マルポール条約
マルポール条約(マルポールじょうやく、MARPOL 73/78)は、船舶の航行や事故による海洋汚染を防止することを目的として、規制物質の投棄・排出の禁止、通報義務、その手続き等について規定するための国際条約とその議定書。
| 1978年の議定書によって修正された1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約 | |
|---|---|
| 通称・略称 |
海洋汚染防止条約 MARPOL73/78条約 |
| 署名 |
条約: 1973年11月2日(ロンドン) 1978年議定書: 1978年2月17日(ロンドン) 1997年議定書: 1997年9月26日(ロンドン) |
| 発効 |
条約本文および附属書I: 1983年10月2日 附属書II: 1987年4月6日 附属書III: 1992年7月1日 附属書IV: 2003年9月2日 附属書V: 1988年12月31日 附属書VI: 2005年5月19日 |
| 主な内容 | 船舶による海洋汚染の防止 |
正式名称は1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約に関する1978年の議定書(英: International Convention for the Prevention of Pollution from Ships, 1973, as modified by the Protocol of 1978 relating thereto)で、長いことから海洋汚染防止条約もしくはマルポール73/78条約と呼ばれる。
概要
国際海事機関(IMO)で、それまでの「1954年の油による海水の汚濁の防止に関する国際条約:International Convention for the Prevention of Pollution of the Sea by Oil (OILPOL), 1954」を引き継いで、1973年11月に採択された。しかし技術面の問題から発効に至らず、その後もタンカー座礁などによる海域の汚染が多発した。
そこで1978年2月に開催された、タンカーの安全と汚染防止に係る会議において議定書採択の形で収拾が図られ、1983年10月に発効した。
2007年現在の必須項目(条約本体と附属書I、II)の締約国数は(26以上)。その後も度重なる修正・改正により、内容の強化・整備が進められている。
日本は1983年6月加入。関係国内法は海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律。
内容
経緯
- 1954年: 油による海水の汚濁の防止に関する国際条約が採択、1958年発効
- 1954年: 条約の改正案が採択
- 1967年: 改正案が発効、船舶の油による海水の汚濁の防止に関する法律(海水油濁防止法)が制定
- 1969年: 条約の改正案が採択
- 1970年: 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)が制定
- 1972年: 廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(海洋投棄規制条約)が採択、1975年発効
- 1973年: 国際海事機関(IMO)で条約が採択
- 1976年: アルゴ・マーチャント号事件が発生、さらに大型タンカー事故が相次ぐ
- 1978年: 従来の規制に解釈を加えた上で、タンカーの事故による海域の汚染を盛り込んだ議定書が採択
- 1983年: 条約と附属書I が正式発効
- 1987年: 附属書II の経過措置が終了し、発効
- 1988年: 附属書V が発効
- 1992年: 附属書III が発効,タンカー事故における油流出を想定した二重船殻(ダブルハル)構造を規制
- 1997年: 附属書VI が追加
- 2001年: 附属書II へ、ケミカルタンカー事故を想定した措置が追加
- 2003年: 附属書IV が発効
- 2005年: 附属書VI が発効
脚注
- “海洋汚染防止条約(MALPOL73/78)に船舶からの大気汚染防止に関する附属書を追加するための議定書の採択について”. 環境省. 2008年3月22日閲覧。
関連項目
- 船舶の有害防汚方法規制条約(AFS条約)
- バラスト水管理条約(BWM条約)
- 油による海水の汚濁の防止に関する国際条約
- 廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(ロンドン条約、海洋投棄規制条約)
- バーゼル条約
- 船舶の油による海水の汚濁の防止に関する法律(海水油濁防止法)
- 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)
外部リンク
- 国際海事機関 条約解説サイト
- 運輸白書(昭和58年度) 海洋汚染防止対策の推進
- 環境省附属書II の汚染分類見直しについて
- 条約・議定書原文 1973年条約 1978年議定書 1997年議定書
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