イェーツ (競走馬)

イェーツ (Yeats) [1]とは、アイルランド競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2006年から2009年ゴールドカップ2005年コロネーションカップ2007年アイリッシュセントレジャー2008年ロワイヤルオーク賞など。

イェーツ
スーザン・マグナーの勝負服
欧字表記 Yeats[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2001年4月23日[1]
Sadler's Wells[1]
Lyndonville[1]
母の父 Top Ville[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド[2]
生産者 Barrowsdale Stud & Orpendale[2]
馬主 Mrs.John Magnier & Mrs.David Nagle[2]
調教師 Aidan Patrick O'Brienアイルランド[2]
調教助手 本木剛介[3][4]
競走成績
タイトル カルティエ賞最優秀ステイヤー(2006 - 2009年)[1]
生涯成績 26戦15勝[1]
勝ち鞍
GIゴールドカップ2006 - 2009年
GIコロネーションカップ2005年
GI愛セントレジャー2007年
GIロワイヤルオーク賞2008年
GII愛ダービートライアルステークス2004年
GIIグッドウッドカップ2006・2008年
GIIIバリサックスステークス2004年

経歴

  • 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[5]

2003年9月21日にカラ競馬場での未勝利戦でデビュー勝ちするが休養に入り、翌2004年春に復帰してバリサックスステークスとアイリッシュダービートライアルステークスに連勝し、バリサックスステークスで3頭立てながら10馬身差の圧勝だったことや、戦績が同じエイダン・オブライエン厩舎の先輩格であるガリレオハイシャパラルに類似していた[注釈 1]ことも相まって、一時はダービーステークスの最有力候補にも挙げられていた[6][7][8]。しかし、愛ダービートライアルステークス後に発症した筋肉痛が治まらないことから、ダービーステークスの出走は断念[8]。そのまま1年にわたる長期休養を余儀なくされる。

2005年春、ムーアスブリッジステークスで2着となって初黒星を喫するも、続いて出走のコロネーションカップアルカセットらを相手にG1初出走・初勝利を挙げた[9]。しかし、続く3戦は勝てずじまいに終わる[10]。なお当初は、コロネーションカップのタイトルを手土産にして種牡馬になる計画が存在したが、方針が変わって撤回されている[11]

2006年、初戦のゴールドカップを4馬身差で快勝[10]。夏にはグッドウッドカップも制し、アイリッシュセントレジャー2着から出走のメルボルンカップでは1番人気に支持[12]されるも日本から遠征のデルタブルースの7着に終わったが[13]、同年のカルティエ賞欧州最優秀ステイヤーを受賞した[14]

2007年はヴィンテージクロップステークス、サヴァルベグステークスの2つのリステッド競走を制してゴールドカップに臨み、2連覇を達成[15]。前年2着のアイリッシュセントレジャーもスコーピオンとの競り合いの末に制し[16]カドラン賞はドイツ馬ルミラクルの3着と取りこぼしたものの[17]、2年連続でカルティエ賞欧州最優秀ステイヤーに選出された[18][注釈 2]

2008年もヴィンテージクロップステークスから始動して連覇達成ののち、ゴールドカップ3連覇を達成[19]。夏にグッドウッドカップ2勝目を挙げ、カドラン賞は2年連続で敗退したが[20]ロワイヤルオーク賞を3番人気で勝って[21]、3年連続のカルティエ賞欧州最優秀ステイヤーに選ばれた[22]

8歳となった2009年は、3年連続始動戦となったヴィンテージクロップステークスでは6着に終わったが、ゴールドカップで巻き返して史上初めての4連覇を達成[23]。アイリッシュセントレジャーは最下位に終わるもカドラン賞で3着に入り、これが最後のレースとなった。この2009年、4年連続のカルティエ賞最優秀ステイヤーを受賞[24]、これはカイフタラの3年連続を上回るものであった。

引退後はクールモアスタッドで種牡馬として繋養されている。

競走成績

以下の内容は、Racing Post[5]の情報に基づく。

出走日競馬場競走名距離着順騎手着差1着(2着)馬
2003.09.21カラ未勝利芝8f1着M.キネーン4馬身(Haratila)
2004.04.18レパーズタウンバリサックスSG3芝7f1着J.スペンサー10馬身(Dabiroun)
2004.05.09レパーズタウンダービートライアルSG2芝10f1着J.スペンサー1 1/2馬身Relaxed Gesture
2005.05.02カラムーアズブリッジSG3芝10f2着K.ファロン6馬身Cairdeas
2005.06.03エプソムコロネーションCG1芝12f10y1着K.ファロン1 1/2馬身Alkaased
2005.06.26サンクルーサンクルー大賞G1芝2400m9着J.フォーチュン20馬身Alkaased
2005.09.17カラ愛セントレジャーG1芝14f4着K.ファロン1 1/2馬身Collier Hill
2005.10.23ウッドバインカナディアン国際SG1芝12f6着K.ファロン11馬身Relaxed Gesture
2006.06.22アスコットゴールドCG1芝20f1着K.ファロン4馬身(Reefscape)
2006.08.03グッドウッドグッドウッドCG2芝16f1着M.キネーン5馬身(Geordieland)
2006.09.16カラ愛セントレジャーG1芝14f2着K.ファロン1/2馬身Kastoria
2006.11.17フレミントンメルボルンCG1芝3200m7着K.ファロン8馬身Delta Blues
2007.04.29ナヴァンヴィンテージクロップSL芝13f1着J.ヘファーナン5馬身(Reform Act)
2007.05.30レパーズタウンサヴァルベグSL芝14f1着J.ヘファーナン6馬身(Mutakarrim)
2007.06.21アスコットゴールドCG1芝20f1着M.キネーン1 1/2馬身(Geordieland)
2007.09.15カラ愛セントレジャーG1芝14f1着K.ファロン1/2馬身Scorpion
2007.10.07ロンシャンカドラン賞G1芝4000m3着K.ファロン3馬身Le Miracle
2008.04.27ナヴァンヴィンテージクロップSL芝13f1着J.ヘファーナン3/4馬身(Red Moloney)
2008.06.19アスコットゴールドCG1芝20f1着J.ムルタ5馬身(Geordieland)
2008.07.31グッドウッドグッドウッドCG2芝16f1着J.ムルタ7馬身(Tungsten Strike)
2008.10.04ロンシャンカドラン賞G1芝4000m5着J.ムルタ5 1/2馬身Bannaby
2008.10.26ロンシャンロワイヤルオーク賞G1芝3100m1着J.ムルタ1 1/2馬身(Allegretto)
2009.04.26ナヴァンヴィンテージクロップSL芝13f6着J.ヘファーナン32馬身Alandi
2009.06.18アスコットゴールドCG1芝20f1着J.ムルタ3 1/2馬身(Patkai)
2009.09.12カラ愛セントレジャーG1芝14f8着J.ヘファーナン60馬身Alandi
2009.10.04ロンシャンカドラン賞G1芝4000m3着J.ムルタ1 1/2馬身Alandi

血統表

イェーツ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Sadler's Wells
1981 鹿毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong

Lyndonville
1988 鹿毛
Top Ville
1976 鹿毛
High Top Derring-Do
Camanae
Sega Ville Charlottesville
La Sega
母の母
Diamond Land
1978 黒鹿毛
Sparkler Hard Tack
Diamond Spur
Canaan Santa Claus
Rustic Bridge
母系(F-No.) (FN:1-m) [§ 3]
5代内の近親交配 なし [§ 4]
出典
  1. [25]
  2. [26]
  3. [25]
  4. [25][26]

脚注

注釈

  1. ハイシャパラルは2歳時にレーシングポストトロフィー勝ちがある。
  2. 2007年度カルティエ賞はこのほか、シンコウフォレストの半弟ニューアプローチが最優秀2歳牡馬に、ディヴァインライト産駒のナタゴラが最優秀2歳牝馬にそれぞれ選出されており、日本競馬と縁がある血統の馬が3頭受賞したことになる。

出典

  1. Yeats(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  2. Yeats(IRE) (英語). Racing Post. 2020年4月11日閲覧。
  3. 『優駿』2009年8月号、117頁。
  4. 【沢田康文の欧州リポート】ストラディバリウス4連覇なるか”. サンケイスポーツ. 2023年8月19日閲覧。
  5. Yeats(IRE) form”. Racing Post. 2020年4月11日閲覧。
  6. イーツ圧勝、英ダービーの主役へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年4月19日). 2020年4月11日閲覧。
  7. イーツ、無敗で英ダービーの主役へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年5月10日). 2020年4月11日閲覧。
  8. 英ダービー大本命馬イェーツ、出走回避”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年6月3日). 2020年4月11日閲覧。
  9. ツクバシンフォニーの弟、イェーツが英G1勝ち”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年6月4日). 2020年4月11日閲覧。
  10. ゴールドC、イェーツがG1・2勝目”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年6月23日). 2020年4月11日閲覧。
  11. Horses That Made History: Yeats was the "ultimate heavyweight champion"”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2020年3月24日). 2020年4月11日閲覧。
  12. メルボルンC枠順確定、デルタは11番、ポップは12番”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月5日). 2020年4月11日閲覧。
  13. メルボルンC、全着順”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月7日). 2020年4月11日閲覧。
  14. ウィジャボード、2度目の欧州年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月15日). 2020年4月11日閲覧。
  15. ツクバシンフォニー半弟、イェーツがゴールドC連覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年6月22日). 2020年4月11日閲覧。
  16. 愛セントレジャー、イェーツがG1連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年9月16日). 2020年4月11日閲覧。
  17. カドラン賞、ドイツのルミラクルがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年10月8日). 2020年4月11日閲覧。
  18. ディラントーマスが欧州年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年11月15日). 2020年4月11日閲覧。
  19. ゴールドC、イェーツが3連覇達成”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年6月20日). 2020年4月11日閲覧。
  20. カドラン賞、スペイン馬バナビーが優勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年10月5日). 2020年4月11日閲覧。
  21. ロイヤルオーク賞、イェーツがG1・6勝目”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年10月27日). 2020年4月11日閲覧。
  22. ザルカヴァが欧州年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年11月18日). 2020年4月11日閲覧。
  23. ゴールドC、イェーツが4連覇達成”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年6月19日). 2020年4月11日閲覧。
  24. シーザスターズが欧州年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年11月18日). 2020年4月11日閲覧。
  25. Yeats(IRE) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
  26. Yeatsの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月11日閲覧。

外部リンク

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