ジョー・マスグローブ

ジョー・マスグローブ(英語: Joe Musgrove, 本名:ジョセフ・アンソニー・マスグローブ(Joseph Anthony Musgrove, [ˈmʌzɡroʊv]; 1992年12月4日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州エルカホン出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのサンディエゴ・パドレス所属。愛称はムース[2]。

ジョー・マスグローブ
Joe Musgrove
サンディエゴ・パドレス #44
サンディエゴ・パドレス時代
(2021年7月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州エルカホン
生年月日 (1992-12-04) 1992年12月4日(31歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
265 lb =約120.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト1巡目追補(全体46位)
初出場 2016年8月2日
年俸 $20,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

少年時代はサンディエゴ・パドレスファンとして育った[3]。グロスモント高等学校時代は同級生にプロ入り後も再び同僚となるスティーブン・ブロートがいた。

プロ入りとブルージェイズ傘下時代

2011年のMLBドラフト1巡目追補(全体46位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ブルーフィールド・ブルージェイズ、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズに所属し、2球団合計で9試合(先発7試合)に登板して1勝1敗、防御率4.01、18奪三振を記録した。

2012年は開幕からルーキー級ブルーフィールドに所属した。

アストロズ時代

2012年7月20日に計10人が絡む大型トレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した[4]。移籍後は傘下のアパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズへ配属され、移籍前を含めて2球団合計で6試合(先発1試合)に登板して0勝1敗、防御率4.24、19奪三振を記録した。

2013年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズに所属し、11試合(先発3試合)に登板して1勝3敗、防御率4.41、30奪三振を記録した。

2014年はA-級トリシティ・バレーキャッツに所属し、15試合(先発13試合)に登板して7勝1敗、防御率2.81、67奪三振を記録した。

2015年にはA級クアッドシティーズ・リバーバンディッツ、A+級ランカスター・ジェットホークス、AA級コーパスクリスティ・フックスに所属し、3球団合計で19試合(先発14試合)に登板して12勝1敗1セーブ、防御率1.88、99奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした。

2016年はAA級コーパスクリスティで開幕を迎え、5月にはAAA級フレズノ・グリズリーズへ昇格した。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出されている。8月1日にメジャー初昇格を果たし、翌2日のブルージェイズ戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは11試合(先発10試合)に登板して4勝4敗、防御率4.06、55奪三振を記録した。

ヒューストン・アストロズ時代
(2017年7月22日)

2017年は38試合(先発15試合)に登板して7勝8敗2セーブを記録したが、防御率は4.77と前年からやや悪化した。ポストシーズンでは全て中継ぎ登板で、2017年のワールドシリーズでは第5戦で同点の10回表を無失点に抑えて勝利投手になるなど、優勝に貢献した。

パイレーツ時代

ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2019年9月7日)

2018年1月13日にゲリット・コールとのトレードで、マイケル・フェリス、コリン・モラン、ジェイソン・マーティンと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[5][6]。その日の夜にアストロズ球団とファンに向けた感謝のメッセージを手書きの手紙に綴ったものを自身のTwitterへ投稿して話題となり、他の投稿と比べても多い1万以上のいいねがついた[7][8]。8月30日のセントルイス・カージナルス戦で初回先頭打者から21球連続でストライク(打球を含む)を記録したが、これは1988年にMLBが投球トラッキングシステムを導入してからは初のことであった[9]。

2019年6月10日のアトランタ・ブレーブス戦で、1回にブレーブスのジョシュ・ドナルドソンに死球を与え、これに対してドナルドソンが激高し、止めに入ったエリアス・ディアスを突き飛ばしたことから両球団のベンチから選手が出て乱闘となり、ドナルドソンと共に退場処分を受けた[10]。この年は32試合(31先発)に登板し、自身初の規定投球回に到達し、11勝12敗、防御率4.44などを記録し、地区最下位の状況の中、球団で唯一の2桁勝利であった。

2020年は新型コロナウイルスの影響で60試合制で、8試合の登板で1勝5敗、防御率3.86などを記録した。

パドレス時代

2021年1月19日にパイレーツとサンディエゴ・パドレス、ニューヨーク・メッツの3球団間でトレードが行われ、パドレスがパイレーツからマスグローブを、メッツがパドレスからジョーイ・ルケーシーを、パイレーツがパドレスからハドソン・ヘッド、オマー・クルーズ、デビッド・ベッドナー、ドレイク・フェローズ、メッツからエンディ・ロドリゲスをそれぞれ獲得した[11]。パイレーツには3年間の所属ながら長文の直筆の手紙をTwitterに投稿した[12][13]。背番号はジェイク・ピービーに敬意を表して「44」を選択した[14]。ドラフトから10年後に故郷のサンディエゴに戻ることになった。シーズン開幕後、4月9日のテキサス・レンジャーズ戦でパドレスの球団創設52年目で初となるノーヒットノーランを達成した(走者は1死球のみ)[15]。2020年に開場したグローブライフ・フィールドでも初の達成となった[16]。この年は同じく移籍1年目のダルビッシュ有とブレイク・スネルが苦しむ中で自身は32試合(31先発)に登板し、2年ぶり2度目の規定投球回に到達し、11勝9敗、防御率3.18と活躍した。

2022年3月に年俸調停を回避して1年862.5万ドルで契約した[17]。8月1日にパドレスと5年総額1億ドルの延長契約を結んだ[18]。この年は自身初めてオールスターゲームに選出され、ナショナルリーグの3番手投手として、3回から登板。1回を無失点に抑え、2つの三振を奪った。レギュラーシーズンでは181イニングを投げ10勝7敗、そしてキャリアベストとなる防御率2.93を記録した。ポストシーズンではニューヨーク・メッツとのナショナルリーグワイルドカードシリーズ第3戦に先発投手として登板し、7回を5奪三振1安打無失点に抑えた。

2024年3月20日に開幕ロースター入りした[19]。

選手としての特徴

スリークォーターから、最速球速96.1mph(約155km/h)・平均92mph(約148km/h)のフォーシームと、平均82mph(約132km/h)の横に大きく曲がるスライダーの2球種を主に使用し、その他に平均79mph(約127km/h)のカーブ、平均90mph(約145km/h)のシンカー、平均82mph(約132km/h)のチェンジアップを使用する。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2016 HOU 11100004400.50025662.05991603550028284.061.21
2017 38150007825.467462109.1117182814984059584.771.33
2018 PIT 19190006900.400486115.11131223381005056524.061.18
2019 3231000111201.478718170.11682139191572098844.441.22
2020 880001500.16716639.23351602551017173.861.24
2021 SD 323122011900.550748181.114222543182033068643.181.08
2022 303000010700.588740181.015422421141844067592.931.08
2023 171700010300.76939997.190102119972135333.051.14
MLB:8年 187161220605726.5133975956.187611923910679492114283953.721.17
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

投手守備
年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2016 HOU 11108021.000
2017 38152112.973
2018 PIT 19152212.974
2019 32302440.931
2020 878001.000
2021 SD 32211810.975
2022 30191712.973
2023 1710822.900
MLB 1871271261010.962
外野守備
年
度
球
団
左翼(LF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2021 SD 110001.000
MLB 110001.000
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 59(2016年 - 2020年)
  • 44(2021年 - )

脚注

  1. “Joe Musgrove Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年8月12日閲覧。
  2. “Astros Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com (2017年8月24日). 2017年9月2日閲覧。
  3. AJ Cassavell (2021年1月19日). “Musgrove seeks 'the ultimate dream' in SD” (英語). MLB.com. 2021年1月20日閲覧。
  4. “Blue Jays complete trade with Astros”. MLB.com (2012年7月20日). 2016年12月21日閲覧。
  5. MLB公式プロフィール参照。2018年1月15日閲覧。
  6. Brian McTaggart (2018年1月14日). “World champion Astros add Cole to formidable rotation” (英語). MLB.com. 2018年1月15日閲覧。
  7. “Thanks for the memories H-Town. Waddup Steel City!” (英語). ジョー・マスグローブ公式Twitter (2018年1月14日). 2018年9月9日閲覧。
  8. 「トレードされた右腕が古巣ファンに手書きの御礼「僕の心の中の特別なもの」」Full-Count、2018年1月15日。2018年9月9日閲覧。
  9. “Pirates vs. Cardinals - Game Recap - August 30, 2018 - ESPN” (英語). ESPN (2018年8月31日). 2022年4月24日閲覧。
  10. 「MLBユニホームかすめる死球で乱闘騒ぎ 初回に投手含む3人退場」『デイリースポーツ』2019年6月11日。2019年6月12日閲覧。
  11. “Padres To Acquire Joe Musgrove” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月19日閲覧。
  12. “To Pittsburgh, with Love.” (英語). ジョー・マスグローブ公式Twitter (2021年1月21日). 2022年4月24日閲覧。
  13. “Joe Musgrove's goodbye letter to Pittsburgh” (英語). MLB.com (2021年1月22日). 2022年4月24日閲覧。
  14. “Padres' Joe Musgrove wears No. 44 to honor Jake Peavy” (英語). NBCスポーツ (2021年2月21日). 2022年4月24日閲覧。
  15. “Former Pirates Pitcher Joe Musgrove Throws No-Hitter For Padres” (英語). CBSニュース (2021年4月9日). 2021年4月10日閲覧。
  16. “Joe Musgrove throws first no-hitter in San Diego Padres franchise history vs. Texas Rangers” (英語). CBSスポーツ (2021年4月10日). 2022年4月24日閲覧。
  17. “Padres' Joe Musgrove:Avoids arbitration with Friars” (英語). CBSスポーツ (2022年3月22日). 2022年4月24日閲覧。
  18. “Padres sign Joe Musgrove to five-year extension through 2027 season” (英語). MLB.com. 2022年8月2日閲覧。
  19. “Padres announce 2024 Opening Day roster” (英語). MLB.com (2024年3月20日). 2024年3月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

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