スクールシューティング

スクールシューティング (School shooting) とは、教育機関において起こる銃犯罪であり、特に教育機関の関係者がスプリー・キリング大量虐殺を行う場合に当てはまる。このような犯罪は精神病患者、アウトサイダー、放校処分を受けた生徒、卒業生、教職員、さらには在学生によって起こされることが多い。特定の人物を狙った銃撃とは違い、このような事件は無差別に行われることが多く、さまざまな人物が犠牲になる。また、スクールシューティングでは実行犯が自殺することによって事件が終結することが多い。

定義

スクールシューティングとは、学校で、生徒もしくは侵入者による乱射事件をさしている。タイで起きた血の水曜日事件や、アメリカ合衆国で起きたケント州立大学銃撃事件やJackson State killingsといった警察や軍による群衆鎮圧のための発砲行為、バス学校爆破事件手製爆弾による事件)やケルンカトリック小学校虐殺事件英語版,参考リンク,火炎放射器による事件)といった銃以外の武器の使用、 Ma'alot massacreやベスラン学校占拠事件といった複数の武器によるテロ行為はスクールシューティングの内には入らない。 スクールシューティングとしてよく知られている事件に、1999年4月20日火曜日)、コロラド州ジェファーソン郡にて、エリック・ハリスとディラン・クレボルドがコロンバイン高校で13名を射殺した後自殺したコロンバイン高校銃乱射事件がある。 アメリカ合衆国では、公立学校での暴力・死傷事件やギャングがらみの事件は、人口密集地域でよく起きる。1997年に起きた校内での暴力事件のうち、17%が主要都市の公立学校での暴力事件を占め、都会の学校が11%、田舎の学校が10%、都会の郊外の学校が5%を占めていたという統計は、スラム地域や都会の学校では他の地域の学校よりも犯罪が起きやすいことを示している[1]。しかし、アメリカ合衆国国外の場合、スクールシューティングはMercaz HaRav massacreのようにより国家主義色や宗教色の強い地域で起きやすい。

プロファイリング

スクールシューティングはアメリカ合衆国で強く関心を持たれている問題である[2]MOSAIC Threat Assessment Systemsといった企業が脅威となりうる生徒を見つけ出すためのサービスや商品を展開しているが、アメリカのシークレットサービスによる、国内で発生したスクールシューティングについての調査結果は[3]、特定のタイプの生徒がこのような事件を引き起こすという考えに警鐘を鳴らしている。どのプロファイリングにも該当する生徒が多すぎて役に立たず、実際のところ犯人の中には、「アメリカ人で占められた、理想的な家庭」で両親とともに暮らしてきた者もいれば、虐待を受けたり、里親の下で育てられた者もいた。一人ぼっちだったものも少数いるが、多くは親しい友人を持っていた。 アラン・リップマンといった専門家は、経験を積んで確立された有効性をもつプロファイリングの方法が不足しているということを警告している。 単純なプロファイリングで判断するのは短絡的であるという懸念がある一方、その調査では、犯人に共通点があることを示した。その調査によると、犯人は"キレて"犯行を起こすのではなく、計画を練った上で武器を手に入れ、犯行を実行したことが示されている[4]。彼らは、犯行を実行するまでに念を入れて長期にわたって計画を練っている。[4] プリンストン大学のキャサリン・ニューマンは、犯人が「完全に一人ぼっちの人間ではないが、社会になじめずにいる者たち」であることを指摘している。また、彼等は時間がたってから自分の考えや犯行計画を打ち明けることが多い。

多くの銃撃犯は、シークレットサービスの調査官に対して、疎外や迫害の経験が犯罪のきっかけとなったと明かしている。シークレットサービス(参考:Fein, R.A., Vossekuil, B., Pollack, W., Borum, R., Reddy, M.,& Modzeleski, W. Threat assessment in schools: A guide to managing threatening situations and creating safe school climates. U.S. Department of Education and U.S. Secret Service, May, 2002 for the research and the recommendations therefrom)によると、生徒の特徴を探す代わりに以下のような点について尋ねるべきであるとしている

1. この子は何と言ってきたのか?
2. 生徒たちは不満を抱えているか?
3. 彼等の友人は何を知っているのか?
4.その子は武器を手に入れているか?
5.その子は憂鬱になっているかもしくは失望しているか?[5]

あまり高く関心を持たれているわけではないが、性別も特徴として挙げられる。ほぼすべてのスクールシューティングの犯人は若い男性によって引き起こされており、いくつかの事件は、男女のどちらかだけがターゲットにされていた。ボブ・ハーバートはこのことについて2006年10月の ニューヨーク・タイムズで書いていた[6]。なお、女性が犯人であるケースも2件報告されている[7][8]

別の調査では犯人の多くが攻撃性が増す副作用のある[9][10]抗うつ薬 を服用していたことが挙げられている[11][12][13]。 スクールシューティングは頻繁におこるものではないゆえに大事件として広く報道される[14]。そのような事件は学校の規則に対する教育方針や安全の方針を変えることもあり、時として全米で銃規制の議論を活性化させることもある[15]。 一部の専門家はそのような事件に対する恐怖感がモラル・パニックにつながっていると考えている[16]

主なスクールシューティング

アメリカ合衆国

  • 死者数には犯人を含まない。
事件名発生場所発生日死者数犯人
テキサスタワー乱射事件テキサス州オースティン1966年8月1日15射殺
Orangeburg massacre[注 1]サウスカロライナ州オレンジバーグ1968年2月8日3
ケント州立大学銃撃事件[注 1]オハイオ州ケント1970年5月04日4
Jackson State shootings[注 1]ミシシッピ州ジャクソン1970年5月14日-15日2
カリフォルニア州立大学フラトン校図書館事件カリフォルニア州フラトン市1976年1月12日7
クリーブランド小学校銃乱射事件カリフォルニア州サンディエゴ1979年1月29日2終身刑
Parkway South Junior High School shootingミズーリ州セントルイス1983年1月20日2直後に自殺
ストックトン銃乱射事件カリフォルニア州ストックトン1989年1月17日5直後に自殺
アイオワ大学銃乱射事件アイオワ州アイオワシティ1991年11月1日6
Lindhurst High School shootingカリフォルニア州メアリーズビル1992年05月1日4死刑
Simon's Rock College of Bard shootingマサチューセッツ州グレートバリントン1992年12月14日2終身刑
Richland High School shootingテネシー州リンビル1995年11月15日2終身刑
Frontier Junior High shootingワシントン州モーゼスレイク1996年2月2日3禁錮205年
Hetzel Union Building shootingペンシルベニア州ステートカレッジ1996年9月17日1
ベセル高校銃乱射事件アラスカ州ベセル1997年02月19日2禁錮198年
パール高校銃乱射事件ミシシッピ州パール1997年10月1日3禁錮140年
ヒース高校銃乱射事件ケンタッキー州パデューカ1997年12月1日3終身刑
ウエストサイド中学校銃乱射事件アーカンソー州ジョーンズボロ1998年3月24日521歳まで収監
パーカー中学校銃乱射事件ペンシルベニア州エディンボロ1998年4月24日1
Thurston High School shootingオレゴン州スプリングフィールド1998年5月21日4禁錮111年
コロンバイン高校銃乱射事件コロラド州リトルトン1999年4月20日15直後に自殺
ヘリテージ高校銃乱射事件ジョージア州コニャーズ1999年5月20日0禁錮040年
Buell Elementary School shootingミシガン州マウントモーリス・タウンシップ2000年2月29日1不起訴[注 2]
サンタナ高校銃乱射事件カリフォルニア州サンティー2001年3月05日2禁錮050年
Granite Hills High School shootingカリフォルニア州エルカホン2001年3月22日0獄中自殺
Appalachian School of Law shootingヴァージニア州グランディ2002年1月16日3終身刑
Red Lion Area Junior High School shootingsペンシルベニア州 レッドライオン2003年4月24日1直後に自殺
ケース・ウェスタン・リザーブ大学銃乱射事件オハイオ州クリーブランド2003年5月9日1
Rocori High School shootingsミネソタ州コールドスプリング2003年9月24日2終身刑
フェアリー・ディッキンソン大学銃乱射事件ニュージャージー州フォーハムパーク2004年4月4日1
レッドレイク高等学校銃乱射事件(英語版)ミネソタ州レッドレイク郡2005年03月21日7[注 3]銃撃戦で重傷を負った後自殺
Campbell County High School shootingテネシー州 ジャックスボロ2005年11月8日1禁錮045年
Pine Middle School shootingネバダ州リノ2006年03月14日0200時間の社会奉仕[注 4]
Essex Elementary School shooting[17]バーモント州エセックス2006年08月24日2直後に自殺[17]
プラットキャニオン高校人質事件コロラド州ベイリー2006年09月27日1直後に自殺
ウェストン高校銃乱射事件ウィスコンシン州カゼノビア2006年09月29日1
アーミッシュ学校銃乱射事件ペンシルベニア州ランカスター郡ニッケル・マインズ2006年10月2日5直後に自殺
バージニア工科大学銃乱射事件バージニア州ブラックスバーグ2007年04月16日32直後に自殺
デラウェア州立大学銃乱射事件デラウェア州ドーバー2007年09月21日1
サクセステック・アカデミー銃撃事件オハイオ州クリーブランド2007年10月10日0直後に自殺
ルイジアナ工科大学銃乱射事件ルイジアナ州バトンルージュ2008年02月08日2直後に自殺
ミッチェル高校銃乱射事件テネシー州メンフィス2008年02月11日0
E.O. Green School shootingカリフォルニア州オックスナード2008年02月12日1
北イリノイ大学銃乱射事件イリノイ州デカルブ郡2008年02月14日5直後に自殺
Central High School shootingテネシー州ノックスビル2008年08月21日1禁錮030年
アーカンソー中央大学銃乱射事件アーカンソー州コンウェイ2008年10月27日2
オイコス大学銃乱射事件カリフォルニア州オークランド2012年4月2日77回の終身刑
サンディフック小学校銃乱射事件コネチカット州ニュータウン2012年12月14日26直後に自殺
アムクワ・コミュニティー・カレッジ銃乱射事件オレゴン州ローズバーグ2015年10月1日10警察との銃撃戦の末死亡
マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件フロリダ州ブロワード郡パークランド2018年2月14日17逮捕
サンタフェ高校銃乱射事件テキサス州サンタフェ市2018年5月19日10自殺を図ったのち投降
ロブ小学校銃乱射事件テキサス州ユバルデ郡2022年5月24日21射殺
  1. 現代の基準ではスクールシューティングに該当しない。
  2. 撃った少年も撃たれた少女も当時6歳。
  3. 高校の犠牲者に限った人数。犯人は乱射事件の前に自宅で祖父とその恋人を射殺しており、合計の犠牲者は9人である。
  4. 犯人は当時14歳。

カナダ

事件名発生場所発生日死者数備考/詳細犯人
ブランプトン・センティニアル高校銃乱射事件 (Centennial Secondary School shooting)オンタリオ州ブランプトン1975年05月28日3参考リンク直後に自殺
セントピウス・エックス高校銃乱射事件オンタリオ州オタワ1975年10月27日1カナダ初のハイスクールにおける殺人事件(上記の事件はセカンダリー・スクールで発生したものである)。この事件について書かれた本に Rape of a Normal Mindがある。直後に自殺
モントリオール理工科大学虐殺事件ケベック州モントリオール1989年12月6日14直後に自殺
コンコルディア大学銃乱射事件1992年8月24日41992年8月24日に、ケベック州モントリオールのコンコルディア大学で4人が死亡した事件。犯人はかつてコンコルディア大学の機械工学科の教授だった男性で、犠牲者のうちのひとりの同僚だった。参考終身刑
W.R.マイヤーズ高校銃乱射事件アルバータ州テーバー1999年4月28日1アルバータ州テーバーの W.R.マイヤーズ高校で発生した事件。14歳の少年が徒歩で来校し、3人の生徒に向かって乱射。うち1人が死亡、1人が負傷。この事件は、コロンバイン高校銃乱射事件より8日しかたっておらず、模倣犯として知られた。
ドーソン・カレッジ銃乱射事件ケベック州モントリオール2006年9月13日1負傷20人、うち6人重体。直後に自殺
C.W. Jefferys Collegiate Institute shootingオンタリオ州トロント2007年5月23日117歳の少年2人が、C.W. Jefferys Collegiate Instituteで15歳の生徒を射殺したとして第一級殺人で起訴された。犯人の逮捕にさきがけ、警察側が容疑者の写真を公開した結果、ウェブサイトにも容疑者の写真が公開され、1時間後に逮捕された
Bendale Business and Technical Institute shootingオンタリオ州トロント2008年9月16日016歳の少年が駐車場で胸部を撃たれ、その場にいた人も被害に遭う。2008年9月17日、トロント警察が18歳の少年を逮捕。この少年は強盗の罪に問われていたが、誓約書を提出することができなかった。なお、撃たれた少年も強盗の罪で摘発されていた。

南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカおよびオーストラリア

事件名発生場所発生日死者数備考/詳細犯人
ラウマ中学校銃乱射事件 フィンランド
ラウマ
1989年1月24日2Raumanmeri中学校で2人の生徒が14歳の少年に撃たれ、致命傷を負った。犯人はいじめの被害にあったと訴えていた。
オーフス大学銃乱射事件 デンマーク
オーフス
1994年4月4日3生徒が発砲し3人を殺害。2人を負傷させた。生徒は発砲後、自殺した。直後に自殺
ダンブレーン事件スコットランドの旗 スコットランド
ダンブレーン
1996年3月13日17スコットランドのダンブレーン小学校で発生。犯人は児童16人と大人1人を殺害。イギリス史上、子供が襲われた事件の中で最悪のものとなっている。直後に自殺
サナア事件イエメンの旗 イエメン
サナア
1997年3月30日848歳の男が2つの学校で何百人もの生徒を襲い、アサルトライフルで6人を射殺、12人が負傷した。犯人はTala'iの学校に5人の子供を通わせており、自分の娘の一人が学校の職員に強姦されたと主張したが、証拠は見つかっていない。なお、犯人は1997年4月5日、銃殺刑に処された。銃殺刑
フィリピン大学銃乱射事件フィリピンの旗 フィリピン
ケソン
1999年2月19日1一人の生徒が男子社交クラブのメンバーに、ライバルのクラブと間違われて撃ち殺された。
エアフルト事件ドイツの旗 ドイツ
エアフルト
2002年04月26日17ヨハン・グーテンバーグギムナジウムにて発生。 犯人は13人の学校関係者 (うち12人は教師で残りの1人は職員)、生徒2人、警官1人の合計16人を射殺し、7人を負傷させた後、自殺。直後に自殺
モナシュ大学銃乱射事件オーストラリアの旗 オーストラリア
メルボルン
2002年10月21日2ビクトリア州メルボルンのモナシュ大学で、生徒がクラスメイトや教師に向かって銃を発砲。2人が死亡し、5人がけがを負った。
Pak Phanang school shootingタイ王国の旗 タイ
ナコーンシータンマラート
2003年6月6日217歳の生徒がクラスメイトに拳闘で負けた後、2人を殺害し、4人にけがを負わせた。
コーブルク銃乱射事件ドイツの旗 ドイツ
コーブルク
2003年7月3日16歳の生徒が自殺する前に2人いた先生のうちの1人に向かって発砲した。直後に自殺
Islas Malvinas Schoolアルゼンチンの旗 アルゼンチン
カルメン・デ・パタゴネス
2004年9月28日3ブエノスアイレスから620マイル離れた町で、15歳の生徒が3人の生徒を殺し、6人の生徒にけがを負わせた。
エムスデッテン学校銃乱射事件ドイツの旗 ドイツ
エムスデッテン
2006年11月20日02005年に卒業した18歳の男性がGeschwister Scholl Schoolのキャンパス内でソードオフ・ショットガンを発砲し、3人の生徒と2人の教職員にけがを負わせた。犯人の仕掛けた複数のパイプ爆弾が爆発し、16人の警官とその場にいた一般人16人が負傷。直後に自殺
ベイルート・アラブ大学銃乱射事件レバノンの旗 レバノン
ベイルート
2007年01月25日4ベイルートの大学にて、小競り合いから親政府組織と反政府組織との衝突に発展し、4人が死亡、200人が負傷。亡くなった親政府側の4人のうち2人はその大学の学生で、屋根から反政府側に発砲された。
ヨケラ高校銃乱射事件 フィンランド
トゥースラ
2007年11月7日85人の男子生徒 (16 - 18) 、女子生徒 (25) 、校長であるHelena Kalmi (61)、保健医 (43)が殺された。犯人である男子生徒も自殺した。他1人が発砲により負傷し、11人が校舎から逃げる際に落ちてきたガラスの破片で負傷した。事件前日犯人はYouTubeに犯罪予告映像を投稿していた。直後に自殺
Euro International school shootingインドの旗 インド
グルガーオン
2007年12月12日1インドのインターナショナルスクールにて、その学校の生徒である14歳の少年と13歳の少年が14歳の生徒を射殺。
Mercaz HaRav shootingイスラエルの旗 イスラエル
エルサレム
2008年3月6日8イスラエル系アラブ人のスクールバスの運転手が、Mercaz HaRav というイェシーバーに銃を持って立ち入り、8人を銃殺し、7人にけがを負わせた。定時制クラスの生徒の銃撃によりその運転手は死亡した。この事件はユダヤ教に反する民族との衝突の結果の一つとしてみなされている。射殺
セイナヨキ応用科学大学銃乱射事件 フィンランド
カウハヨキ
2008年9月23日1022歳の学生が教室に乱入して銃を乱射し、ガソリンをまいて火を放った。10人が死亡し、1人が重傷。直後に自殺
ヴィネンデン銃乱射事件ドイツの旗 ドイツ
ヴィネンデン
2009年3月11日1517歳の元生徒が15人を射殺し、9人を負傷させた。警官隊と銃撃戦になり、犯人は両足を撃たれ逃走するが、その後自らの頭を撃ち自殺。逃走後自殺
リオデジャネイロ小学校銃乱射事件ブラジルの旗 ブラジル
リオデジャネイロ
2011年4月7日12リオデジャネイロの小学校に男が乱入して銃を乱射。生徒12人が死亡し、容疑者も自殺した。直後に自殺

影響

政治への影響

スクールシューティングが起きると、世論から銃規制強化の声がより声高に上がるなど、政治的な波紋が広がる。全米ライフル協会は学校への拳銃の持ち込みを禁止しても銃撃犯の抑止にはつながらない、と主張して規制の強化に反対しており、一部は銃を持った一般生徒が犯人の足止めとなり、さらなる犠牲者の出現を防いだ事例を挙げ、銃規制の緩和を要求している[18]。このような主張の根拠となる事件のひとつに w:Mercaz HaRav Massacreがある。この事件の場合、警官ではなく銃を合法的に所持していた一般生徒が、隠し持っていたその銃で犯人に向かって発砲したことで終結に向かった。また、犯人に発砲させることなく、2人の生徒が自分の車から銃を持ち出して犯人に向かって発砲したことで、事件の拡大を未然に防げた。さらに ミシシッピ州の高校で起きた銃乱射事件の場合、教頭が自分の車から銃を取り出し、車で逃走する犯人を足止めした。コロンバイン高校やレッドレイク高校といった大惨事となった事件の際も、銃を装備していた警官が事件の際何もしていなかったり、発砲を控えていた。

なお、北アイルランドを除くイギリスでは、ダンブレーン事件以来、拳銃の所持を禁じる法律ができた[19]

武装化した教室

何年もの間、アメリカ合衆国の一部地域では、丸腰の人間に武器を持たせて教室を守らせるため、教室を武装化することが認められてきた。2008年、テキサス州w:Harrold Independent School Districtは、アメリカ合衆国の公立学校区で初めて、州が教師たちに対して銃器携行許可証を発行し、教師が教室に自分の銃を持ち込むことが可能になった(ただし、銃を持ち込むに当たっては、特別な訓練を受けた上で、跳弾防止処理の施された特殊な弾丸を使用する必要がある)[20]。 また、ユタ大学の学生は、2006年の州最高裁判所の判決により、州の銃保持許可があれば、護身用に銃を持ち込むことが可能になった[21][22]

保守系のサイトであるNational Review Onlineに掲載された論説には、近年アメリカで学校での襲撃を防ぐのに役立っている教室の武装化は、タイイスラエルではすでに取り入れられており、学校への襲撃対策に効果があると記されていた[23]。 イスラエルでは、イスラエル国防軍での兵役経験があれば、教師および職員は学校に銃を持ち込んでもよいとされている。しかし、実際にどれほどの教師が銃を保持しているのかを示す統計はない。

関連項目

脚注

  1. National Center for Education Statistics' Violence and Discipline Problems in U.S. Public Schools, 1996-97.
  2. “'Profiling' School Shooters”. Frontline. (2007年3月17日). http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/shows/kinkel/profile/ March 17,2007閲覧。
  3. The Final Report and Findings of the Safe School Initiative (PDF) (2002年5月1日). 2011年1月4日閲覧。
  4. PBS article on murder profiles
  5. Bill Dedman, Deadly Lessons: School Shooters Tell Why, description of Secret Service study. (October 15, 2000) Chicago Sun-Times. Accessed April 8, 2006
  6. Herbert, Bob (2006年10月16日). “Why Aren't We Shocked?”. The New York Times. http://select.nytimes.com/2006/10/16/opinion/16herbert.html?_r=1&n=Top%2fOpinion%2fEditorials%20and%20Op%2dEd%2fOp%2dEd%2fColumnists%2fBob%20Herbert&oref=slogin
  7. “Police: Female student kills 2 others, self at Louisiana college - CNN.com”. (2008年2月8日). オリジナルの2008年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080209155823/http://www.cnn.com/2008/CRIME/02/08/la.tech.shooting/index.html
  8. “Parole Denied to Female School Shooter”. San Diego 6. (13. AUG 2009). オリジナルの2011年7月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110723101800/http://www.sandiego6.com/news/local/story/Parole-Denied-to-Female-School-Shooter/KpiLi_9WGU6hA9VcywL_Uw.cspx 16. OCT 2010閲覧。
  9. (PDF)
  10. CNN (March 25, 1998). School shootings have high profile but occur infrequently.
  11. Government Vows to Take Action Following Kauhajoki Shootings”. YLE. 2008年9月23日閲覧。
  12. Killingbeck, Donna. The Role of Television News in the Construction of School Violence as a 'Moral Panic." Journal of Criminal Justice and Popular Culture, 8(3) (2001) 186-202
  13. http://www.wcax.com/Global/story.asp?s=5324836
  14. A discussion of the reasoning behind gun free zone, 2007-2008.
  15. “New Year gun amnesty planned”. BBC News. (2002年12月27日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/2609427.stm 2009年7月14日閲覧。
  16. James C. McKinley Jr.: "In Texas School, Teachers Carry Books and Guns" New York Times, August 28, 2008
  17. "Guns on college campuses allowed in U.S. state Utah" The Associated Press, in The International Herald Tribune, April 27, 2007
  18. "Utah Supreme Court Shoots down University of Utah Gun Ban" September 9, 2006, John Lott's Website
  19. Dave Kopel: "Follow the Leader: Israel and Thailand set an example by arming teachers." National Review Online, September 2, 2004

外部リンク

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