6. ソング・フォー・ジ・アスキング - "Song for the Asking" - 1:49

2001年リマスター盤ボーナス・トラック

  1. 木の葉は落ちて (デモ) - "Feuilles-O" [Demo] (Traditional) - 1:45
  2. 明日に架ける橋 (デモ テイク6) - "Bridge over Troubled Water" [Demo Take 6] - 4:46

参加ミュージシャン

脚注

注釈
  1. 疑似ライヴではないかと言う指摘もあったが、英wikiでは"Live recording from Ames, Iowa"と明記されている。
出典
  1. 『文藝別冊 [総特集] サイモン&ガーファンクル』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97650-6)p.43, 51-52, 92, 98
  2. Bridge Over Troubled Water - Simon & Garfunkel : Awards : AllMusic
  3. SIMON & GARFUNKEL | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
  4. Legendary singer Claude Jeter dies (Daily News, 2009)
  5. “Simon And Garfunkel - Bridge Over Troubled Water” (英語). ChartArchive (2010年4月2日). 2012年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月16日閲覧。
  6. 500 Greatest Albums of All Time: Bridge Over Troubled Water - Simon and Garfunkel | Rolling Stone Music | Lists

外部リンク

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