ブースティング

ブースティング: Boosting)とは、教師あり学習を実行するための機械学習メタアルゴリズムの一種。ブースティングは、Michael Kearns の提示した「一連の弱い学習器をまとめることで強い学習器を生成できるか?」という疑問に基づいている[1]。弱い学習器は、真の分類と若干の相関のある分類器と定義される。対照的に、強い学習器とは真の分類とよく相関する分類器である。

Michael Kearns の疑問への肯定的解答は、機械学習統計学に多大な影響を及ぼしている。

アルゴリズム

ブースティングはアルゴリズム的に制限されてはおらず、多くの場合、分布に従って弱い分類器に繰り返し学習させ、それを最終的な強い分類器の一部とするものである。弱い分類器を追加する際、何らかの方法で重み付けをするのが一般的で、重み付けは弱い学習器の正確さに関連しているのが一般的である。弱い学習器が追加されると、データの重み付けが見直される。すなわち、誤分類される例は重みを増し、正しく分類される例は重みを減らす(boost by majority や BrownBoost などの一部のブースティングアルゴリズムは、繰り返し誤分類される例の重みを減らす)。従って、新たに追加される弱い学習器は、それまでの弱い学習器が誤分類していた例に注目することになる。

ブースティング・アルゴリズムには様々なものがある。初期のブースティング・アルゴリズムとして Robert Schapire の recursive majority gate formulation [2]、Yoav Freund の boost by majority [3] がある。これらは適応的ではなく、弱い学習器の利点を完全に生かしているとは言えない。

PAC学習(probably approximately correct learning)理論に従うブースティング・アルゴリズムだけが真のブースティング・アルゴリズムである。他の類似のアルゴリズムも誤ってブースティング・アルゴリズムと呼ばれることがあるが、それらを区別する用語として "leveraging algorithm" がある[4]

各種ブースティング・アルゴリズムの主な違いは、データ点と仮説の重み付けの方法である。有名なブースティング・アルゴリズムとして AdaBoost があり、これはおそらく初めて弱い学習器の適応を実現したものである。それ以外にも最近では LPBoostBrownBoostLogitBoost などのアルゴリズムがある。ブースティング・アルゴリズムの多くは、凸コスト関数を使った関数空間における最急降下法を実行できる AnyBoost フレームワークに適合する[5]

関連項目

脚注

  1. Michael Kearns. Thoughts on hypothesis boosting. Unpublished manuscript. 1988
  2. Rob Schapire. Strength of Weak Learnability. Journal of Machine Learning Vol. 5, pages 197-227. 1990
  3. Yoav Freund. Boosting a weak learning algorithm by majority. Proceedings of the Third Annual Workshop on Computational Learning Theory. 1990
  4. Nir Krause and Yoram Singer. Leveraging the margin more carefully. In Proceedings of the International Conference on Machine Learning (ICML), 2004.
  5. Llew Mason, Jonathan Baxter, Peter Bartlett, and Marcus Frean. Boosting algorithms as gradient descent. In S.A. Solla, T.K. Leen, and K.-R. Muller, editors, Advances in Neural Information Processing Systems 12, pages 512--518. MIT Press, 2000

参考文献

外部リンク

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