時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』(ときどきボソッとロシアごでデレるとなりのアーリャさん、ロシア語: Иногда Аля внезапно кокетничает по-русски)は、燦々SUNによる日本のライトノベル。イラストはももこが担当している。小説投稿サイト『小説家になろう』にて短編小説として2020年5月から掲載され[2]、角川スニーカー文庫 (KADOKAWA) より2021年2月から刊行されている。略称は「ろしでれ」[3]、「ロシデレ」[4]。

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
ジャンル ラブコメ[1]
小説
著者 燦々SUN
イラスト ももこ
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 小説家になろう
レーベル 角川スニーカー文庫
連載期間 2020年5月6日 - 2021年2月5日
刊行期間 2021年2月27日 -
巻数 既刊9巻(本編8巻+短編集1巻)
(2024年2月現在)
漫画
原作・原案など 燦々SUN(原作)
ももこ(キャラクター原案)
作画 手名町紗帆
出版社 講談社
掲載サイト マガジンポケット
レーベル 講談社コミックス
発表期間 2022年10月29日 -
巻数 既刊4巻(2024年4月現在)
アニメ
原作 燦々SUN
監督 伊藤良太
シリーズ構成 伊藤良太
キャラクターデザイン 室田雄平
音楽 堤博明
アニメーション制作 動画工房
放送局 未発表
放送期間 2024年7月 -
ラジオ:時々ボソッとロシア語でラジる隣のアーリャさん
愛称 ロシラジ
配信期間 2024年4月15日 -
配信サイト YouTube
配信形式 ストリーミング
パーソナリティ 天﨑滉平(久世政近 役)
上坂すみれ(アリサ・ミハイロヴナ・九条 役)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル・漫画・アニメ
ポータル 文学・漫画・アニメ
ロシデレチャンネル
YouTube
チャンネル
活動期間 2023年 -
登録者数 3.09万人
総再生回数 165万5627回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年4月18日時点。

2巻の発売に合わせてヒロインのアーリャがライトノベル史上初のバーチャルYouTuberとしてデビューすることが発表された[5]。

メディアミックスとして、『マガジンポケット』(講談社)にて手名町紗帆によるコミカライズが2022年10月29日より連載されている[6]。2024年にテレビアニメが放送予定[7][8]。

あらすじ

私立征嶺(せいれい)学園に通うアリサは歩けば誰もが振り向くほどの美貌を持つ銀髪のハーフ女子高生。アリサの隣の席に座る主人公・久世政近は学校で寝てばかりいるやる気のない生徒であり、彼女からいつも小言を言われていた。

そんなアリサがなぜか時々政近にロシア語でデレてくるのである。

しかし、アリサは政近がロシア語をネイティブレベルで聞き取れることを知らず、アリサの意図に反してテレ隠しな言動がそのまま政近に伝わっていくのであった。

登場人物

声の項はスペシャルPV及びボイスドラマ版、ボイスコミック版、テレビアニメ版における担当声優。

メインキャラクター

久世政近(くぜ まさちか)
声 - 天﨑滉平[9]
本作の主人公[10]。アリサが中学3年生の時に転入して以来隣の席の男子。1年B組。両親は離婚しており、その後は外交官の父・恭太郎と暮らしている。旧姓は母方の「周防」で、C組の周防有希は実妹。かなりのシスコン。
父方の祖父・知久に幼少期に散々ロシア映画を見させられたこと、さらに小学校の時に公園で自身の初恋相手となるロシア人少女と出会い、彼女ともっと話をするために勉強したことからロシア語がわかるが、有希を除く皆には秘密にしている。
かつては神童と呼ばれ、名家たる周防家の後継者に相応しい才能を持ち、それを開花させるべく祖父の差配で英才教育を施された。しかし、期待に答えようとしたあまり無理がたたり、家族関係に不和が生じ家を出た。母の事は今でも嫌っている。そして、初恋相手との過去も出来事も影響し、過去の反動のように緩み切ってしまった。今ではアニメオタクで深夜まで起きており、いつも学校で寝て、努力することを忌避している。後にアリサとの一件で再び奮起し、生徒会庶務になった。中等部時代は激務である生徒会副会長をソツなく務めており、本来の能力は高い。
過去のトラウマから隠してきた能力を、アーリャの為に力を発揮している。
知久曰く、見た目は父・恭太郎の若いころにそっくりだが、中身は母・優美にそっくりだという[原作 1]。
キャラクター設定
著者・燦々SUNはラブコメにおいて最も大きな財産は読者の中で主人公の好感度が高いことだとしている。また、著者自身が主人公に魅力を感じないラブコメが苦手で政近には読者に愛される主人公になって欲しいと考えており、そのためにはアーリャを支えられるだけのスペックの高さを持っていることが必須だった。そして、そのスペックの高さに気付いていない無自覚系主人公やそのスペックの高さをひけらかすイキり系主人公は絶対に書きたくないという著者の考えにより最終的に誕生したのが「努力ができない天才」という政近の個性だった[11]。また燦々SUNは政近について「溢れる情熱で周囲を動かす、いわゆる少年マンガっぽい主人公とは違い、だいぶネガティブで卑屈な主人公」と表現している[11]。
評価
アリサ・ミハイロヴナ・九条(アリサ・ミハイロヴナ・くじょう)
声 - 上坂すみれ[9]
本作のメインヒロイン[10]。愛称はアーリャ(Аля)[注 1]。ロシア人の父と日本人の母を持つハーフ女子高生。1年B組で生徒会では会計を務める。容姿は有希と並んで学年の二大美姫と呼ばれ、プロポーションも抜群に良い。小学校入学の際に親の転勤に合わせて日本は4年間滞在、その後はロシアで5年間過ごし、再び日本に戻って中学3年生の時に征嶺学園の編入試験に合格。編入以来学年トップの成績を有している。
負けず嫌いで常に一番を目指す努力家で、ちょっとした授業の課題を含め何事にも全力を尽くす性格。そのため、やる気のないクラスメイトからは面倒事を半ば押し付けられることも多々あり、自分以外に頼らず一人でやり通す姿勢が染みついて「孤高のお姫様」と呼ばれるようになった。しかし、学校行事でも無理をし1人でやり通そうとしていた際に、周りとの対人関係をうまく調整しつつ自分をフォローする政近の手腕と優しさに触れて、彼のことを異性として意識するようになった。
恥ずかしい言葉や政近に聞かれたくないとき、ナンパされたときはロシア語で話す。しかし、政近がロシア語が分かるということは知らないため、恥ずかしい言動が政近にはバレている。
キャラクター設定
アーリャについて燦々SUNは、「好きな人に対して、名前をこっそり消しゴムに書いたり、スマホの待ち受け画面にしたり、横顔を眺めたり。模範的優等生が好きな人に対してだけ気を緩して、ハラハラドキドキするイケない遊びに興じる隙を見せる。周囲には伝わらない二人だけの"秘め事"」が魅力と語っている[11]。
また、作中で使用する言語については「英語は理解できる人がいるからダメ。せっかく外国人の血を引いたヒロインにするなら、日本人とは全然違う容姿の美少女にしたい」「ロシアは妖精じみた神秘的な美しさがあるイメージ」「ロシア語には柔らかい響きがあり、特に女性が話す時に可愛らしさを感じる」との理由によりロシア語が採用された[11]。
評価
『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2022年度版で6位[15]、2023年度版で8位[16]、2024年版で2位を獲得している[17]。
周防有希(すおう ゆき)
声 - 丸岡和佳奈[9]
お嬢様(元華族の旧家)で政近の実の妹。ただし周囲には「幼馴染」で通している。生徒会では広報を務める。1年C組。元々は政近が周防家の後継ぎだったが、政近が久世家に移ったため有希が後継ぎになった。中等部では第68代生徒会長を務めていた。
アリサと並ぶ学年の二大美姫で「深窓のおひい様」と呼ばれている。実は政近を超えるオタクだが、体裁を保つため周防家に持って帰れないアニメグッズは久世家に置いてある。身長とスタイル以外は母によく似ている。また、ブラコンで、政近によく甘えノリが良い[18]。幼稚園から今まで政近と同じクラスになったことがない。両親が離婚する時に母親に引き取られた。
知久曰く、見た目は母・優美の若いころにそっくりだが、中身は父・恭太郎にそっくりだという[原作 1]。
幼少期には重い小児喘息を罹っていた。かつては病弱だった自分の分も後継者としての責任を全うしようとした末に挫折した兄に対して憧憬と尊敬、そして深い愛情を向けている。
キャラクター設定
燦々SUNは1巻を書く時点でメインヒロインであるアーリャのライバル的存在を登場させたいと考えており、アーリャと並び立つ名家のお嬢様というキャラが出来上がった。ただ、1巻時点で出てくる恋のライバルは完全に当て馬であり負けヒロインであることから、ライバルとして成立してるのかという疑問があったため、有希には「実は妹である」という個性を与えた。実妹であれば主人公を好きでも問題なく、学園では幼馴染みという設定のため、アーリャから見たら恋のライバルとして成立する。また、最初からヒロインレースのコース外にある実妹というポジションに置くことで、読者に対しても、負けヒロインという印象を抱かせずに強キャラ感を維持できるのではないかと思ったという。なお、実際のキャラ像に関しては、わかりやすく「お嬢様モード」では典型的なお嬢様、「妹モード」ではとことん可愛い妹として描いていると燦々SUNは述べる[11]。
評価
『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2024年版で10位を獲得している[19]。

久世家

久世政近(くぜ まさちか)
久世知久(くぜ ともひさ)
政近と有希の父方の祖父。ロシア好きで、幼少期の政近にロシア文学や映画を見せた。政近との三者面談で、初めて会ったアリサに自身の孫にならないかと言い放った。
久世麻恵(くぜ あさえ)
政近と有希の父方の祖母。体育祭で初めてアーリャと出会う。アーリャは政近が来るまで祖母だと気づいておらず恋愛相談をした。
久世恭太郎(くぜ きょうたろう)
政近と有希の父で、現在はイギリスの大使館に勤務している。作中の前年(政近が中学3年の時)は外務省本省勤務だった。優美と結婚するため外交官になり婿入り。現在は離婚し旧姓の久世を使っている。

周防家

代々外交官の家系。
周防有希(すおう ゆき)
周防巌清(すおう げんせい)
周防家の現当主で政近と有希の祖父。元駐米大使。来光会[注 2]のメンバー。
周防優美(すおう ゆみ)
巌清の娘で、政近と有希の母。有希とはあまり仲が良くない。

九条家

アリサ・ミハイロヴナ・九条(アリサ・ミハイロヴナ・くじょう)
マリヤ・ミハイロヴナ・九条(マリヤ・ミハイロヴナ・くじょう)
声 - 藤井ゆきよ[9]
愛称はマーシャ(Маша)。政近の1つ上の先輩でアリサの姉でもある。生徒会では書記を務める。「さーくん」という恋人がいる[注 3]。茅咲と並ぶ学年の二大美女で「学園の聖母(マドンナ)」と呼ばれており、普段おっとりした印象を受けるが、生徒会の仕事は素早くこなし実務能力が相当に高い。パニックになるとロシア語が出る。
幼少期は金髪だったが、成長するにつれて髪色が変わった。抜群のプロポーションだがアーリャと比べると少々肉付きが良い。
政近との出会いは、公園で日本人の子と遊んでいる時、日本語で伝えようとしていだが理解してもらえず、泣いているところを政近が覚えたてのロシア語で会話したこと。自己紹介の時政近の発音が悪かったのか、うまく伝わらず「マサ―チカ」と呼ばれるようになった[注 4]。
それ以降交流を深めるうちにマリヤにとっても政近は初恋であり運命の人となったが、親の仕事の都合で政近と別れる時に、当時のマリヤの日本語の拙さや政近の勘違いが禍したか、マリヤの真意を勘違いした政近との間には心理的なすれ違いが生じていた。
九条暁海(くじょう あけみ)
アリサとマリヤの母。黒髪ロング。顔は、マリヤに似ている。
ミハイル・マカーロヴィチ・九条(ミハイル・マカーロヴィチ・くじょう)
アリサとマリヤの父。身長は190〜200cmほどの巨漢。

生徒会メンバー

剣崎統也(けんざき とうや)
声 - 石川界人[9]
カリスマとも呼ばれ、相対する人間に爽やかな印象を与える生徒会会長。生徒会ではハイスペック美女4人を牽引しており、そのうち副会長である茅咲と交際している。かつては肥満体質の所謂陰キャオタクだったが、茅咲のふさわしい男になるため自分磨きをして、今の地位と肉体を得た。それでも肉体面では茅咲と同じ域にはなかなか届かず、彼女が期待を込めて投げつける無茶ぶりに応えるのに日々苦労している。
更科茅咲(さらしな ちさき)
声 - 河瀬茉希[9]
生徒会副会長。剣道部大将。同じ生徒会の会長である統也と交際している。マリヤと並ぶ学年の二大美女で「学園の征母(ドンナ)」と呼ばれている。クラスメイトにマーシャがいる。
一見すると細身の女性だが、その実鍛え抜かれた筋肉と武術を修めている。体育祭では土嚢上げに使った土嚢を7段片手で持ち上げ、ペットボトルを蹴りで切断、チンピラ数人程度は事もなげに制圧するほど。
幼少期は体が弱く虐められっ子だったが、そんな自分を変える為に伝手を頼って武道の道場で修行を重ねた結果、今に至った。
君嶋綾乃 (きみしま あやの)
声 - 会沢紗弥[9]
生徒会庶務。1年C組。有希に仕える従者であり、かつては政近の従者でもあった。主人に対して絶大な敬愛と絶対の忠誠を捧げる。ドMだが本人は有希から聞かされた「超ド級メイド」だと思っている。

1年生

丸山毅(まるやま たけし)
声 - 酒井広大[9]
中等部からの政近の友人。1年B組。政近よりも若干身長が低い坊主頭の少年。
清宮光瑠(きよみや ひかる)
声 - 市川太一[9]
中等部からの政近の友人。1年B組。線が細く中性的な美少年であり、女子生徒からの人気も高いが本人は女性トラブルで友達を失ったこともあり女性に苦手意識を持っている。
谷山沙也加(たにやま さやか)
声 - 長谷川育美[9]
1年F組。谷山重工の社長令嬢。現在は風紀委員を務める。中等部時代には、有希と生徒会長の座を争った。また、高等部の生徒会長選の時にはアリサに討論会を申し込んだ。
宮前乃々亜(みやまえ ののあ)
声 - 青山吉能[9]
沙也加の幼馴染。親はブランド店を経営しており学校内外の広告塔。モデルをやっている。祖母がアメリカ人で金髪のワンサイドアップにしている。
桐生院雄翔(きりゅういん ゆうしょう)
桐生院グループの会長の息子。菫とは従姉の関係。ピアノ部部長。幼いころからピアノをやっており政近が現れるまでは、コンクール優勝候補だった。文化祭では討論会の名のもと政近とピアノ対決を行い「夜想曲第2番 変ホ長調 作品9の2」を伴奏した。桐生院グループを継ぐ気はなく本人は音大を目指したいと言っている[原作 2]。

2年生

桐生院菫(きりゅういん すみれ)
女子剣道部部長、風紀委員会副委員長。剣道部では副将を務めている。桐生院グループの副会長の娘。雄翔とは従弟の関係。女子生徒から人気がある。チャームポイントは縦ロール髪。政近から親しみを込めてバイオレット先輩と呼ばれている。雄翔が桐生院グループを継ぐ気がないので、菫が継ぐ予定。
加地泰貴(かじ たいき)
中等部第67代生徒会長。高等部では風紀委員会委員長。大手家電メーカーの社長令息。霧香とは許嫁の関係。文化祭では厳重な警備をかいくぐって侵入者を招き入れた。
浅間霧香(あさま きりか)
中等部第67代副生徒会長。

3年生

名良橋依礼奈(ならはし えれな)
吹奏楽部部長。2年生では生徒会副会長、学園祭では実行員会副委員長を務めた。明るい性格でボケが多くよく政近にツッコまれる。同じ吹奏楽部のメンバーから慕われている。根はすごく真面目。

その他

君嶋なつ(きみしま なつ)
綾乃の祖母。かなり少女漫画脳な節がある。
宮前玲亜(みやまえ れあ)
乃々亜の妹。烈音の姉。文化祭で不法侵入者に絡まれているのを光瑠に助けてもらった。男をとっかえひっかえしている。
宮前烈音(みやまえ れお)
乃々亜、玲亜の弟。姉二人と同様によくモテる。
スリットパイセン
手芸部部長。スリットが大好き。
新橋菖蒲(しんばし あやめ)
四季姉妹の一人。剣道部先鋒。茅咲のことをお姉様と慕う。
倉沢柊(くらさわ ひいらぎ)
四季姉妹の一人。剣道部次鋒。菖蒲同様、茅咲を慕っている。

制作背景

『小説家になろう』に投稿されていた短編『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』が角川スニーカー文庫編集部の目に留まり、コンセプトは同じであるものの完全な新作として書籍化されることとなった[原作 3]。書籍化にあたって主人公とヒロインも一新され、完全な別人となっている[原作 3]。

当初の構想ではジャンルは「異世界転生」となる予定だったが、燦々SUN曰く「世界観説明や舞台設定の説明が面倒」であったり、「相手に伝わらないと思っている言語でデレる」というコンセプトは普通の外国語でも出来るといった理由から構想外となった[11]。

政近とアーリャは「互いを尊敬し合う関係性」にされている。このようにした理由について燦々SUNは「自身がただ一方的に助けられるヒロインに魅力を感じなかったため、それは避けたくてアーリャを気高く自立した女性にした。同時に、相手に好意を向けられることを期待してヒロインを助けるような主人公も嫌だったため、主人公がヒロインを助ける動機は恋愛感情以外の何かであって欲しいと考え、その結果『アーリャの眩しさに憧れる政近』という構図ができあがった」と述べている[11]。

社会的評価

商業的評価

発売前からSNSで話題[20]となっていた第1巻は発売から約1ヶ月で4刷となり、新シリーズ1巻目としてはライトノベル史に残る大記録を打ち立てている[21]。第1巻は「2020年度紙本ライトノベル新作売上(KADOKAWA調べ)」では第1位、「ラブコメ新作電子書籍初速DL数(同調べ)」では歴代1位をそれぞれ獲得している[22]。2021年6月には第1巻が発売から約4か月という異例のスピードで単巻10万部を突破した[23][24]。第2巻は、2003年に発売された『涼宮ハルヒの溜息』と同じ初版発行部数で制作刊行された[22]。2021年12月には本作の第1巻が「2021年に発売されたKADOKAWAのライトノベル作品の第1巻」の中で1番売れた(実売数が高い)ことが発表された[25]。2022年の推定売上は294,454部を記録し、同年度の「ライトノベル年間売上ランキング(ORICON調べ)」では5位を獲得した[26]。2024年2月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は250万部を突破している[27]。コミカライズ版は、2024年3月時点で累計50万部となっている [28]。

批評

書評家・ライターのタニグチリウイチは本作について「アーリャがデレているにも関わらず、怒っているのだと理解したふりをしなくてはならない政近の、ムズムズとした感覚が読み手にも伝わって心をキュンとさせる。政近がロシア語が分かるとアーリャが知ったら、どんな波乱が起こるのか。そんな期待が先のエピソードへと読み手を向かわせる」と評している[3]。

賞歴・ノミネート歴

発表年 賞 部門 対象 結果
2021年 このライトノベルがすごい!2022 総合新作部門 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 5位[29]
文庫部門 9位[30]
2022年 次に来るライトノベル大賞2021 総合部門 9位[31]
WEB発文庫部門 2位[31]
書店員が選ぶ!私のイチオシ部門 1位[31]
このライトノベルがすごい!2023 文庫部門 5位[32]
2023年 次に来るライトノベル大賞2022 3位[33]
このライトノベルがすごい!2024 3位[34]

その他

『アニメ!アニメ!』が実施した「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?(2021年上半期)」と題した読者アンケートでは1位を獲得している[35]。

既刊一覧

小説

  • 燦々SUN(著) / ももこ(イラスト)、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、既刊9巻(2024年2月1日現在)
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 2021年3月1日初版発行(2月27日発売[36])、ISBN 978-4-04-111118-5
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 2』 2021年8月1日初版発行(7月30日発売[37])、ISBN 978-4-04-111119-2
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 3』 2021年12月1日初版発行(同日発売[38])、ISBN 978-4-04-111955-6
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 4』 2022年4月1日初版発行(同日発売[39])、ISBN 978-4-04-111956-3
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 4.5 Summer Stories』 2022年8月1日初版発行(7月29日発売[40])、ISBN 978-4-04-112780-3
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 5』 2022年12月1日初版発行(同日発売[41])、ISBN 978-4-04-112781-0
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 6』 2023年4月1日初版発行(同日発売[42])、ISBN 978-4-04-113544-0
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 7』 2023年9月1日初版発行(同日発売[43])、ISBN 978-4-04-114062-8
    • 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 8』 2024年2月1日初版発行(同日発売[44])、ISBN 978-4-04-114592-0

漫画

  • 燦々SUN(原作) / 手名町紗帆(漫画) / ももこ(キャラクター原案)『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 講談社〈講談社コミックス〉、既刊4巻(2024年4月9日現在)
    1. 2023年3月9日初版発行(同日発売[45][46])、ISBN 978-4-06-531091-5
    2. 2023年6月8日初版発行(同日発売[47])、ISBN 978-4-06-531880-5
    3. 2023年11月9日初版発行(同日発売[48])、ISBN 978-4-06-533550-5
    4. 2024年4月9日初版発行(同日発売[49])、ISBN 978-4-06-535169-7

テレビアニメ

2023年3月17日にテレビアニメ化が発表され[7]、2024年7月から放送予定[8]。当初は2024年4月に放送開始予定だったが、「皆様にさらに楽しんでいただける作品を目指すため」という理由により7月に延期された[8]。

スタッフ

Webラジオ

2024年4月15日より公式YouTubeチャンネルにて『時々ボソッとロシア語でラジる隣のアーリャさん』(略称:ロシラジ)が配信中。メインパーソナリティーは久世政近役の天﨑滉平とアリサ・ミハイロヴナ・九条役の上坂すみれが担当している[50]。

脚注

注釈

  1. 学園でアリサ本人に”面と向かって”愛称を呼ぶ男子は政近のみ。
  2. 学園の超大物OBOGからなり財界や政界のトップなどがいる。生徒会長と副会長以外の生徒は訪れた来光会の人に話しかけられた時の返事以外は話をしてはいけないという決まりがある。
  3. 男除けのために、昔出会った政近のあだ名を使っている。
  4. その後はさーくんと呼ばれるようになった。

出典

  1. このラノ2023 (2022), p. 39.
  2. 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
  3. タニグチリウイチ「『俺ガイル』『はめふら』『俺妹』のラブコメ山脈に『ろしでれ』は連なるか? 最新ランキングからライトノベルシーンを考察」『Real Soundブック』blueprint、2021年8月20日。2021年8月27日閲覧。
  4. このラノ2023 (2022), p. 78.
  5. 「【ラノベ史上初!】『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』3Dモデル配信が決定。更に元角川書店代表取締役社長の井上伸一郎氏からも推薦コメントが到着!!」『PR TIMES』、KADOKAWA、2021年7月22日。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008883.000007006.html。2021年7月23日閲覧。
  6. “【マガポケ新連載】超ハイスペックロシアンJKとの青春ラブコメ♪ 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』10月29日よりマガポケ連載スタート!!”. マガジンポケット. 講談社 (2022年10月22日). 2022年10月29日閲覧。
  7. 「「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」アニメ化!天崎滉平&上坂すみれ続投」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年3月17日。2023年3月17日閲覧。
  8. 「アニメ「ロシデレ」放送開始が7月に延期、「楽しんでいただける作品を目指すため」」『コミックナタリー』ナターシャ、2024年2月19日。2024年2月20日閲覧。
  9. “Staff&Cast”. TVアニメ「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」公式サイト. 2024年2月3日閲覧。
  10. このラノ2024 (2023), p. 8.
  11. 燦々SUN(インタビュー)「周りにはわからない、2人だけの“秘め事”感がいい――『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』著者・燦々SUNインタビュー」『ダ・ヴィンチニュース』、KADOKAWA、2021年12月5日。https://ddnavi.com/interview/893361/a/。2021年12月7日閲覧。
  12. タニグチリウイチ「『俺ガイル』『はめふら』『俺妹』のラブコメ山脈に『ろしでれ』は連なるか? 最新ランキングからライトノベルシーンを考察」『Real Soundブック』blueprint、2021年8月20日、2面。2021年8月27日閲覧。
  13. このラノ2023 (2022), p. 96.
  14. このラノ2024 (2023), p. 92.
  15. このラノ2022 (2021), p. 86.
  16. このラノ2023 (2022), p. 90.
  17. このラノ2024 (2023), p. 86.
  18. 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』公式 [@roshidere] (2021年9月6日). "今日は #妹の日 みたいですよ。周防有希をよろしくね! 【プロフィール】 身長:150cm 誕生日:3月12日 趣味: オタク趣味全般 好きなもの:辛いもの、兄". X(旧Twitter)より2023年6月27日閲覧。
  19. このラノ2024 (2023), p. 89.
  20. 「発売前からSNSで話題騒然、異例のライトノベル!ロシア語でデレる女子高生と、実はロシア語が分かる男子高校生のラブコメディ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』スニーカー文庫より発売」『PR TIMES』、KADOKAWA、2021年2月26日。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008137.000007006.html。2021年7月3日閲覧。
  21. roshidereの2021年4月7日のツイート、2021年5月8日閲覧。
  22. M.TOKU「「ロシデレ」3巻が12月に発売! 不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至♪」『アニメ!アニメ!』イード、2021年10月18日。2021年10月20日閲覧。
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原作引用

  1. 小説/第3巻, p. 196
  2. 小説/第6巻, p. 285 ℓ7
  3. 小説/第1巻, p. 253

参考文献

小説

  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第1巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2021年3月1日。ISBN 978-4-04-111118-5。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第2巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2021年8月1日。ISBN 978-4-04-111119-2。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第3巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2021年12月1日。ISBN 978-4-04-111955-6。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第4巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2022年4月1日。ISBN 978-4-04-111956-3。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第4.5巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2022年8月1日。ISBN 978-4-04-112780-3。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第5巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2022年12月1日。ISBN 978-4-04-112781-0。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第6巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2023年4月1日。ISBN 978-4-04-113544-0。
  • 燦々SUN『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 第7巻、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、2023年9月1日。ISBN 978-4-04-114062-8。

ガイドブック

  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02264-6。
  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2023』宝島社、2022年12月10日。ISBN 978-4-299-03647-6。
  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2024』宝島社、2023年12月9日。ISBN 978-4-299-04899-8。

外部リンク

小説
漫画
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