アンソニー・デスクラファニー

アンソニー・ジェームズ・デスクラファニー(Anthony James DeSclafani,[注釈 1] 1990年4月18日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州モンマス郡フリーホールド出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのミネソタ・ツインズ所属。愛称はディスコ[1]。

アンソニー・デスクラファニー
Anthony DeSclafani
ミネソタ・ツインズ #21
シンシナティ・レッズ時代
(2015年5月23日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州モンマス郡フリーホールド
生年月日 (1990-04-18) 1990年4月18日(34歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト6巡目
初出場 2014年5月14日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

2008年のMLBドラフト22巡目(全体682位)でボストン・レッドソックスから指名されたが、フロリダ大学へ進学した。

プロ入りとブルージェイズ傘下時代

2011年のMLBドラフト6巡目(全体199位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。

2012年、傘下のA級ランシング・ラグナッツでプロデビュー。28試合(先発21試合)に登板して11勝3敗、防御率3.37、92奪三振を記録した[2]。

マーリンズ時代

2012年11月19日にエミリオ・ボニファシオ、ジョン・バック、マーク・バーリー、ジョシュ・ジョンソン、ホセ・レイエスとの大型トレードで、ヘンダーソン・アルバレス、アデイニー・エチェバリア、ジェイク・マリスニック、ジェフ・マシス、ジャスティン・ニコリーノと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[3]。

2013年はまず傘下のA+級ジュピター・ハンマーヘッズでプレーし、12試合に先発登板して4勝2敗、防御率1.67、53奪三振を記録した[2]。6月にAA級ジャクソンビル・サンズへ昇格。13試合に先発登板して5勝4敗、防御率3.36、62奪三振を記録した[2]。

2014年はAA級ジャクソンビルで開幕を迎え、8試合に先発登板した[2]。5月14日にマーリンズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[4]、同日のロサンゼルス・ドジャース戦で先発起用されてメジャーデビュー。6回を7安打2失点7奪三振と好投し、MLB初勝利を挙げた[5]。しかし2度目の登板となった5月20日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では、5.1回を6安打5失点と打ち込まれ、MLB初黒星を喫し、5月21日にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ降格。7月20日に再昇格し、3試合に登板したが、13イニングで13失点、防御率9.00と結果を残せず、25日に再び降格した[6]。8月8日に再昇格[7]。昇格後はリリーフとして2試合に登板したが、8月15日に降格[8]。登録枠が拡大された9月2日に再昇格した。9月11日に行われたミルウォーキー・ブルワーズ戦で、乱闘騒ぎ[9]直後の6回裏無死の場面で、カルロス・ゴメスに左肘へ死球を与えたため、報復死球とみなされ一発退場となった。9月12日にMLB機構が3試合の出場停止処分を発表した[10]。この年はMLBでは13試合(先発5試合)に登板して2勝2敗、防御率6.27、26奪三振を記録した[2]。

レッズ時代

2014年12月11日にマット・レイトスとのトレードで、チャド・ウォーラックと共にシンシナティ・レッズへ移籍した[11]。

2015年は、メジャー2年目ながら先発ローテーションに定着し、チームの先発陣で唯一、規定投球回に達した[12]。31試合の登板で9勝13敗、防御率4.05、151奪三振だった。

2016年は斜紋筋を痛めた影響で開幕を故障者リストで迎えた[13]ため、出遅れた。それにより20試合の先発登板に留まったが、防御率3.28・WHIP1.22はいずれも前年より良くなり、1つの完封勝利を含む9勝5敗を記録するなど、好投する場面が多かった。

2017年のスプリングトレーニング時に右肘に痛みがあることが発覚した[14]。腱障害と診断され、すぐに治療に臨んだが、その後、肘の尺骨側副靭帯(UCL)捻挫と診断され[15]、故障者リスト入りでの開幕を迎えることとなった。レッズは7月末にマイナーリーグのリハビリに参加させたが[16]、腱障害の再発でリハビリは終了した[17]。UCLは回復していたが[18]、MLBの試合には出場せずにシーズンを終えた[19]。

2018年6月5日のコロラド・ロッキーズ戦で約2年ぶりに先発起用された[20]。23日のシカゴ・カブス戦では、ブライアン・ダンシングから満塁本塁打を記録した。以前に満塁本塁打を打ったレッズの投手はボブ・パーキーで、1959年の記録で相手は同じくカブスだった[21][22]。この試合では先発投手として出場し、11-2でカブスから勝利を挙げた。

2020年は9試合の登板で1勝2敗だった。オフの10月28日にフリーエージェント(FA)となった[23]。

ジャイアンツ時代

2020年12月16日にサンフランシスコ・ジャイアンツと600万ドルの単年契約を結んだ[24]。オプションとして最大25万ドルの出来高が含まれる。

2021年4月26日に100球で2016年以来自身2度目となる完封勝利を記録した[25]。この年は自己最多となる13勝を記録した。オフの11月3日にFAとなったが、22日にジャイアンツと3年総額3600万ドルで再契約した[26]。

ツインズ時代

2024年1月5日にロビー・レイとのトレードで、ミッチ・ハニガーと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[27]。その後、同月29日にホルヘ・ポランコとのトレードで、ジャスティン・トーパ、ゲイブリエル・ゴンザレス、ダレン・ボウエン、金銭と共にミネソタ・ツインズへ移籍した[28]。

投球スタイル

最速96.4mph(約155km/h)、平均93mph(約150km/h)の速球(フォーシーム、ツーシーム)と、平均87mph(約140km/h)のスライダーを投球の軸として主に使用し、その他に平均81mph(約130km/h)のナックルカーブ、平均86mph(約138km/h)のチェンジアップを投げる。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2014 MIA 1350002200.50014633.0404502262023236.271.36
2015 CIN 313100091300.409785184.21941755551516093834.051.35
2016 20201109500.643507123.11201630241056151453.281.22
2018 21210007800.467484115.01182430221084068634.931.29
2019 31310009900.500696166.21512949541672177723.891.20
2020 970001200.33315833.24171603251027277.221.69
2021 SF 313122013700.650676167.21411942121527061593.171.09
2022 550000200.0009419.0344401170021146.632.00
2023 19180004800.33341999.2105152004793059544.881.25
MLB:9年 180169330545600.4913965942.294413525115278303124804404.201.27
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2014 MIA 1312001.000
2015 CIN 31142120.946
2016 20317011.000
2018 2151330.857
2019 311314001.000
2020 943001.000
2021 SF 31816011.000
2022 510001.000
2023 19101812.966
MLB 1805910464.964
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 28(2014年 - 2016年、2018年 - 2020年)
  • 26(2021年 - 2023年)

脚注

  1. “Anthony DeSclafani Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2021年9月16日閲覧。
  2. MLB公式プロフィール参照
  3. “Marlins complete 12-player trade with Blue Jays”. MLB.com Marlins Press Release (2012年11月19日). 2014年5月15日閲覧。
  4. Joe Frisaro (2014年5月14日). “Heaney's callup a matter of when, not if”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  5. “Scores for May 14, 2014”. ESPN MLB (2014年5月14日). 2014年5月15日閲覧。
  6. Joe Frisaro (2014年7月26日). “Realmuto up, Disco down as Marlins balance roster”. MLB.com. 2014年12月13日閲覧。
  7. Joe Frisaro (2014年8月9日). “Hernandez down, Lucas up in flurry of moves”. MLB.com. 2014年12月13日閲覧。
  8. Joe Frisaro, Maria Torres (2014年8月16日). “With Alvarez returning, DeSclafani optioned”. MLB.com. 2014年12月13日閲覧。
  9. 5回表にブルワーズのマイク・ファイヤーズの投球がジャンカルロ・スタントンの顔面に直撃(スタントンはスイングしていたため空振り扱い)し、スタントンは負傷退場した。2ストライクからスタントンの代打としてリード・ジョンソンが起用された。初球がジョンソンの手に直撃したが、審判はスイングアウトと判定。その際マーリンズベンチからファイヤーズに野次を飛ばし、ファイヤーズもそれに対抗したため、乱闘騒ぎとなった。
  10. Joe Frisaro (2014年9月13日). “DeSclafani suspended three games for hit-by-pitch”. MLB.com. 2014年12月13日閲覧。
  11. “Reds Acquire DeSclafani, Wallach From Miami”. MLB.com Reds Press Release (2014年12月12日). 2014年12月13日閲覧。
  12. 2015 Cincinnati Reds Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年2月14日閲覧。
  13. Mark Sheldon (2016年5月4日). “DeSclafani still shut down but feels close” (英語). MLB.com. 2016年12月23日閲覧。
  14. “Anthony DeSclafani of Cincinnati Reds scratched with sore elbow”. ESPN.com (2017年2月27日). 2018年1月4日閲覧。
  15. Buchanan, Zach (2017年3月13日). “DeSclafani has UCL sprain, shut down four weeks”. Cincinnati.com. 2018年1月4日閲覧。
  16. Sheldon, Mark (2016年1月20日). “Reds Anthony DeSclafani has elbow tendinitis”. MLB.com. 2018年1月4日閲覧。
  17. Buchanan, Zach (2017年8月4日). “Anthony DeSclafani has elbow tendinitis, but healthy UCL”. Cincinnati.com. 2018年1月4日閲覧。
  18. Buchanan, Zach (2017年8月4日). “Anthony DeSclafani has elbow tendinitis, but healthy UCL”. Cincinnati.com. 2018年1月4日閲覧。
  19. Buchanan, Zach (2017年11月30日). “Anthony DeSclafani: I expect to make 30-plus starts”. Cincinnati.com. 2018年1月4日閲覧。
  20. Fay, John. “DeSclafani will debut for the Cincinnati Reds Tuesday” (英語). Cincinnati.com. 2019年7月29日閲覧。
  21. “Pitcher Anthony DeSclafani does honors of Reds' third grand slam in 5 days”. ESPN (2018年6月24日). 2018年6月24日閲覧。
  22. Fay, John (2018年6月23日). “DeSclafani is grand as Cincinnati Reds win their sixth straight, downing the Chicago Cubs 11-2”. Cincinnati.com. 2018年6月23日閲覧。
  23. Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月20日閲覧。
  24. “Giants Sign Anthony DeSclafani” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月16日閲覧。
  25. Maria Guardado (2021年4月26日). “Giants pour on offense in DeSclafani's gem” (英語). MLB.com. 2021年4月28日閲覧。
  26. “Giants Re-Sign Anthony DeSclafani” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月23日閲覧。
  27. “Giants acquire Robbie Ray; Haniger, DeSclafani to Seattle” (英語). MLB.com. 2024年1月6日閲覧。
  28. “Mariners Acquire Jorge Polanco” (英語). MLB Trade Rumors (2024年1月29日). 2024年1月30日閲覧。

注釈

  1. 英語発音: /ˈænθəni ˌdiskləˈfɑni/

関連項目

外部リンク

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