ターミナル・トラクター

ターミナル・トラクター(英:Terminal tractor)は、港湾施設内のコンテナヤードやインターモーダル施設などで輸送コンテナを移動させるために使用される特殊車両。セミトレーラー(セミ=トラクタ=トレーラー・トラック)と同じ構造であり、車両には走行用のエンジンが搭載され、コンテナシャーシを連結させることができる第五輪(カップリング、カプラ)が取り付けられている。「RO-ROトラクター」や「港湾トラクター」などとも呼ばれる[1][2]。

パトリック製ターミナルトラクター

構内作業のみに使用されることを念頭に開発が行われており、大半の車両は移動速度が低速に制限され、公道で走行するための保安部品が省略されている車両などもあり、基本的に公道で使用することはできない。作業目的は入換機関車やターレットトラック、フォークリフト、トップリフター、リーチスタッカー、ストラドルキャリアなどに相当する。

セミトラクターとの違い

IAA 2012で展示されたテルベルク製T/Tのカップリング部
  • 産業用ディーゼルエンジンと自動変速機の組み合わせによる低速で高トルクを出力することが可能となるエンジン[3]。
  • フェリーやヤード内などの狭小空間で視認性を向上させる360度の視界が確保されオフセットされたL字型キャビン[1][4]。
  • 連結作業に適した運転台が180度回転する機構[3]。
  • 重量物を取り扱うため、作業環境を安全に保護するため肉厚の鋼鈑で構築されたキャビン[4][5]。
  • 非常に短いホイールベース[4]。
  • トレーラーシャーシに容易にアクセスできるキャビン後部に取り付けられた大型スライドドア[4]。
  • 様々なトレーラーシャーシに対応するための油圧リフト機構付きのカップリング[3][4]。

また、公道を走行する必要性が無いため通常最高速度は40キロ以下に制限されている。なおこれら違いはメーカーにより多少異なる。

製造メーカー

オートカー・カンパニー[4]、オタワ・トラックス(現カルマー)、ホイスト、パトリック、テルベルク、カルマー[3]、シス(現カルマー)や、この他にも各種製造メーカーが存在する。代替燃料車両やEV車両なども製造されており[6][7]、遠隔運用が行われている地域などもある[2]。

画像

脚注

  1. “TERBERG RT 223 RORO TRACTOR”. TERBERG. 2020年7月19日閲覧。
  2. “ZF、自動運転の港湾トラクター発表…積み込み作業を自動化”. Responce (2018年7月2日). 2020年8月6日閲覧。
  3. “KALMAR I-シリーズ ヘビー・ターミナルトラクター”. EFInternational. 2020年7月19日閲覧。
  4. “ACTT XSPOTTER”. AUTOCAR LLC. 2020年7月19日閲覧。
  5. “hoist-t-series”. Hoist Material Handling, Inc. 2020年7月19日閲覧。
  6. “Quick Spin: Orange EV's All-Electric Terminal Tractor”. HDT Trukinginfo (2017年2月14日). 2020年7月19日閲覧。
  7. “hoist-t-series”. Hoist Material Handling, Inc. 2020年7月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.