TBS大型時代劇スペシャル

大型時代劇スペシャル』(おおがたじだいげきスペシャル)は、TBSテレビ時代劇テレビ映画TBSテレビ系列1987年昭和62年) - 1997年平成9年)の間、元日や改編期に放送された。それぞれの作品に映画やテレビドラマなどで活躍する俳優・監督・スタッフが結集している。『坂本龍馬』を除き、JNNニュースが放送中に差し込まれた。『大忠臣蔵』『愛と野望の独眼竜 伊達政宗』以外の各作品はDVDで販売されている。

歴代作品

作品放送日主人公主演監督制作会社備考
太閤記1987年1月1日豊臣秀吉柴田恭兵岡本喜八東映「新春特別企画ドラマ」として放送
徳川家康1988年1月1日徳川家康松方弘樹降旗康男東映「新春特別企画ドラマ」として放送
織田信長1989年1月1日織田信長渡辺謙中島貞夫東映
坂本龍馬1989年3月31日坂本龍馬真田広之中島貞夫東映「大型時代劇特別企画」として放送
源義経1990年1月1日源義経東山紀之舛田利雄東映
武田信玄1991年1月1日武田信玄役所広司中島貞夫東映
平清盛1992年1月1日平清盛松平健工藤栄一東映
天下を獲った男 豊臣秀吉1993年1月1日豊臣秀吉柳葉敏郎中島貞夫東映
大忠臣蔵1994年1月1日大石内蔵助松方弘樹舛田利雄東映
愛と野望の独眼竜 伊達政宗1995年1月1日伊達政宗柴田恭兵降旗康男東映
竜馬がゆく1997年1月1日坂本龍馬上川隆也脇田時三テレパック「元日特別企画 司馬遼太郎源作ドラマ」として放送

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他、曜日配列による通常レギュラー枠のスポンサー一部

制作経緯

東映プロデューサー日下部五朗が映画『』を製作している頃、TBSから「正月の5時間ドラマを作ってくれないか」という要請がきた[1]。TBSはそれまでも正月に沢田研二主演で『源氏物語』などをやったが上手くいかず、東映のヒットメーカーである日下部に白羽の矢が立った[1]。日下部はテレビドラマのプロデュースはあまり乗り気ではなかったが、『道』の監督・蔵原惟繕が「五朗ちゃん、テレビもね、やりようによっては面白いよ」と背中を押され、決意した[1]赤坂でTBSサイドと会食し、「3億円で5時間の時代劇ドラマを作ってくれ」と正式に頼まれた[1]。当時の東映はテレビ時代劇を1時間1,500万から2,000万で請け負っていたため、通常の3倍でのオファーにその場で「僕は東映でも好き勝手に作っていますから、テレビでも同じようにやります。題材も監督・配役もTBSは企画に一切口を出さない、その条件でいいですか?」と伝え、磯崎洋三TBS編成局長から承諾を得た[1]。実際は日下部は東映の社員プロデューサーであるため、当時の東映は岡田茂東映社長の独裁国家で[1]、岡田社長の諒解さえ取れば、何をしようと営業も宣伝も文句を一切言わない、好き勝手に作れるという意味だった[1]。岡田の説得は難儀で、何度も企画を潰されてきたが、局プロの幹部からの直々の要請では岡田社長もOKを出すしかなかった[1]。日下部は岡本喜八のかねてからの大ファンで、組んでみたいと希望していたのだが、岡田は岡本が好きでなく、何度岡本監督の起用を頼んでも「あかん!八の字がつく奴は使わん!」などと訳の分からない理由でも蹴られ続けていたが[1]、ようやく岡田が介入できない状況が生まれ、念願の岡本監督と仕事が出来た[1]1987年の第一回『太閤記』以降、東映が製作した1995年の『愛と野望の独眼竜 伊達政宗』まで、全て日下部のプロデュース[1]。このため監督から脚本から俳優までほとんど東映映画みたいな構成で[1]、プラステレビらしく旬の若手俳優やアイドルを入れたキャスティングとなっている[1]

脚注

  1. 日下部五朗『シネマの極道 映画プロデューサー一代』新潮社、2012年、171-172頁。ISBN 978-4-10-333231-2。

関連項目

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