高倉麻子

高倉 麻子(たかくら あさこ、1968年4月19日 - )は、福島県福島市出身の元サッカー選手、サッカー指導者。中国女子スーパーリーグ上海盛麗足球倶楽部監督。元サッカー日本女子代表監督[4]。選手時代のポジションはミッドフィールダー。夫はサッカー指導者の竹本一彦

高倉 麻子
名前
本名 竹本 麻子(旧姓:高倉)[1]
愛称 てるちゃん[2]
カタカナ タカクラ アサコ
ラテン文字 TAKAKURA Asako
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1968-04-19) 1968年4月19日(55歳)
出身地 福島県福島市
身長 163cm[3]
体重 51kg[3]
選手情報
ポジション MF
利き足 右足
ユース
1981-1984 日本の旗 FCジンナン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1985-1998 日本の旗 読売サッカークラブ女子・ベレーザ
0/0読売日本サッカークラブ女子ベレーザ
0/0読売西友ベレーザ
0/0読売ベレーザ
167 (30)
1999 日本の旗 松下パナソニック バンビーナ 14 (6)
2000 アメリカ合衆国の旗 シリコンバレー・レッドデビルズ
2001-2004 日本の旗 スペランツァF.C.高槻 45 (8)
代表歴
1984-1999 日本の旗 日本 79 (29)
監督歴
2013-2014  日本(U-16,17)
2014-2016  日本(U-18,19,20)
2016  日本(U-23)
2016-2021 日本の旗 日本
2023- 中華人民共和国の旗 上海盛麗足球倶楽部
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

来歴

選手時代

福島市立岡山小学校時代、福島市の岡山スポーツ少年団に入団しサッカーを始める[5]

福島市立福島第三中学校の頃、東京都リーグのFCジンナンに入部[6]

1983年、15歳の時にサッカー日本女子代表に初選出され[7]、1984年、16歳の時にイタリア戦で代表デビューを果たした[8]

中学卒業後、福島成蹊女子高(現福島成蹊高等学校)に入学したが女子サッカー部がなかったため、サッカーの練習は男子生徒が多くを占める福島県立福島工業高等学校で練習し、週末は三菱養和クラブに通った[6]和光大学に入学するまでは週末に東京へ通う生活を送る。

1985年、読売日本サッカークラブ・ベレーザ(現日テレ・ベレーザ)に入団[6]1989年第1回日本女子サッカーリーグ(現なでしこリーグ)でリーグ初得点を上げた。

1991年、中国で開催された第1回FIFA女子世界選手権(後の FIFA女子ワールドカップ)に出場した[9]

1995年、第2回FIFA女子ワールドカップ スウェーデン大会に出場し、ベスト8まで勝ち進んだ[10]

1996年、アトランタ五輪に出場した[11]

1999年6月に松下電器女子サッカー部バンビーナへ移籍。これは、読売ベレーザ所属時代に知り合い結婚した竹本一彦ガンバ大阪へ移ったことに伴う[6]。同シーズン終了後、アメリカのシリコンバレー・レッドデビルズ (Silicon Valley Red Devils) に入団するが、ケガのため半年で帰国。バンビーナから名称を変えたスペランツァF.C.高槻に復帰した。

2004年シーズン終了後に現役を引退[7][12]。公式戦出場226試合は2004年当時歴代1位の記録だった。

指導者時代

2011年6月21日、女性では3人目となるJFA 公認S級コーチライセンスを取得[13]

2013年より2014 FIFA U-17女子ワールドカップを目指すU-16サッカー日本女子代表チーム監督に起用され[14]、2013年10月のAFC U-16女子選手権を制覇してFIFA U-17女子ワールドカップコスタリカ大会への出場権を獲得[15]

2012年、2013年にアジアサッカー連盟が定める「アジア年間最優秀コーチ(女子の部)」を受賞[16]

2014年3月、コスタリカで開催された2014 FIFA U-17女子ワールドカップに臨み、グループリーグ、決勝トーナメントを無敗で勝ち上がり、4月4日に行われた決勝戦でスペイン代表に2-0で勝利してU-17女子ワールドカップ初優勝を果たした[17]

2014年9月より2016 FIFA U-20女子ワールドカップを目指すU-18サッカー女子日本代表監督に就任した[18]

2014年11月、AFC女子年間最優秀監督に3年連続3度目で選出された[19]

2015年8月、中国南京で開催されたAFC U-19女子選手権2015で優勝を果たした[20]

2015年11月、AFC女子年間最優秀監督に4年連続4度目で選出された[21]

2016年4月27日、3月に退任した佐々木則夫の後任として、サッカー女子日本代表の監督に就任(U-20代表監督と兼任)[22]。日本では男女のA代表を通じて初の女性監督となった[23]

代表監督就任後最初の指揮は同年6月にアメリカで行われたアメリカ女子代表との国際親善試合2連戦で[24]、6月2日にコロラド州コマースシティーのディックス・スポーティング・グッズ・パークで行われた第1戦では3-3の引き分け[25]、続く6月5日にオハイオ州クリーブランドファーストエナジー・スタジアムで行われた第2戦は後半31分に雷雨により中断し、そのまま中止となった[26][27]

2017年3月3日に行われたアルガルヴェ・カップ2017第2戦アイスランド女子代表戦を2-0で勝利し、監督就任後5戦目にして初勝利を手にした[28]。大会は最終的に6位で終えた[29]

2018年4月にヨルダンで開催された2018 AFC女子アジアカップにおいて日本を大会2連覇に導き、A代表就任後初のタイトルを獲得した[30][31]。また、規定により5位以内のチームに与えられる2019 FIFA女子ワールドカップ フランス大会の出場権を獲得した[32]

2019年6月の2019 FIFA女子ワールドカップ フランス大会では、決勝トーナメント1回戦でオランダ女子代表に2-1で敗れベスト16で敗退した[33]

2021年7月の東京オリンピックでは、グループステージを3位で通過するも、準々決勝でスウェーデンに1-3で敗れベスト8で敗退した[34]

2021年8月31日をもって任期満了で日本女子代表監督を退任した[35]

2021年11月、東北よりなでしこリーグを目指すプロジェクトを進めている「いわてスポーツプロジェクト」のアドバイザーに就任[36]。岩手より女子サッカーを盛り上げる活動を開始。

2022年12月、中国女子スーパーリーグに所属する上海盛麗足球倶楽部の監督に就任することが発表された[37][38]

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
1989読売サッカークラブ
女子・ベレーザ
9JLSL105
1990153
1991188
1992読売日本サッカークラブ
女子ベレーザ
8184
1993173
1994読売西友ベレーザ6L・リーグ181
1995171
19968180
1997181
1998読売ベレーザ184
1999松下パナソニック バンビーナ26146
アメリカ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2000シリコンバレー・レッドデビルズWPSL
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2001スペランツァF.C.高槻23L・リーグ31
200293
2003194
20048L・リーグ1部
(L1)
140
通算日本1部 22644
アメリカ
総通算

タイトル

クラブ

個人

代表

個人

代表歴

主な選出歴

試合数

日本代表国際Aマッチ
出場得点
198430
1986113
198734
198830
198963
199042
1991124
199356
199472
199590
1996100
199965
通算7929
  • 出典: なでしこジャパン(日本女子代表)試合別出場記録[39]

ゴール

#開催年月日開催地対戦国勝敗試合概要
11986年7月19日イタリアの旗 ジェソロイタリアの旗 イタリア● 1-5イタリア国際大会
21986年12月18日香港の旗 香港マレーシアの旗 マレーシア○ 10-01986 AFC女子選手権
3
41987年8月4日チャイニーズタイペイの旗 台北チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ● 1-3国際親善試合
51987年12月15日チャイニーズタイペイの旗 高雄香港の旗 香港○ 5-0中華杯世界大会
6
7
81989年12月19日香港の旗 香港インドネシアの旗 インドネシア○ 11-01989 AFC女子選手権
9
10
111990年9月6日大韓民国の旗 ソウル大韓民国の旗 韓国○ 13-1国際親善試合
12
131991年4月5日ブルガリアの旗 ヴァルナハンガリーの旗 ハンガリー○ 2-0第4回ヴァルナ国際女子大会
141991年5月28日日本の旗 福岡県香港の旗 香港○ 4-11991 AFC女子選手権
15
161991年6月3日シンガポールの旗 シンガポール○ 10-0
171993年12月4日マレーシアの旗 クチンチャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ○ 6-11993 AFC女子選手権
18○ 6-1
191993年12月6日フィリピンの旗 フィリピン○ 15-0
20○ 15-0
211993年12月8日香港の旗 香港○ 4-0
221993年12月10日中華人民共和国の旗 中国● 1-3
231994年9月27日日本の旗 東京都オーストラリアの旗 オーストラリア△ 2-21994年アジア競技大会壮行試合
241994年10月6日日本の旗 広島県チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ○ 3-01994年アジア競技大会
251999年11月8日フィリピンの旗 イロイロタイ王国の旗 タイ○ 9-01999 AFC女子選手権
26
271999年11月10日ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン○ 5-1
281999年11月12日フィリピンの旗 バロタクネパールの旗 ネパール○ 14-0
29
  • 出典: なでしこジャパン(日本女子代表)試合別出場記録[39]

指導歴

  • 1994年 - 1999年 ヴェルディサッカースクール
  • 2006年 - 豊島園ママさんサッカースクール
  • 2007年 - フットボールコミュニティサッカースクール
  • 2007年 - 埼玉フットボールスクール
  • 2007年 - JFAナショナルコーチングスタッフ
    • 2007年 - 2008年 ナショナルトレセン コーチ [女子担当] 全体
  • 2008年 U-13日本女子選抜 監督
  • 2008年 なでしこチャレンジプロジェクト 監督・コーチ
  • 2009年 ナショナルトレセン コーチ [女子担当] 関東
  • 2009年 JFAエリートプログラム [女子] 監督
  • 2009年 U-14日本女子選抜 監督
  • 2009年  U-16日本女子代表 コーチ
  • 2009年 なでしこチャレンジプロジェクト コーチ
  • 2013年  U-16日本女子代表 監督
  • 2014年  U-17日本女子代表 監督
  • 2014年  U-18日本女子代表 監督
  • 2015年  U-19日本女子代表 監督
  • 2016年  U-20日本女子代表 監督
  • 2016年  U-23日本女子代表 監督
  • 2016年 - 2021年  日本女子代表 監督(2016年はU-20女子代表監督と兼任)
  • 2023年 - 現在 中華人民共和国の旗 上海盛麗足球倶楽部

著書

  • 2012年 なでしこサッカー 世界の頂点へ(愛育社)ISBN 978-4750004129
  • 2018年 個を生かし和を奏でる: 世界一に挑む45の流儀(徳間書店)ISBN 978-4198645922

出典

  1. 株式会社バンブーエイト公式サイト、2021年8月6日閲覧。役員欄に「竹本麻子(高倉)」の表記がある。
  2. コーチ紹介 | 東京都足立区のサッカースクール 東京キラキラ FOOTBALLスクール”. www.sskamo.co.jp. 2021年6月19日閲覧。
  3. アトランタオリンピック1996 高倉 麻子(サッカー)プロフィール - JOC”. 日本オリンピック委員会(JOC). 2021年6月12日閲覧。
  4. 「なでしこ」候補の合宿スター 監督「守備の上乗せを」”. 共同通信 (2020年11月23日). 2020年11月23日閲覧。
  5. 恩師「高倉ならやってくれる」 高倉麻子なでしこ監督が誕生へ 福島民友新聞.2016.4.26、2016年5月2日閲覧。
  6. リトルなでしこ”を世界一に導いた高倉監督の資質 サッカーより家庭をとった“行動力" zakzak.2014.04.08、2016年4月27日閲覧。
  7. 高倉新監督アラカルト 福島出身、代表通算79試合30得点 スポニチ・アネックス.2016.4.28、2016年5月2日閲覧。
  8. 女性初、高倉氏が就任=「日本人にしかできないサッカーを」-なでしこジャパン JIJI.com.2016.4.27、2016年5月2日閲覧。
  9. 1991 FIFA Women's World Cup Team Japan FIFA公式サイト、2016年4月27日閲覧。
  10. 1995 FIFA Women's World Cup Team Japan FIFA公式サイト、2016年4月27日閲覧。
  11. Women's Olympic Football Tournament Atlanta 1996 Temas Japan FIFA公式サイト、2016年4月27日閲覧。
  12. ひと 高倉麻子=サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)監督に就任 毎日新聞.2016.4.28、2016年5月2日閲覧。
  13. 【JFA理事会】女性で3人目のS級コーチ誕生/海外強化指定選手 なでしこジャパン公式サイト.2011.6.22、2016年4月27日閲覧。
  14. サッカー協会理事会 高倉氏のU16女子監督承認 スポーツニッポン 2013年1月17日閲覧
  15. U-16日本女子代表 AFC U-16女子選手権中国2013 決勝を制し優勝! 日本サッカー協会 ニューストピックス 2013年10月7日付
  16. AFCアニュアルアワード2013 日本は「グラスルーツフットボール」など5部門で受賞 日本サッカー協会 ニューストピックス 2013年11月27日
  17. U-17日本女子代表 FIFA U-17女子ワールドカップコスタリカ2014 大会初優勝! 日本サッカー協会 ニューストピックス 2014年4月5日付
  18. U-18日本女子代表監督に高倉麻子氏が就任 - 2014年9月18日 日本サッカー協会
  19. 3年連続AFC年間最優秀コーチ受賞の高倉監督「選手が頑張ってくれた」 ゲキサカ.2014.12.01、2016年4月27日閲覧。
  20. AFC U-19女子選手権中国2015 朝鮮民主主義人民共和国をPK戦の末に下し優勝! JFA公式サイト、2016年4月27日閲覧。
  21. AFCアニュアルアワード2015 日本は年間最優秀協会賞など7部門で受賞 JFA公式サイト.2015.11.30、2016年4月27日閲覧。
  22. “なでしこ新監督に高倉麻子氏が就任 U20も兼務”. 日刊スポーツ. (2016年4月27日). https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1638342.html 2016年4月27日閲覧。
  23. なでしこ新監督に高倉麻子氏決定 男女通じて初の女性A代表監督誕生 スポニチ・アネックス.2016.4.27、2016年4月27日閲覧。
  24. 新生なでしこ、メンバー発表!岩渕ら選出で宮間は招集辞退。世界女王アメリカと2連戦へ FOOTBALL CHANNEL.2016.5.20、2016年6月6日閲覧。
  25. なでしこジャパン アメリカ女子代表と3-3で引き分ける JFA公式.2016.6.3、2016年6月6日閲覧。
  26. なでしこの米遠征2戦目、雷雨で打ち切りに…2点ビハインドで終了 SOCCER KING.2016.6.6、2016年6月6日閲覧。
  27. なでしこジャパン アメリカ女子代表との国際親善試合 第2戦を戦う JFA公式.2016.6.6、2016年6月6日閲覧。
  28. なでしこが高倉体制初勝利! 長谷川の2得点でアイスランドを下す サッカーキング.2017.3.4付、2017年6月28日閲覧。
  29. 高倉なでしこ6位終戦「勝負どころで甘さがある」 日刊スポーツ.2017.3.9付、2017年6月28日閲覧。
  30. なでしこ連覇&高倉J初タイトル!W杯へ五輪へ大輪の花咲いた スポニチアネックス. 2018.4.20付、2018年5月16日閲覧。
  31. なでしこジャパンが1-0でオーストラリアを下し優勝、大会2連覇を達成 ~AFC女子アジアカップヨルダン2018~ JFA公式サイト. 2018.4.21付、2018年5月16日閲覧。
  32. なでしこジャパン オーストラリアと1-1で引き分けるも準決勝進出とワールドカップ出場を決める ~AFC女子アジアカップヨルダン2018~ JFA公式サイト. 2018.4.14付、2018年5月16日閲覧。
  33. 試合結果│FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019|なでしこジャパン|日本代表|JFA|日本サッカー協会”. www.jfa.jp. 2021年6月12日閲覧。
  34. なでしこジャパン スウェーデンに敗れベスト8で東京オリンピックを終えるJFA、2021年8月6日閲覧。
  35. 五輪8強は低評価、なでしこ高倉監督が退任 後任はU20池田監督ら中心に - 日本代表 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2021年8月26日). 2021年8月31日閲覧。
  36. なでしこジャパン初の女性監督を務められた”高倉麻子氏”がアドバイザーに就任‼︎ - いわてスポーツプロジェクト / IWATE Sports Project”. isp.or.jp (2021年12月4日). 2023年2月19日閲覧。
  37. 高倉アドバイザー 中国クラブチーム 監督就任のお知らせ - いわてスポーツプロジェクト / IWATE Sports Project”. isp.or.jp (2022年12月22日). 2023年2月19日閲覧。
  38. China, Record. なでしこ前監督の高倉麻子氏、上海のクラブチームの監督に―中国メディア”. Record China. 2023年2月19日閲覧。
  39. なでしこジャパン(日本女子代表) 試合別出場記録”. 日本サッカー協会 (2008年7月29日). 2021年6月12日閲覧。

外部リンク

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