熱田神宮宝物館

熱田神宮宝物館(あつたじんぐう ほうもつかん)は、愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目の熱田神宮境内にある博物館

熱田神宮宝物館
Atsuta Jingu Museum
熱田神宮宝物館・外観
施設情報
専門分野 刀剣・和鏡・古文書など
収蔵作品数 6543点[1]
館長 宮田理博[2]
事業主体 熱田神宮宮庁
開館 1966年12月
所在地 456-8585
愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目1番1号
熱田神宮宝物館の位置(愛知県内)
熱田神宮宝物館
熱田神宮宝物館の位置(名古屋市内)
熱田神宮宝物館
位置 北緯35度07分29.70秒 東経136度54分34.03秒
外部リンク 熱田神宮
プロジェクト:GLAM

概要

1966年昭和41年)5月に竣工し、同年12月に開館。1968年(昭和43年)には博物館法に基づく「歴史博物館」として登録された[3]。熱田神宮は皇室武家などに加えて一般庶民からも献納された宝物6,000点余を所蔵しており[3]、それらを参拝者に公開することを目的として置かれている。古神宝・刀剣・和鏡・舞楽面・古文書・什器などに貴重なものが多く、2010年平成22年)1月現在で国宝重要文化財に28件95点、県指定文化財に49件81点が指定されている。[3]また、熱田神宮に草薙神剣を奉斎する縁由から、特に刀剣類の所蔵が多く、名刀の宝庫といわれている。詳細は熱田神宮#文化財の節も参照されたい。

毎月テーマを変えながら行なわれる平常展(熱田神宮宝物展)のほか、特別展・企画展が年に1回ずつ行なわれる。

文化殿2階には神社図書館として「熱田文庫」を構えており、神道宗教郷土史などに関する書籍、約30,000冊を所蔵する[4]。なお、館内閲覧のみで外部貸出は行なわれていない。また、付属施設として収容人数400名の講堂や会議室などを備えた「熱田神宮文化殿」を併設しており、各種文化事業の利用に対して貸出を行なっているが、利用は崇敬者に限られる[5]

所蔵品(刀剣)

短刀 銘 来国俊 / 正和五年十一月日(国宝)

長さ25.1㎝、内反り僅か、鎌倉時代。

来国俊を輩出した来派は、国行を事実上の祖とし、鎌倉中期より粟田口派と共に山城国で活躍した一派である。

年紀より来国俊76歳の作と判り、短刀の名手の名に相応しく地刃の出来に優れ、約700年の時を経ても、その美しさを保っている。

古来「熱田の来国俊」と称せられる。

1911年4月17日に重要文化財に指定され、その後1955年2月2日に国宝に指定された[6]

金銅鶴丸文散兵庫鎖太刀(重要文化財)

総長94.1㎝、柄長20.9㎝、鎌倉時代。

兵庫鎖太刀は平安末期から鎌倉期にかけて公家や武家の間に盛行したもので、帯執が鎖状になり長覆輪を施した形式をしている。

総金具は金銅魚々子地に松と鶴丸文を高彫りとし、鞘の地板も同文を毛彫りであらわしている。

又、足・柄金物・鐔には鶴丸文を応用した図案が刻まれた華麗な太刀拵となっている。

1904年8月29日に重要文化財に指定された[7]

太刀 銘 国友(重要文化財)

長さ75.8㎝、反り2.2㎝、鎌倉時代。

国友は山城国粟田口派の刀工、6人兄弟の長兄で藤林と称し、後鳥羽上皇の御番鍛冶に召されたと伝えられている。

在銘の確実なものは、本作の他に僅か二口を数えるのみ。

資料価値に加え、優美である姿はまさに古京物の名作といえる。

1912年2月8日に重要文化財に指定された[8]

短刀 銘 国光 / 徳治三年(以下切)(重要文化財)

長さ28.0㎝、内反り、鎌倉時代。

新藤五国光は、京の吉光と共に短刀の名手として崇められていた。

門下に行光・正宗・則重等の名工を育成したとされる。

作風は一見、粟田口風だが、品格ある地景・金筋をよく表し、沸の妙味と強さを加えた点に粟田口との違いがある。

本口は一般的な短刀よりも大振りであるが、地景・金筋がよく働き、国光の特色がよく示されている。

1921年4月30日に重要文化財に指定された[9]

脇差 銘 長谷部国信(重要文化財)

長さ40.8㎝、反り0.8㎝、南北朝時代。

長谷部派は、信国派と共に南北朝期の山城国を代表する一派である。

この脇差は、国信が当神宮に参籠して鍛え奉納したものと伝えられている。

古来「熱田国信」と呼ばれ、作風堂々として威厳があり、皆焼の刃文を構成する長谷部派の特色がよく示されている。

1911年4月17日に重要文化財に指定された[10]

脇差 銘(葵紋)奉納尾州熱田大明神 / 両御所様被召出於武州江戸御剣作御紋康之字被下罷上刻籠越前康継(重要文化財)

長さ35.2㎝、反り0.6㎝、江戸時代。

初代康継は、新刀期を代表する刀工の1人である。

この脇差は、康継が徳川家康・秀忠の両御所に召し出されて作刀された。

「家康より、“康”の字を賜わり、葵紋を切ることを許された」との履歴を茎に刻し、康継自ら当神宮に籠り奉納したもの。

優れた出来に加え、銘文の資料価値高い一振である。

1930年5月23日に重要文化財に指定された[11]

利用案内

宝物館

  • 開館時間:9時〜16時30分(入館16時10分まで)
  • 休館日:毎月最終水曜日とその翌日、12月25日〜31日、その他随時
  • 拝観料:大人300円(250円)、子供150円(100円)

※ カッコ内は20名以上の団体割引料金、特別展・企画展の際は別料金

熱田文庫

  • 閲覧時間:9時〜16時(閲覧請求15時30分まで)
  • 休館日:毎月最終水曜日とその翌日、6月5日、11月の祝日・土・日曜、年末年始、その他随時

アクセス

自家用車

公共交通機関

脚注

  1. 神社博物館事典WEB版”. 國學院大學大学院. 2013年10月13日閲覧。
  2. 活動報告”. 愛知県博物館協会. 2013年10月13日閲覧。
  3. 宝物館のご案内
  4. 熱田文庫
  5. 熱田神宮文化殿
  6. 明治44年4月17日内務省告示第35号、昭和30年2月2日文化財保護委員会告示第1号
  7. 明治37年8月29日内務省告示第58号
  8. 明治45年2月8日内務省告示第11号
  9. 大正10年4月30日文部省告示第353号
  10. 明治44年4月17日内務省告示第58号
  11. 昭和5年5月23日文部省告示第160号

参考文献

  • 『熱田神宮宝物館だより』 No.173、2010年1月1日

外部リンク

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