角煮
角煮(かくに)とは、角切りにした食材を調味料で煮た料理。

豚の角煮

卓袱料理の東坡煮
現代の日本語においては、中華料理の東坡肉に起源を持つ豚肉の醤油煮込みを指すことが多いが、豚や醤油だけではなく、ほかの食材や調味料で作った角煮はアジア各国で普遍的に存在している。
作り方
下茹でした豚のばら肉(三枚肉)肉を一口大に切り、調味料や香味野菜を加えて柔らかく煮て調理する。
地域や調理する人によって使用される香辛料や調味料は異なるが、醤油・味噌・みりん・日本酒・焼酎・泡盛、砂糖・黒糖などを用いた甘辛い味付けになることが多い。下茹での際や食べる時に臭み取りとしてネギ・ショウガなどの香味野菜が使われる。肉を煮る前に揚げる・蒸すの工程を加える場合もある。大根など他の材料を加えて同時に調理することもある。柔らかく仕上げるためには長時間の煮込みが必要だが、今日では圧力鍋を用いて調理されることも多い。
畜肉以外では、マグロやカツオといった赤身の大型魚を醤油で煮しめた角煮がよく知られる。これらは上記の東坡肉に起源を持つ豚肉の角煮とは無関係な日本発祥の料理である。
歴史
畜肉を角切りにして煮る料理は洋の東西を問わず存在し、中華料理の紅焼牛腩や柱侯牛腩などは牛肉の角煮と呼ばれることもある。ただし同種の料理であっても洋風のもの、西洋料理に起原を持つものに関しては角煮と呼ばれることは少なく、シチューという呼称が一般的である。
脚注
- 古場久代『卓袱料理のすすめ 長崎食文化の奥義』(長崎文献社, 2007年6月)、p.74
- 長崎 料亭旅館 坂本屋 東坡煮(とうばに) 角煮めし
- 上村一真 (2007), 旅で出会ったローカルごはん, 枻出版社, p. 274, ISBN 9784777908332
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