トプカプトロフィー

トプカプトロフィー英語: International Topkapi Torophy / トルコ語: Uluslararası Topkapı Koşusu ウルスラルアラス・トプカプ・コシュスゥ)は、トルコイスタンブールヴェリエフェンディ競馬場芝コース1600メートルで行われる競馬競走平地競走[1]トプカピトロフィーとカナ表記される場合もある[4]

トプカプトロフィー
International Topkapi Torophy
Uluslararası Topkapı Koşusu
開催国 トルコの旗トルコ
主催者 トルコジョッキークラブ
競馬場 ヴェリエフェンディ競馬場
第1回施行日 1991年10月21日
2023年の情報
距離 芝1600メートル
格付け 国際G3
賞金 1着賞金2,680,000トルコリラ
賞金総額4,690,000トルコリラ
出走条件 サラブレッド3歳以上
負担重量 3歳56.5kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減
出典 [1][2][3]

国際セリ名簿基準書のパートII国[2]であるトルコにおいて外国調教馬に開放された国際競走のひとつで[1]ボスポラスカップ(芝2400m)とともに毎年9月第1週の週末に行われるインターナショナルレーシングフェスティバルの2日目(日曜日)メインレース[4]

概要

トプカプトロフィーとボスポラスカップは、トルコ競馬の代表的な国際競走で[4][5]、インターナショナルレーシングフェスティバルの最高額賞金競走に位置付けられる[1]招待競走ではないが、国際セリ名簿基準書のパートI国からの出走に対しては主催者のトルコジョッキークラブから輸送費補助(1万2000〜1万8000ユーロ)が支給される[1]

かつては賞金額においてクラシックディスタンスのボスポラスカップよりマイルの当競走のほうが高額に設定されていたが、2020年以降は同額となった[6][7]。加えて、トルコリラは2018年以来通貨価値下落に見舞われ[8]、トプカプトロフィーは外国通貨に換算した実質賞金額が激減した状況(2017年約3500万円→2022年約1350万円)にあり、外国調教馬の参戦がほとんど見られなくなっている(2022年までの5年間に1頭)[9]

それでもトルコ国内で見ればサラブレッド最高賞金競走のガジ賞(ガジダービー)、アラブ(純血アラブ)最高賞金競走のトルコ共和国賞(共和国杯)に次ぐ国内第3位、サラブレッドのマイル競走としては第1位の高額賞金競走であり[3]、短距離の有力馬が秋シーズンの目標として参戦する[9]

歴史

トプカプ賞という名称の競走はイスタンブールで国際競走開始以前から開催されており、1970年代まで遡ることができる[9]

1991年、前年で始まった国際競走の拡充を目的としてトプカプトロフィーが創設された[5]。翌1992年にインターナショナルレーシングフェスティバルの日程に組み入れられ、1999年から9月上旬の週末にボスポラスカップと同日開催する日程が定着した[7]2003年に国際セリ名簿基準書のパートIIに記載されてブラックタイプ競走に昇格。

2007年の賞金増額により1着賞金が60万ドル欧州の最高賞金額のマイル競走となり[10]2009年にトルコがパートII国に昇格したのに合わせて記載がパートIに移り、国際G2競走に認定された[1]

2010年に賞金が約半額に減額されてからも外国馬の登録を集めていたが、2018年以降のトルコリラ下落による実質賞金の激減により外国馬の参戦がなくなり、2022年に国際G3に降格した。

年表

  • 1991年 - 10月に国際競走として初開催[5]
  • 1992年 - インターナショナルレーシングフェスティバルの日程に組み入れられ、7月に移動[7]
  • 1993年 - サウザンダンサーがトルコ調教馬として初勝利[5][9]
  • 1996年 - 9月上旬に日程変更[9]
  • 1999年 - ボスポラスカップと同日開催となる[7]
  • 2002年 - 1着賞金を12万ドルに増額[6]
  • 2002年 - 1着賞金を15万ドルに増額[6][7]
  • 2003年 - 国際セリ名簿基準書のパートIIに昇格[1][6]
  • 2007年 - 1着賞金を60万ドルに増額、ボスポラスカップより高額となる[6][7]
  • 2009年 - 国際セリ名簿基準書のパートIに昇格、国際G2となる[1][6]
  • 2010年 - 賞金をユーロ建てに変更し、1着賞金を27万ユーロに実質減額[6][7]イギリス調教馬のプレッシングが3年連続優勝を達成[9]
  • 2018年 - 前年にイスタンブール市内で鼻疽が発生し検疫上の問題で外国調教馬の出走が見込めなくなったことを理由として1着賞金を25万トルコリラに減額[11]
  • 2019年 - 賞金をトルコリラ建てに固定、毎年変動となる[6][7]
  • 2020年 - 1着賞金がボスポラスカップと同額となる[6]新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 流行のため開催時期を10月25日に延期[9]
  • 2022年 - 国際G3に降格[6]

歴代優勝馬

施行日調教国・優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
1991年10月21日アイルランドの旗 Lucky Guest牡41:53.47L. PiggottWindflower O. Holdings
1992年7月25日イギリスの旗 Past Master牡41:35.21S. GuillotSheikh Mohammed
1993年7月24日トルコの旗 Southern Dancer牡61:35.30M.ÇılgınO. KandurS. Tokdemir
1994年7月23日トルコの旗 Lyra牝31:36.63H. KarataşY. KaraÖ. Atman
1995年7月29日トルコの旗 Johny Guitar牡51:25.96S. KayaA. AydoğdiV.R. Çakım
1996年9月14日イギリスの旗 Cadeaux Tryst牡41:36.87T. SparkeE. DunlopM. Al Maktoum
1997年9月13日イギリスの旗 Sandstone牡31:34.56T. SparkeJ.L. DunlopP.S. Winfield
1998年9月12日トルコの旗 Rüzgarın Kızı牝31:35.55H. KarataşG. İğdirTA.C. Alkan
1999年9月11日トルコの旗 Islambol牡51:36.13H. KarataşR. TetikY.İ. Sağnak
2000年9月9日ドイツの旗 Huambo牡31:35.58A. StarkeA. SchutzH. von Finck
2001年9月8日トルコの旗 Mary Ellen牝31:35.69A. BirdalA. SerbestN. Atanasyadis
2002年9月11日トルコの旗 Akındayım牡31:35.33F. ÇakarH. ŞamadancıY. Gölbaş
2003年9月13日トルコの旗 Mary Ellen牝51:36.39A. BirdalY.B. TaşkanN. Atanasyadis
2004年9月11日トルコの旗 Luxor牡41:35.20E. YavuzA. CoşkanK.L. Kıtapçı
2005年9月10日イギリスの旗 Brunel牡41:34.74A.SuboricsW.J. HaggasHighclere T. Racing
2006年9月10日トルコの旗 Ribella牝71:34.60S. KayaS. TaşbekS.S. Taşbek
2007年9月9日トルコの旗 Sabırlı牡61:36.24H. KarataşC. KurtA. San
2008年9月7日イギリスの旗 Pressing牡51:33.65N. CallanM.A. JarvisG.A. Tanaka
2009年9月3日イギリスの旗 Pressing牡61:36.44N. CallanM.A. JarvisG.A. Tanaka
2010年9月5日イギリスの旗 Pressing牡71:36.04N. CallanM.A. JarvisG.A. Tanaka
2011年9月4日南アフリカ共和国の旗 Musir牡51:33.58C. SoumillonM.F. de KockSheikh H. Al Maktoum
2012年9月2日イギリスの旗 Master of Hounds牡41:34.49C. SoumillonW.J. HaggasSheikh H. Al Maktoum
2013年9月8日イギリスの旗 Producer牡41:35.33R. HughesR. HannonJ. Palmer-Brown
2014年9月7日イギリスの旗 Glory Awaits牡41:39.71N. CallanK. RyanA.A. Al Shaikh
2015年9月6日イギリスの旗 Toormore牡41:35.71J. DoyleR. HannonGodolphin
2016年9月4日イギリスの旗 Blond Me牝41:36.21O. MurphyA.M. BaldingB. Keller
2017年9月3日ドイツの旗 Wonnemond41:35.28D. PorcuS. SmrczekStall Frohnbach
2018年9月2日トルコの旗 Runner Bull牡41:35.97Ö. Yıldırımİ. BekiroğullarıN. Gülerce
2019年9月8日トルコの旗 Rhythm Divine牡41:34.75Ö. YıldırımF. TaşM. Çağımnı
2020年10月25日トルコの旗 Kuzey Kafkasyalı牡41:35.78H. Çizikİ. BekiroğlullarıO. Dilbaz
2021年9月5日トルコの旗 Call To Victory牡41:36.16A. ÇelikB. AyN.A. Kurtel
2022年9月4日トルコの旗 Egregious Rock牡41:35.28A. ÇelikK. MelikeY. Zingal
2023年9月3日トルコの旗 Grasyas牡41:35.60M. AkyavuzS. KanH. Şimşek
出典 Tüm İsimli Koşular (トルコ語). TJK. 2023年9月3日閲覧。

脚注

  1. International Races in Turkey 2023 (英語). TJK. 2023年7月9日閲覧。
  2. 2023 International Cataloguing Standards Book (英語). IFHA. 2023年7月9日閲覧。
  3. Yıllık Yarış Programı (トルコ語). TJK. 2023年7月9日閲覧。
  4. トルコ国際競馬フェスティバルで欧州馬が席巻(トルコ)”. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年10月3日). 2023年7月9日閲覧。
  5. Sadettin Atığ (2019年9月5日). Enternasyonal Koşularımız (トルコ語). At Dünyası. 2023年7月9日閲覧。
  6. The Blue Book - Previous Years (英語). IFHA. 2023年7月9日閲覧。
  7. Uluslararası Koşular (トルコ語). TJK. 2023年7月9日閲覧。
  8. 金子真夕 (2018年8月15日). トルコ:トルコリラの続落とその背景”. 公益財団法人中東調査会. 2023年7月9日閲覧。
  9. Tüm İsimli Koşular (トルコ語). TJK. 2023年7月9日閲覧。
  10. 欧州から見た世界の国際競走(連載8 トルコ)”. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2008年9月19日). 2023年7月9日閲覧。
  11. Uluslararası Yarışlar hakkında (トルコ語). TJK (2018年8月6日). 2023年7月13日閲覧。

外部リンク

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