ラグビーワールドカップ2019・決勝

背景

2003年大会以来2度目の優勝を目指すイングランドと2007年大会以来3度目の優勝を目指す南アフリカが決勝に進出。両者のW杯での対戦は2007年決勝以来となる[4][5]。

決勝への道のり

イングランド Round 南アフリカ共和国
相手 結果 プール戦 相手 結果
 トンガ 35–3 第1戦  ニュージーランド 13–23
 アメリカ合衆国 45–7 第2戦  ナミビア 57–3
 アルゼンチン 39–10 第3戦  イタリア 49–3
 フランス 0-0[注 1] 第4戦  カナダ 66–7
プールC 試 勝 分 負 TF 得 失 差 BP 点
 イングランド 43101711920+99317
 フランス 431097951+28115
 アルゼンチン 42021410691+15311
 トンガ 4103967105−3826
 アメリカ合衆国 4004752156−10400
最終順位
プールB 試 勝 分 負 TF 得 失 差 BP 点
 ニュージーランド 43102215722+135216
 南アフリカ共和国 43012718536+149315
 イタリア 4211149878+20212
 ナミビア 4013334175–14102
 カナダ 4013214177–16302
相手 結果 決勝トーナメント 相手 結果
 オーストラリア 40–16 準々決勝  日本 26–3
 ニュージーランド 19–7 準決勝  ウェールズ 19–16

イングランド

自国開催の前回大会でプールステージ敗退となり、前ラグビー日本代表ヘッドコーチエディー・ジョーンズを招聘したイングランドは、プールCでトンガ、アメリカ合衆国、アルゼンチンにいずれも4トライ以上のボーナスポイントを獲得して勝利し、最終戦を残して決勝トーナメントへの進出を決める。プール戦最終戦となる予定だったフランス戦は東日本台風の影響により中止となり(規定上0-0の引き分け扱い)[6]、プールCを首位で通過する。

準々決勝ではオーストラリアに一時1点差にまで詰め寄られるもペナルティキック3本と1トライを挙げて逃げ切って勝利[7]、準決勝では3連覇を目指すニュージーランド(オールブラックス)をパワーで圧倒し、3大会ぶりに決勝に進出した[8]。なお準決勝でウィリー・ハインツは怪我のため、決勝ではスクラムハーフのベン・スペンサー(サラセンズ)が追加召集された[9]。

南アフリカ

南アフリカは初戦のニュージーランド戦に敗れるも、ナミビア・カナダ・イタリアにいずれも4トライ以上のボーナスポイントを獲得して3連勝し準々決勝への進出を決める。

準々決勝では前回大会で敗北を喫した日本をノートライで押さえ込んで快勝[10]、準決勝ではウェールズとの激闘を最終盤のペナルティキックで突き放し、こちらも3大会ぶりの決勝進出を決めた。

試合

詳細

11月2日
18:00 JST (UTC+09)
イングランド  12 - 32  南アフリカ共和国 横浜国際総合競技場(横浜)
観客数: 70,103人
レフリー: ジェローム・ガルセス(フランス)
PK: ファレル (4/5) 23', 35', 52', 60'
Report トライ: マピンピ 66' c
コルビ 74' c
コンバート: ポラード (2/2) 67', 75'
PK: ポラード (6/7) 10', 26', 39', 43', 46', 58'
イングランド
南アフリカ
FB15エリオット・デイリー
RW14アンソニー・ワトソン
OC13マヌ・ツイランギ
IC12オーウェン・ファレル キャプテン
LW11ジョニー・メイ
FH10ジョージ・フォード49分に交代退場 49分
SH9ベン・ヤングス
N88ビリー・ヴニポラ
OF7サム・アンダーヒル59分に交代退場 59分
BF6トム・カリー
RL5コートニー・ローズ40分に交代退場 40分
LL4マロ・イトジェ
TP3カイル・シンクラー2分に交代退場 2分
HK2ジェイミー・ジョージ49分に交代退場 49分
LP1マコ・ヴニポラ45分に交代退場 45分
リザーブ
HK16ルーク・カーワン=リッキー59分に交代出場 59分
PR17ジョー・マーラー45分に交代出場 45分
PR18ダン・コール2分に交代出場 2分
LK19ジョージ・クルーズ40分に交代出場 40分
FL20マーク・ウィルソン59分に交代出場 59分
SH21ベン・スペンサー75分に交代出場 75分
CE22ヘンリー・スレイド49分に交代出場 49分
CE23ジョナサン・ジョゼフ69分に交代出場 69分
コーチ
オーストラリアの旗 エディー・ジョーンズ
FB15ウィリー・ル・ルー67分に交代退場 67分
RW14チェスリン・コルビ
OC13ルカニョ・アム
IC12ダミアン・デアレンディ
LW11マカゾレ・マピンピ
FH10ハンドレ・ポラード
SH9フランソワ・デ・クラーク76分に交代退場 76分
N88ドウェイン・フェルミューレン
OF7ピーター=ステフ・デュ・トワ
BF6シヤ・コリシ キャプテン63分に交代退場 63分
RL5ルード・デ・ヤハー21分に交代退場 21分
LL4エベン・エツベス59分に交代退場 59分
TP3フランス・マルヘルベ43分に交代退場 43分
HK2ボンギ・ムボナンビ21分に交代退場 21分
LP1テンダイ・ムタワリラ43分に交代退場 43分
リザーブ
HK16マルコム・マークス21分に交代出場 21分
PR17スティーブン・キッツォフ43分に交代出場 43分
PR18ヴィンセント・コッホ43分に交代出場 43分
LK19RG・スナイマン59分に交代出場 59分
LK20フランコ・モスタート21分に交代出場 21分
FL21フランソワ・ロウ63分に交代出場 63分
SH22ハーシェル・ヤンチース76分に交代出場 76分
CE23フランソワ・ステイン67分に交代出場 67分
コーチ
南アフリカ共和国の旗 ラシー・エラスムス
MasterCard Player of the Match
ドウェイン・フェルミューレン(南アフリカ)[1][2]
アシスタントレフェリー
ロマン・ポワト(フランス)
ベン・オキーフ(ニュージーランド)
テレビジョンマッチオフィシャル
ベン・スキーン(ニュージーランド)
備考
  • シヤ・コリシは本試合で50試合目の代表キャップ。
  • フランソワ・ステインは2007年大会以来2度目のワールドカップ優勝。南アフリカでは1995・2007のオス・デュ・ラントに次ぎ2人目。
  • 南アフリカは同年にザ・ラグビーチャンピオンシップとワールドカップを両方制した最初のチームとなった。
  • 南アフリカはプール戦で一度敗れて優勝した初のチームとなった。
  • 南アフリカは決勝で初めてトライを決めた。
  • イングランドはフランスに並び、3度目の準優勝。
  • ジェローム・ガルセスはフランス人として初めて決勝の主審を務めた[11]。

来賓

決勝には、ワールドラグビー会長ビル・ボーモント、大会名誉総裁の秋篠宮文仁親王・同妃紀子、安倍晋三内閣総理大臣、ラグビー・フットボール・ユニオンパトロンヘンリー王子、シリル・ラマポーザ南アフリカ共和国大統領が来場した。

閉会式

試合終了後の閉会式および表彰式では、リーチ・マイケルとリッチー・マコウによって運ばれたウェブ・エリス・カップが秋篠宮文仁親王からシヤ・コリシキャプテンに授与された。その後、2023年大会につなぐハンドオーバーのビデオが公開された[12][13]。

テレビ放送

日本では地上波で日本テレビが生中継を担当し、11月2日17:30 - 20:31(35分延長)に放送[14]。解説は大畑大介と齊藤祐也、実況は蛯原哲アナ。平均視聴率は、関東地区が20.5%[15]、関西地区は19.1%を記録した[16]。またJ SPORTS[17]、NHK BS1[18]でも放送された。

脚注

注釈

  1. 令和元年東日本台風(台風19号)の影響により試合中止。記録上は規定により0-0の引き分け扱いとなった[6]。

出典

  1. Rugby World Cup [@rugbyworldcup] (2019年11月2日). "After a huge game, Duane Vermeulen won the @Mastercard Player of the Match in the Rugby World Cup final Carries 10 (#1 by a South African forward) Metres made 49 (#1 by a forward from either team) Turnovers won 2 #StartSomethingPriceless #POTM #RWC2019". X(旧Twitter)より2019年11月6日閲覧。
  2. ラグビーワールドカップ [@rugbyworldcupjp] (2019年11月2日). "この試合の @Mastercard Player of the Matchは、南アフリカ代表ドゥエイン・フェルミューレン🏆日本のトップリーグ @JRTopLeague プレーする選手の一人です👏 @MastercardJP #POTM #StartSomethingPriceless #RWC2019 #ENGvRSA #RWC横浜 #WebbEllisCup #RWCFinal". X(旧Twitter)より2019年11月6日閲覧。
  3. ラグビーワールドカップ [@rugbyworldcupjp] (2019年11月2日). "最多来場者数の新記録70,103人🙌🙌🙌 横浜国際総合競技場におけるスポーツイベントの記録は、2002FIFAワールドカップ決勝戦の69,029人。ラグビーワールドカップ2019決勝戦が本日更新しました。 多くの皆様のご来場ありがとうございます✨#RWCFinal #WebbEllisCup #RWC2019 #ENGvRSA #RWC横浜". X(旧Twitter)より2019年11月6日閲覧。
  4. “England through to Rugby World Cup 2019 final: What date is the match, what time is kick-off and who will they play?”. The Telegraph (2019年10月26日). 2019年10月27日閲覧。
  5. “Rugby World Cup 2019 semi-final: Wales v South Africa”. BBC Sport (2019年10月26日). 2019年10月27日閲覧。
  6. “ラグビーW杯、台風で2試合中止~NZ8強 首位突破”. 読売新聞 (読売新聞社). (2019年10月10日). https://www.yomiuri.co.jp/rugbyworldcup/20191010-OYT1T50390/ 2019年11月12日閲覧。
  7. “【ラグビーW杯】 イングランド、ベスト4に一番乗り オーストラリアを大差で下す”. BBC. (2019年10月19日). https://www.bbc.com/japanese/50078515 2019年11月12日閲覧。
  8. 海老名徳馬; 対比地貴浩 (2019年10月27日). “〈ラグビーW杯〉イングランド、王者封じる 3大会ぶり決勝進出”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). https://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201910/CK2019102702000105.html 2019年11月12日閲覧。
  9. Gerard Meagher (2019年10月27日). “England summon Ben Spencer for dramatic Rugby World Cup final call-up”. The Guardian. 2019年10月27日閲覧。
  10. “【ラグビーW杯】 南アフリカ、トライ許さず準決勝進出 日本はベスト8で敗退”. BBC. (2019年10月20日). https://www.bbc.com/japanese/50113830 2019年11月12日閲覧。
  11. ラグビーワールドカップ [@rugbyworldcupjp] (2019年11月2日). "まずはレフリー陣の表彰✨ フランス人で初めて決勝戦の主審を務めたジェローム・ガルセス氏も喜びを噛みしめます👏#RWCFinal #RWC2019 #ENGvRSA #RWC横浜 #WebbEllisCup". X(旧Twitter)より2019年11月6日閲覧。
  12. “リッチー・マコウとリーチ・マイケルの共演に「オールブラックスと日本のレジェンド」 W杯トロフィー授与に登場”. SPREAD -「アスリートの素顔を伝える」スポーツメディア. 2020年7月11日閲覧。
  13. "Rendez-vous" - Get set for Rugby World Cup 2023 - YouTube
  14. “ラグビーワールドカップ2019日本大会「決勝 イングランド×南アフリカ」”. 日本テレビ. 2019年10月29日閲覧。
  15. “週間高世帯視聴率番組10 VOL.44 2019年 10月28日(月)~11月3日(日)”. ビデオリサーチ. 2019年11月11日閲覧。
  16. “ラグビーW杯決勝の視聴率は関東20.5%”. 産経新聞 (産経新聞社). (2019年11月5日). https://www.sankei.com/article/20191105-QJVFFOTKVNJUBIC5W73SXIQCMI/ 2019年11月11日閲覧。
  17. “ラグビーワールドカップ2019 日本大会 決勝 #48 イングランド vs. 南アフリカ”. J SPORTS. 2019年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月29日閲覧。
  18. “放送予定”. ラグビーワールドカップ2019日本大会. NHK. 2019年10月29日閲覧。

関連項目

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