フェイクファー (アルバム)

『フェイクファー』は、日本のロックバンド・スピッツの通算8作目のオリジナルアルバム。1998年3月25日にポリドールより発売された。初回盤のみスリップケース・乳白トレイ仕様[2]。

スピッツ (バンド) > スピッツの作品 > フェイクファー (アルバム)
『フェイクファー』
スピッツ の スタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 1997年9月 - 1998年1月
ジャンル ロック
時間
レーベル ポリドール
プロデュース スピッツ
共同プロデュース:棚谷祐一
M-11:笹路正徳&スピッツ
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン)
  • 1998年度年間39位(オリコン)
ゴールドディスク
スピッツ アルバム 年表
インディゴ地平線
(1996年)
フェイクファー
(1998年)
99ep
(1999年)
『フェイクファー』収録のシングル
  1. 「スカーレット」
    リリース: 1997年1月29日
  2. 「運命の人」
    リリース: 1997年11月27日
  3. 「冷たい頬/謝々!」
    リリース: 1998年3月18日
  4. 「楓/スピカ」
    リリース: 1998年7月7日

概要

『Crispy!』から『インディゴ地平線』まで約4年間プロデュースを担当した笹路正徳から離れ、ほぼセルフプロデュースとなったが、サポーターとして当時、ロックバンド、カーネーションのメンバーであった棚谷祐一を迎え、アレンジは共同で行われた。

棚谷が選ばれたのは、草野らメンバーがカーネーションの楽曲を好んで聴いていたという理由からであるが、リーダー的だった笹路に対して棚谷はメンバー寄りの立ち位置であったため、レコーディングはかなり難航していた。エンジニアには、『空の飛び方』『ハチミツ』を担当した宮島哲博が再起用されている。

『Crispy!』以降、草野はレコーディングではほとんどギターを弾いていなかったが、本作から久々にギターを弾くようになった。また、この頃はリフに凝っていたため、楽曲の中でもギターの繰り返されるフレーズが目立つ。

カバーモデルは田島絵里香[3]。初めてメンバーによる面接が行なわれた[4]。草野いわく「ジャケットは自信作」という。

歌詞カードは、すべて草野本人による手書きになっている[5]。歌詞以外の手書き文字は、アートディレクション・デザイン担当の木村豊が草野の字体を真似たものである[6]。

オリジナル盤は廃盤となり、LAのエンジニア、スティーヴン・マーカソンによるリマスタリングが施され、2002年10月16日に再発された。元ROCKIN'ON JAPANの鹿野淳によるライナーノーツが封入されている。

収録曲

CD
全作詞・作曲: 草野正宗。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「エトランゼ」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
2.「センチメンタル」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
3.「冷たい頬」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
4.「運命の人」(Album Version)草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
5.「仲良し」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
6.「楓」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
7.「スーパーノヴァ」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
8.「ただ春を待つ」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
9.「謝々!」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
10.「ウィリー」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
11.「スカーレット」(Album Mix)草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ
12.「フェイクファー」草野正宗草野正宗スピッツ & 棚谷祐一
合計時間:

楽曲解説

  1. エトランゼ
    スローテンポな短い曲。次曲への繋ぎの役目を果たしている。後にリミックスバージョンが20thシングル「流れ星」にカップリング曲として収録され、そちらは8分以上におよぶ曲となっている。最初は完全にア・カペラにする案もあった。
  2. センチメンタル
    前曲から一転してのロックチューン。Bメロ部分の、1弦開放のE音と2弦開放のB音のフレーズを多用したアレンジとなっている。
  3. 冷たい頬
    「謝々!」との両A面で先行リリースされた18thシングル。もともとシングル化の予定はなかったが、本アルバム発売の1週間前に急遽リリースされた。
  4. 運命の人 (Album Version)
    17thシングル。シングルは本作の4か月前にリリースされているがメンバーが出来に納得いかず、本作には再度レコーディングされたものが収録されている。シングルバージョンではキーが高かったため、半音下げたD♭で演奏されている。
  5. 仲良し
    17thシングル「運命の人」カップリング曲。当初、草野はA面候補として作っていた。ギターの音の配置がシングルのものとは異なっているが、理由は特に無く、単なるお遊び。アニメ『ハチミツとクローバー』の挿入歌として使用された。
  6. 楓
    後に19thシングルとして「スピカ」との両A面でリカットされる。
  7. スーパーノヴァ
    バイクをテーマにしたハードナンバー。仮タイトルは「スーパーカブ・デビル」。「革命」などそれまで避けていた言葉を歌詞に用いている。
  8. ただ春を待つ
    変拍子で構成されている曲。仮タイトルは「環八ラバーズ」。「渋滞に巻き込まれてイライラしているカップルの歌」を作ろうと思ったという。この「環八ラバーズ」は後にスピッツとその関係者が結成した草野球チームの名前となった。
  9. 謝々!
    「冷たい頬」との両A面で先行リリースされた18thシングル。ホーンセクションと女性コーラスが挿入されている。
  10. ウィリー
    間奏の直前に小さい音だが三輪の叫び声が入っている。仮タイトルは「ドキンちゃん」。
  11. スカーレット (Album Mix)
    15thシングル。笹路正徳プロデューサーとの最後のシングルである。本作では宮島哲博によってリミックスされている(オリジナルバージョンのエンジニアは森山恭行)。シングルでセンター定位だったアルペジオのギターが右定位に、左チャンネルのコンプレッサーの効いたエレキによるリズムギターのバランスが大きくなっている。
  12. フェイクファー
    タイトルチューン。イントロのギターは草野。

アナログ盤

限定アナログ盤が1998年7月7日にリリースされた。ホワイト・クリア・ビニール仕様で、ひとし&ザ・ゆたかによるオリジナルコミックを収録している。曲順や構成は以下の通り。

Side A
全作詞・作曲: 草野正宗。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「エトランゼ」草野正宗草野正宗
2.「センチメンタル」草野正宗草野正宗
3.「冷たい頬」草野正宗草野正宗
4.「運命の人」(Album Version)草野正宗草野正宗
5.「仲良し」草野正宗草野正宗
6.「楓」草野正宗草野正宗
合計時間:
Side B
全作詞・作曲: 草野正宗。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「スーパーノヴァ」草野正宗草野正宗
2.「ただ春を待つ」草野正宗草野正宗
3.「謝々!」草野正宗草野正宗
4.「ウィリー」草野正宗草野正宗
5.「スカーレット」(Album Mix)草野正宗草野正宗
6.「フェイクファー」草野正宗草野正宗
合計時間:

参加ミュージシャン

出典

  1. “RIAJ: The Record No.463 (1998年6月): GOLD ALBUM他認定作品 1998年4月度”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2014年5月4日閲覧。
  2. MdN編集部 2018, pp. 28–29.
  3. MdN編集部 2018, p. 28.
  4. MdN編集部 2018, p. 63.
  5. MdN編集部 2018, pp. 28−29, 63, 73, 152–153, 231.
  6. MdN編集部 2018, pp. 29, 63, 73, 152–153, 231.

参考文献

  • MdN編集部『スピッツのデザイン』(初版)エムディエヌコーポレーション、2018年2月11日。ISBN 9784844367109。

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.