祝福するキリスト (ベッリーニ、フォートワース)

『祝福するキリスト』(しゅくふくするキリスト、伊:Cristo benedicente)は、1500年頃に制作されたイタリアのルネサンス期ヴェネツィア派の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニによる絵画である[1]。現在、米国テキサス州、フォートワースにあるキンベル美術館に収蔵されている。

『祝福するキリスト』
イタリア語: Cristo benedicente
英語: Christ Blessing
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1500年頃
種類板にテンペラ、油彩、金
寸法59 cm × 47 cm (23 in × 19 in)
所蔵キンベル美術館、フォートワース

分析

本作は、右手を挙げながら、赤い杖をもう一方の手で握っているイエス・キリストを描いている。キリストの傷は手と胸にわずかに見える。影は、キリストの復活が真実であることを示している。一方、背景の風景には、復活を意味する多くのモチーフが含まれている。パネルの左側にある枯れた木と孤独な鳥は、旧約聖書に記されている「古い契約」を表しており、その「古い契約」からキリストによる「新しい契約」が生まれてくることを意味する。左下隅にあるつがいのウサギのは再生のシンボルであり、右下隅にある三人の衣服を着た人物は三人のマリアである。遠くにある鐘楼は、キリストと教会を通して救いを見いだせるというメッセージを伝えている[2]。鳥の種類はあまり明確ではないが、カササギであると言われている。この鳥は、ピーテル・ブリューゲルの『絞首台の上のカササギ』(1568年)にも登場する[3]。

展示

作品はキンベル美術館に所蔵されている。 2017年1月、「ジョヴァンニ・ベッリーニ:ルネサンス・ヴェネツィアの信仰の風景」展で、マリブのJ・ポール・ゲティ美術館に展示された[4]。

脚注

  1. “Giovanni Bellini, Christ Blessing”. Kimbell Art Museum. 2019年5月8日閲覧。
  2. “Christ Blessing”. Google Arts and Culture. 2019年5月8日閲覧。
  3. Jenkins (2015年3月17日). “Untangling the Mystery of the Bird and the Cross in a Masterpiece”. Aleteia. 2019年5月8日閲覧。
  4. Knight. “Bellini masterpieces at the Getty make for one of the year's best museum shows”. Los Angeles Times. 2019年5月13日閲覧。
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.