高田町 (陸前高田市)
高田町(たかたちょう)は、岩手県陸前高田市の地名。かつての気仙郡高田町の区域に相当し、陸前高田市の中心部に当たる。
高田町 | |
|---|---|
![]() | |
![]() 高田町 高田町の位置 | |
| 北緯39度1分27.343秒 東経141度38分26.066秒 | |
| 国 |
|
| 都道府県 |
|
| 市町村 |
|
| 面積 | |
| • 合計 | 11.42 km2 |
| 人口 | |
| • 合計 | 4,892人 |
| 郵便番号 |
029-2205[1] |
| 市外局番 | 0192(大船渡MA)[2] |
| ナンバープレート | 岩手 |
| 運輸局住所コード | 03510-0015[3] |
郵便番号は029-2205。住民基本台帳によると2021年8月31日の住民は4,892人、世帯数は2,341世帯である[4]。
歴史
合併前の高田町については「高田町 (岩手県)」を参照
施設

陸前高田市役所
- 陸前高田市役所[7]
- 陸前高田市総合交流センター(夢アリーナたかた)[8]
- 陸前高田市民文化会館
- アバッセたかた
- 陸前高田市立博物館
- 陸前高田郵便局[10]
- 陸前高田市消防本部[11]
- 岩手県立高田高等学校
- 高田国際高等学院
- 陸前高田市立高田小学校
- 陸前高田市立高田第一中学校
- 岩手県立高田病院
- 東北労働金庫高田支店
- 酔仙酒造本社
- 米沢商会ビル
交通
鉄道
かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線が町内を通っており、陸前高田駅が所在していたが、町内を含む区間は2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、以下「震災」と略記)を受けて休止となり、2020年に鉄道としては廃止された。代替交通として2013年から大船渡線BRTが運行されており、陸前高田駅はバス停留所として供用されている。
鉄道の最寄駅は大船渡市の盛駅(三陸鉄道リアス線、岩手開発鉄道赤崎線・日頃市線)や宮城県気仙沼市の気仙沼駅(JR大船渡線)が挙げられる。
統計
人口
住民基本台帳によると2021年8月31時点での人口は以下の通りである[4]。
| 世帯数 | 男 | 女 | 計 | |
|---|---|---|---|---|
| 日本人 | 2,314世帯 | 2,305人 | 2,548人 | 4,853人 |
| 外国人 | 27世帯 | 5人 | 34人 | 39人 |
| 合計 | 2,341世帯 | 2,310人 | 2,582人 | 4,892人 |
第一次産業
| 就業者人口 | 農業 | 林業 | 漁業 |
|---|---|---|---|
| 総合 | 86 | 7 | 18 |
| 男 | 45 | 6 | 16 |
| 女 | 41 | 1 | 2 |
第二次産業
| 就業者人口 | 鉱業 採石業 砂利採取業 | 建設業 | 製造業 |
|---|---|---|---|
| 総合 | 8 | 326 | 263 |
| 男 | 6 | 277 | 150 |
| 女 | 2 | 49 | 13 |
第三次産業
| 就業者人口 | 水道 電気 ガス | 情報通信 | 運輸 郵便 | 小売 卸売 | 金融 保険 | 不動産 物販賃貸 | 学術研究 専門サービス 技術サービス | 宿泊 飲食サービス | 生活関連サービス 娯楽 | 教育 学習支援 | 医療 福祉 | 複合サービス | サービス | 公務 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合 | 2 | 8 | 62 | 283 | 27 | 19 | 45 | 131 | 55 | 124 | 287 | 48 | 109 | 157 | 5 |
| 男 | 2 | 5 | 55 | 141 | 4 | 15 | 29 | 40 | 20 | 50 | 75 | 37 | 67 | 116 | 3 |
| 女 | 0 | 3 | 7 | 142 | 23 | 4 | 16 | 91 | 35 | 74 | 212 | 11 | 42 | 41 | 2 |
東日本大震災

1977年当時の高田町
高田町における震災による犠牲者は1,037人で、最大15 m以上が浸水した[13][14]。
被害統計
2012年11月30日時点の世代・男女別の犠牲者・死亡率は以下の通りである[13]。また、死者・死亡率はともに岩手県内では最多となった。
| 世代と性別 | 死者 | 死亡率 | 当時の人口 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 465 | 13.14% | 3,540 |
| 女性 | 572 | 13.95% | 4,101 |
| 15歳未満 | 28 | 2.81% | 995 |
| 15 - 64歳 | 442 | 10.73% | 4,121 |
| 65歳以上 | 567 | 22.47% | 2,523 |
| 合計 | 1,037 | 13.57% | 7,641 |
建物の被害は以下の通りである(一部数値は四捨五入し、また、住民票を移さずに被災した世帯も統計に含まれているために被害割合が100%を超過する場合がある)[15]。
| 全壊 | 大規模半壊 | 半壊 | 一部損壊 | 合計 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 世帯数 | 津波被害 | 2,047 | 9 | 17 | 6 | 2,079 |
| 地震被害 | 0 | 0 | 1 | 866 | 867 | |
| 合計 | 2,047 | 9 | 18 | 872 | 2,946 | |
| 被害割合 | 津波被害 | 72.1% | 0.3% | 0.6% | 0.2% | 73.2% |
| 地震被害 | 0% | 0% | 0% | 30.5% | 30.5% | |
| 合計 | 72.1% | 0.3% | 0.6% | 30.7% | 103.7% |
避難所などの状況
- 第一中学校
- 1,000人以上の避難者が逃れてきた[15]。貯水タンクに約2,000リットルの水が蓄えられていたが、食料はなかったため、住田町などからおにぎりが届くまでは食事は提供されなかった[15]。電気は3月14日に復旧したが、水道の復旧はさらに遅れたため、しばらくは仮設トイレを使用していた[15]。
- 高田小学校
- 全学年の生徒が学校におり、ひとまず校庭へと避難した。後に教職員が津波が町に押し寄せている様子を確認し、すぐさま、ばらばらに和野会館などへと避難した。このため、全ての生徒の引き渡しが終わるのに1週間を費やした[15]。
- 和野会館
- 最大300名が避難し、避難所として閉鎖するまで、延べ4,544人が避難していた[16][17]。上和野町内会と震災の前年に設立された自主防災会が中心となって避難所運営を行った。自主防災会は有事に備えて日頃から避難訓練を行っていたため、自主防災計画に則って、消火、避難誘導・情報伝達、救出・救護、給水・炊き出しの四班を編成して、比較的迅速な対応を取ることができた[15][17]。
- 小泉公民館
- スポーツドーム
- 本来は指定避難所に指定されていなかったものの、100人をこえる避難者がいた[15]。指定避難所に指定されていなかったがために、避難者らは市役所からの人材派遣は望めないと考え、自主的運営組織を編成して避難所を運営した[15]。
- 高田保育所
- 地震が発生した時、幼児は昼寝の時間であったため、布団を被らせて身を守った後に保護者の迎えがあった児童を保護者に引き渡した[15]。海側に土埃を確認したため、所長が避難指示を出し、高台へと避難した[15]。全ての幼児を保護者へと引き渡したことを確認した後に正規職員たちは近隣の避難所へと物資を輸送する業務を受け持った[15]。高田保育所は津波により浸水した[15]。
- 高田幼稚園
- 県立高田病院
- 2階会議室を避難所に、1階を対策本部にして、津波警報などの情報を収集することを試みたが、停電が発生したためにテレビやラジオが機能せず、情報獲得は市の防災無線を頼った[15]。襲来する津波が3 m以上であるという情報を防災無線から得て、より上の階へと逃げたが、津波は4階まで到達し、職員や避難者たちは屋上へと避難した[15]。屋上に避難していた人々は3月12日に海上自衛隊により救助された[15]が、病院職員11名、患者15名が犠牲となった[15]。
- 市民会館
- 市の一時避難場所に指定されており、震災前の避難訓練でも使用されていたため、震災当日は多くの人が避難してきたが、3階建ての建物が津波により完全に水没して、130名超が犠牲となった[18]。
文化財

震災による被害を受ける前の高田松原
高田町内の文化財は以下の通りである[15]。
| 名称 | 指定 | 区分 | 指定年月日 |
|---|---|---|---|
| 高田松原 | 国指定 | 名勝 | 1940年11月13日 |
| 吉田家文書 | 県指定 | 有形文化財 | 1995年4月28日 |
| 光照寺の梵鐘 | 市指定 | 有形文化財 | 1953年3月10日 |
脚注
- “郵便番号簿PDF(2020年度版) 岩手県” (PDF). 日本郵便グループ. 2022年1月21日閲覧。
- “市外局番の一覧”. 総務省. 2022年1月21日閲覧。
- “自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2023年8月17日閲覧。
- “令和3年度人口・世帯数(住民基本台帳)”. 陸前高田市 (2021年9月7日). 2021年9月12日閲覧。
- “岩手県陸前高田市高田町中長砂”. NAVITIME. 2021年9月1日閲覧。
- “岩手県陸前高田市高田町長砂”. NAVITIME. 2021年9月1日閲覧。
- “ホームページ”. 陸前高田市. 2022年3月18日閲覧。
- “総合交流センター(夢アリーナたかた)”. 陸前高田市 (2022年3月4日). 2021年9月14日閲覧。
- “陸前高田市立図書館へのアクセス”. 陸前高田市 (2021年4月1日). 2021年9月14日閲覧。
- “陸前高田郵便局 (りくぜんたかたゆうびんきょく)”. 日本郵政グループ. 2021年9月14日閲覧。
- “陸前高田市消防本部”. 総務省消防庁. 2021年9月14日閲覧。
- “陸前高田市統計書” (PDF). 陸前高田市. 2021年9月12日閲覧。
- 谷謙二「小地域別にみた東日本大震災被災地における死亡者および死亡率の分布」『埼玉大学教育学部地理学研究報告』第32号、埼玉大学教育学部地理学研究室、2012年、1-26頁、doi:10.24561/00016186、ISSN 0913-2724、NAID 120006388016、2021年9月3日閲覧。
- “陸前高田市浸水区域図” (PDF). 陸前高田市. 2021年9月14日閲覧。
- “陸前高田市東日本大震災検証報告書 資料編” (PDF). 陸前高田市. 2021年9月12日閲覧。
- “東日本大震災避難所・和野会館からの報告とまちづくりへの挑戦 ~岩手県陸前高田市上和野町内会と神戸大学の絆~”. 神戸大学 (2013年5月17日). 2021年9月12日閲覧。
- “「備え」と「共助」が命守る 伝承願い記録誌発刊 高田町の上和野町内会 避難所運営の教訓盛り込む”. 東海新報 (2013年5月17日). 2021年9月12日閲覧。
- “碑の記憶 | 中心市街地襲った波 (陸前高田市高田町・米沢商会ビル)”. 岩手日報 (岩手日報社). (2021年3月10日) 2023年6月25日閲覧。
- 『東海新報』令和元年(2019年)12月1日付1頁「佐々木投手(大船渡高)ロッテと正式契約 大船渡で記者会見」(東海新報社)
- 『東海新報』令和2年(2020年)1月1日付2-3頁「プロのステージで躍進を 佐々木朗希投手(大船渡高)」(東海新報社)
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