中内田充正

中内田 充正(なかうちだ みつまさ、1978年12月18日 - )は、日本中央競馬会(JRA)・栗東トレーニングセンターに所属する調教師滋賀県出身。

中内田充正
第84回優駿牝馬(オークス)パドック
(2023年5月21日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県
生年月日 (1978-12-18) 1978年12月18日(45歳)
所属団体 JRA
初免許年 2012年
経歴
所属 栗東T.C.

来歴

実家は滋賀県甲賀市の競走馬育成牧場「信楽牧場」[1][2] 16歳でアイルランドに渡り、J.J.レノン(J.J. Lennon)調教師の下で本格的に競走馬に携わるようになる。それから約10年間、イギリスフランスアメリカ合衆国を渡り歩いて調教について学んだ。イギリス時代にはウェストオックスフォードシャーカレッジ(West Oxfordshire College)[注 1]で馬学と経済学を専攻する。同カレッジ在学中にフランスにも渡航し、クリスティア・ヘッド(Christanne Head)調教師の下で研修を積んだ。 卒業後はアメリカに渡り、名門ロバート・フランケル厩舎の調教助手となる。そこで、エンパイアメーカーメダグリアドーロアルデバランといった名馬の背中を知る[7]

日本で調教師になるために帰国し、2006年9月にJRA競馬学校厩務員過程に入学[8]。卒業後は橋田満厩舎で攻馬専業の調教助手を務め[7]2011年に調教師試験に合格した[9]。合格後は藤原英昭厩舎、角居勝彦厩舎で厩舎経営について学び、2014年に厩舎を開業した。当時から「異色の国際派」として注目され、「世界の舞台で戦える調教師になりたい」と目標を述べていた[10]。同年4月26日、福島9レースでキクノラフィカが1着となり、JRA初勝利を挙げた[11]

2016年8月28日の新潟2歳ステークスヴゼットジョリーで制し、重賞初制覇を飾る[12]2017年10月15日、京都5レースでフォックスクリークが1着となり、JRA通算100勝を達成。開業から3年7ヶ月15日での通算100勝は、須貝尚介が保持していた3年7ヶ月21日を上回るJRA史上最速記録であった[13]。同年12月17日の朝日杯フューチュリティステークスダノンプレミアムで制し、開業4年目でGI初制覇を果たした[14]

2021年には54勝を挙げて初の全国リーディングに輝いた[15]

2022年2月6日、東京6Rをロールアップで勝利し、JRA通算300勝を達成した。開業から7年11ヶ月6日は池江泰寿の8年2ヶ月27日を上回る現役最速での達成であった[16]

2023年、リバティアイランドにて牝馬三冠桜花賞優駿牝馬秋華賞)を達成した[17]

調教師成績

概要

日付競馬場・開催競走名馬名頭数人気着順
初出走2014年3月9日1回阪神4日12R4歳上1000万下エスジーブルーム16頭515着
初勝利2014年4月26日1回福島5日9R4歳上500万下キクノラフィカ13頭41着
重賞初出走2014年9月20日4回阪神3日8R阪神ジャンプSスリーマーゴーン13頭7中止
重賞初勝利2016年8月28日2回新潟10日11R新潟2歳Sヴゼットジョリー15頭31着
GI初出走2016年10月16日4回京都5日11R秋華賞パールコード18頭42着
GI初勝利2017年12月17日5回阪神6日11R朝日杯FSダノンプレミアム16頭11着

年度別成績

中内田充正の年度別成績(netkeiba.com)を参照

表彰歴

主な管理馬

GI級競走優勝馬

※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。

グレード制重賞優勝馬

その他

主な厩舎スタッフ

  • 大久保秀信(調教助手)
  • 猿橋照彦(調教助手)
  • 片山裕也(調教助手)

不祥事

2018年3月24日の阪神5レースで3着となった中内田の管理馬ノーブルスピリットから、規制薬物の「デキサメタゾン」が検出された。同薬物は消炎効果を目的とした治療薬であり、馬の福祉および事故防止のために影響下にある馬の出走が禁止されているもので、競走能力向上を目的としたものではない。しかし、日本中央競馬会競馬施行規定第147条第14号に該当するため、過怠金30万円の処分を受けた[24]

注釈

  1. 現在の名称はAbingdon and Witney College。中等教育終了後の継続教育(further education)機関であり、高等教育(higher education)機関である大学とは区別される[3][4]。かつて、中内田はマスメディア上で「ウエストオックスフォード大学」出身を公言し、自身の公式サイトにも記載していた。しかし、実際にはそのような名称の大学は存在せず[5]、馬学専攻コースを有する「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」も前述の通り継続教育機関であって大学ではないことから、「学歴詐称」疑惑が持ち上がった。この件に関する週刊アサヒ芸能からの質問状に対し、中内田は「ご指摘ありがとうございます。今後は混乱を招きますので、海外の学歴等に関しましては全カタカナ表記を使うようにします」と回答した。その後、公式サイトの記載も「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」に改められた[6]

出典

  1. 【日本ダービー・川田騎手インタビュー】ダノンプレミアムと狙う平成最後の世代王者. スポーツ報知(2018年5月20日付). 2018年7月14日閲覧
  2. レポート(関西)|牧場で働こう見学会 2016|見学会・体験会・フェア. BOKUJOB - 競走馬 生産・育成牧場就業応援サイト. 2018年7月14日閲覧
  3. Abingdon & Witney College. 2018年7月14日閲覧
  4. 村田直樹(2010). 「イギリスの大学・学位制度:イングランドを中心に」. 『学位と大学』第1号(独立行政法人大学評価・学位授与機構). pp.11-90.
  5. ダノンプレミアムの中内田充正調教師に「ニセ経歴」発覚(1)卒業した大学が存在しない!?. 週刊アサヒ芸能(2018年4月7日付). 2018年7月14日閲覧
  6. ダノンプレミアムの中内田充正調教師に「ニセ経歴」発覚(3)質問状に中内田師が回答. 週刊アサヒ芸能(2018年4月8日付). 2018年7月14日閲覧
  7. ABOUT HORSE TRAINER. NAKAUCHIDA Stable. 2018年7月14日閲覧
  8. H24新規調教師. JRA. 2018年7月14日閲覧
  9. 2012年度調教師試験合格者発表. 競馬ブック(2011年12月8日付). 2018年7月14日閲覧
  10. 異色の“国際派”中内田師「世界の舞台で戦える調教師に」. スポーツニッポン(2014年2月28日付). 2018年7月14日閲覧
  11. 中内田師がJRA初勝利. ニッカンスポーツ(2014年4月26日付). 2018年7月14日閲覧
  12. ヴゼットジョリー連勝 中内田師初重賞/新潟2歳S. ニッカンスポーツ(2016年8月29日付). 2018年7月14日閲覧
  13. 中内田調教師がJRA史上最速の通算100勝を達成. スポーツ報知(2017年10月15日付). 2018年7月14日閲覧
  14. 【朝日杯FS】1番人気ダノンプレミアムが圧勝 無傷の3連勝でGI初制覇. 東京スポーツ(2017年12月17日付). 2018年7月14日閲覧
  15. 21年リーディング C・ルメール「すごくいい思い出」中内田師「来年も」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月29日閲覧。
  16. 中内田充正調教師がJRA通算300勝達成、池江泰寿調教師抜き現役最速 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年2月6日閲覧。
  17. 【秋華賞】リバティアイランド牝馬3冠達成 中内田師「馬が凄いことをやってくれました」”. スポーツニッポン (2023年10月16日). 2023年10月21日閲覧。
  18. セリフォス”. JBISサーチ. 2022年10月22日閲覧。
  19. リバティアイランド”. JBISサーチ. 2023年10月15日閲覧。
  20. アートハウス”. www.jbis.or.jp. JBISサーチ. 2022年9月18日閲覧。
  21. プログノーシス”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年3月12日閲覧。
  22. ビッグリボン”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年6月18日閲覧。
  23. クイーンズウォークJBISサーチ、2024年2月10日閲覧
  24. ノーブルスピリット 規制薬物を検出 中内田師に過怠金30万円. デイリースポーツ(2018年3月31日付). 2018年7月14日閲覧

関連項目

外部リンク

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