1970-1971シーズンのNBA

1970-1971シーズンのNBAは、NBAの25回目のシーズンである。

1970-1971シーズンのNBA
ミルウォーキー・バックス 
期間 1970年10月14日-1971年4月30日
TV 放送 ABC
観客動員数 5,330,393人
ドラフト
レギュラーシーズン
トップシード ミルウォーキー・バックス
MVP ルー・アルシンダー
スタッツリーダー  
  得点 ルー・アルシンダー
チーム平均得点 112.4得点
プレーオフ
 イースタン  優勝 ボルチモア・ブレッツ
   ニューヨーク・ニックス
ファイナル
 チャンピオン  ミルウォーキー・バックス
ファイナルMVP ルー・アルシンダー
<1969-70

シーズン前

ドラフト

この年のドラフトはNBA史の中でも有数の当たり年とされている。この年に指名された選手の中から、NBAを代表するポイントガードとなるピート・マラビッチネイト・アーチボルドデトロイト・ピストンズから全体1位指名を受けたボブ・レイニアデイブ・コーウェンスカルヴィン・マーフィーら5人の選手が殿堂入りを果たしており、うちマラビッチ、コーウェンス、アーチボルドは『偉大な50選手』にも選ばれている。他にもルディ・トムジャノビッチサム・レイシージョン・ジョンソンジェフ・ペトリーらが指名を受けている。

リーグの拡張

1960年代はベトナム戦争の激化、公民権運動の活発化などの政情不安がアメリカを覆った時代であり、人々は世の中に広がる閉塞感から逃れるため、積極的に娯楽を求めた。その結果アメリカではプロスポーツブームが起こり、各プロリーグは大きな成長を見せ、バスケ界ではABAの誕生を促したが、なかでもNBAの成長は目覚しいものがあった。

このシーズンの5年前である1965年当時、NBAには9チームが所属しており、登録されている選手数は108人、リーグ全体の試合数は360試合だった。そしてNBAはその後の5年間で著しい発展を遂げ、このシーズンには新たにポートランド・トレイルブレイザーズバッファロー・ブレーブス(後のロサンゼルス・クリッパーズ)、クリーブランド・キャバリアーズが創設され、チーム数は17となり、BAAがNBLを吸収してNBAとなった1949年の数字まで回復した。登録選手数は204人、総試合数は697試合にまで増加した。NBAは僅か5年の間で、その規模をほぼ倍にまで拡張したのである。観客動員数も飛躍的に伸び、1965-66シーズンの観客動員数は200万人強だったのが、このシーズンには500万人を突破した。冬の1950年代を過ごしたNBAにとって1960年代後半はまさに高度成長の時代だった。

しかしNBAの高度成長はこの年を境に頭打ちとなる。ABAとの競争の加熱による疲弊と、リーグの強引な拡大策が市場への供給過剰に繋がり、さらにスキャンダルが追い討ちとなり、NBAは再び冬の時代となる1970年代へと突入していくのである。

その他

  • チーム数の増加に伴ってリーグは再編され、これまでの2デビジョン制からイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスに分かれた、2カンファレンス4デビジョン制となった。各デビジョンから上位2チームがプレーオフに進出する。
  • オスカー・ロバートソンが会長を務めるNBPA(選手会)がフリーエージェント選手獲得のための保証金制度撤廃を求めて、球団オーナーに訴訟を起こした。一般的に「オスカー・ロバートソン訴訟」として知られるこの訴訟は、後のフリーエージェント制度創設に繋がる。

シーズン

オールスター

イースタン・カンファレンス

アトランティック・デビジョン
チーム勝率ゲーム差
ニューヨーク・ニックス5230.634-
フィラデルフィア・76ers4735.5735
ボストン・セルティックス4438.5378
バッファロー・ブレーブス2260.26830
セントラル・デビジョン
チーム勝率ゲーム差
ボルチモア・ブレッツ4240.512-
アトランタ・ホークス3646.4396
シンシナティ・ロイヤルズ3349.4029
クリーブランド・キャバリアーズ1567.18327

ウエスタン・カンファレンス

ミッドウエスト・デビジョン
チーム勝率ゲーム差
ミルウォーキー・バックス6616.805-
シカゴ・ブルズ5131.62215
フェニックス・サンズ4834.58518
デトロイト・ピストンズ4537.54921
ミッドウエスト・デビジョン
チーム勝率ゲーム差
ロサンゼルス・レイカーズ4834.585-
サンフランシスコ・ウォリアーズ4141.5007
サンディエゴ・ロケッツ4042.4888
シアトル・スーパーソニックス3844.46310
ポートランド・トレイルブレイザーズ2953.35419

スタッツリーダー

部門選手チームAVG
得点ルー・アルシンダーミルウォーキー・バックス31.7
リバウンドウィルト・チェンバレンロサンゼルス・レイカーズ18.2
アシストノーム・ヴァン・ライアーシカゴ・ブルズ10.1
FG%ジョニー・グリーンシンシナティ・ロイヤルズ.587
FT%チェット・ウォーカーシカゴ・ブルズ.859

各賞

シーズン概要

混戦ミッドウエスト

プレーオフファイナル

  カンファレンス準決勝 カンファレンス決勝 ファイナル
                           
  M1  バックス 4  
P2  ウォリアーズ 1  
  M1  バックス 4  
Western Conference
    P1  レイカーズ 1  
M2  ブルズ 3
  P1  レイカーズ 4  
    M1  バックス 4
  C1  ブレッツ 0
  A1  ニックス 4  
C2  ホークス 1  
A1  ニックス 3
Eastern Conference
    C1  ブレッツ 4  
A2  76ers 3
  C1  ブレッツ 4  

絶好調のシーズンを過ごしたミルウォーキー・バックスはプレーオフでも圧倒的強さで勝ち進み、カンファレンス決勝では故障者だらけのロサンゼルス・レイカーズを破ってファイナルに初進出した。東からは予想外のチームが勝ち上がって来た。レギュラーシーズン42勝のボルティモア・ブレッツである。シーズンの成績からみてもバックスの圧倒的優位は明らかだったが、ブレッツは大黒柱のウェス・アンセルドが故障を抱えて成績を落としており、さらにカンファレンス決勝のニューヨーク・ニックスとの激戦でガス・ジョンソンも負傷し、ファイナルの第1・2戦を欠場してしまう不運に見舞われた。ブレッツはアール・モンローが孤軍奮闘したがバックスの前に4戦全敗とあえなく敗退。プレーオフ14戦12勝の高勝率、1959年以来ファイナル史上2度目となるスイープでバックスが初優勝を果たした。創部3年目にしての優勝はNBAの最速記録である。ファイナルMVPを獲得したルー・アルシンダーは、MVP、得点王と合わせて3冠を達成した。

ラストシーズン

外部リンク

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