おおぐま座ラムダ星

おおぐま座λ(おおぐまざラムダせい、λ UMa / λ Ursae Majoris)は、おおぐま座恒星で3等星。

おおぐま座λ[1]
Lambda Ursae Majoris
仮符号・別名 タニア・ボレアリス[2][注 1],
Tania Borealis[3][4]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 3.45[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  10h 17m 05.78287s[1]
赤緯 (Dec, δ) +42° 54 51.6808[1]
赤方偏移 0.000060[1]
視線速度 (Rv) 18.10km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -180.65 ミリ秒/年[1]
赤緯: -46.07 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 23.72 ± 0.78ミリ秒[1]
(誤差3.3%)
距離 138 ± 5 光年[注 2]
(42 ± 1 パーセク[注 2]
絶対等級 (MV) 0.3[注 3]
λ星の位置
物理的性質
半径 3.2 R[5]
質量 2.5 M[5]
自転速度 48 km/s[5]
スペクトル分類 A1IV [1]
光度 59 L[5]
表面温度 8,930 K[5]
色指数 (B-V) +0.03[6]
色指数 (U-B) +0.06[6]
色指数 (R-I) -0.01[6]
年齢 4.8×108[5]
他のカタログでの名称
おおぐま座33番星[1]
BD +43 2005[1]
FK5 383[1],
HD 89021[1]
HIP 50372[1], HR 4033[1]
SAO 43268[1]
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概要

3.45等と、3等星と4等星の境の明るさで、こじし座との境界近くにある[5]スペクトル分類では準巨星とされているが、中心核での水素核融合の終わりが近付いている主系列星の段階であり、準巨星になるにはあと1億年程度を要すると考えられている[5]恒星大気中にユウロピウムなどの希土類元素亜鉛が多く、逆にカルシウムが少なくなっている[5]。これは、48km/sとこのクラスの恒星としては自転速度が遅く、重力と中心核からの放射のバランスが通常の恒星と異なることによるものとされる[5]

名称

固有名のタニア・ボレアリス[2][注 1] (Tania Borealis[3][4]) は、アラビア語で「2番目の足あと」を意味する al-qafza al-thāniyaという言葉に由来する[3]。これは元々λ星とμ星のペアに付けられていた名前で、ικ星のペア、νξのペアと共に、「ガゼルの足あと」という意味の qafazāt al-ẓibā というアラビアのアステリズムの一部であった[3]λ星にはラテン語で「北」を意味する Borealis が、μ星には「南」を意味する Australis が付けられている。2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Tania Borealis をおおぐま座λ星の固有名として正式に承認した[4]

脚注

注釈

  1. 出典では「ボレアレリス」となっているが、ラテン語読みとしておかしく、また他の恒星の Borealis は全て「ボレアリス」となっているため、単なる誤植と判断する
  2. パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  3. 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

  1. SIMBAD Astronomical Database”. Results for lam UMa. 2016年11月26日閲覧。
  2. 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、104-105頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
  3. Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 57. ISBN 978-1-931559-44-7
  4. IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月26日閲覧。
  5. Jim Kaler. Tania Borealis”. STARS. 2016年11月26日閲覧。
  6. 輝星星表第5版
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