二戸市
二戸市(にのへし)は、岩手県の内陸部北端に位置する市である。
| にのへし 二戸市 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
![]() 馬仙峡の大崩崖 | |||||
| |||||
| 国 |
| ||||
| 地方 | 東北地方 | ||||
| 都道府県 | 岩手県 | ||||
| 市町村コード | 03213-1 | ||||
| 法人番号 | 8000020032131 | ||||
| 面積 |
420.42km2 | ||||
| 総人口 |
23,710人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
| 人口密度 | 56.4人/km2 | ||||
| 隣接自治体 |
八幡平市、九戸郡軽米町、九戸村、二戸郡一戸町 青森県:三戸郡南部町、三戸町、田子町 | ||||
| 市の木 | ウルシ | ||||
| 市の花 | ヤマザクラ | ||||
| 市の鳥 | キジ | ||||
| 二戸市役所 | |||||
| 市長 | 藤原淳 | ||||
| 所在地 |
〒028-6192 岩手県二戸市福岡字川又47番地 北緯40度16分17秒 東経141度18分17秒 ![]() | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
|
■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
| ウィキプロジェクト | |||||


旧・二戸市域は中央を馬淵川(まべちがわ)が流れ、東に折爪岳を擁する。旧・浄法寺町域はほぼ中心を南西から北東に向かって流れる安比川の流れにそって交通が発展し、やや川下の開けた部分に総合支所などが存在し、西に稲庭岳を擁する。九戸郡軽米町、九戸村、一戸町と共に、通称カシオペア連邦を形成する。
気候
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。年間降水量は1033.9mmであり、岩手県内では最も小さい値である[1]。
| 二戸(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 14.4 (57.9) |
16.0 (60.8) |
21.2 (70.2) |
30.5 (86.9) |
33.8 (92.8) |
34.5 (94.1) |
35.5 (95.9) |
35.8 (96.4) |
34.0 (93.2) |
28.1 (82.6) |
23.8 (74.8) |
18.7 (65.7) |
35.8 (96.4) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 1.7 (35.1) |
2.7 (36.9) |
7.1 (44.8) |
14.2 (57.6) |
20.3 (68.5) |
23.6 (74.5) |
26.6 (79.9) |
27.7 (81.9) |
23.9 (75) |
17.8 (64) |
11.1 (52) |
4.3 (39.7) |
15.1 (59.2) |
| 日平均気温 °C (°F) | −2.3 (27.9) |
−1.6 (29.1) |
2.0 (35.6) |
8.1 (46.6) |
13.9 (57) |
17.7 (63.9) |
21.5 (70.7) |
22.5 (72.5) |
18.4 (65.1) |
11.7 (53.1) |
5.7 (42.3) |
0.2 (32.4) |
9.8 (49.6) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −6.6 (20.1) |
−6.4 (20.5) |
−3.1 (26.4) |
1.8 (35.2) |
7.7 (45.9) |
12.6 (54.7) |
17.4 (63.3) |
18.3 (64.9) |
13.8 (56.8) |
6.4 (43.5) |
0.6 (33.1) |
−3.8 (25.2) |
4.9 (40.8) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −17.0 (1.4) |
−18.2 (−0.8) |
−15.9 (3.4) |
−8.4 (16.9) |
−1.6 (29.1) |
2.3 (36.1) |
8.3 (46.9) |
8.6 (47.5) |
1.2 (34.2) |
−2.2 (28) |
−9.5 (14.9) |
−14.8 (5.4) |
−18.2 (−0.8) |
| 降水量 mm (inch) | 39.8 (1.567) |
39.4 (1.551) |
52.8 (2.079) |
55.3 (2.177) |
74.9 (2.949) |
87.0 (3.425) |
159.6 (6.283) |
154.0 (6.063) |
144.3 (5.681) |
104.6 (4.118) |
64.3 (2.531) |
59.7 (2.35) |
1,033.9 (40.705) |
| 降雪量 cm (inch) | 93 (36.6) |
93 (36.6) |
41 (16.1) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
49 (19.3) |
280 (110.2) |
| 平均降水日数 (≥1.0 mm) | 9.3 | 9.2 | 10.1 | 10.0 | 9.8 | 9.5 | 11.5 | 11.2 | 11.2 | 10.3 | 11.3 | 10.8 | 124.0 |
| 平均月間日照時間 | 98.9 | 111.4 | 156.8 | 181.8 | 198.8 | 173.1 | 143.5 | 160.6 | 146.2 | 148.2 | 117.6 | 96.5 | 1,733.4 |
| 出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
| 出典2:気象庁[2] | |||||||||||||
歴史
縄文時代 - 古代には、この近辺に爾薩体と呼ばれるエミシの部族集団が居住していたが、811年(弘仁2年)に征夷将軍だった文屋綿麻呂が爾薩体と共に弊伊を征服したと『日本後紀』に記述されている。 奈良時代には、聖武天皇の勅命を受けた行基がこの地に八葉山天台寺を開山したと伝えられている。
かつて奥六郡の北には郡は置かれなかったが、延久蝦夷合戦の結果、糠部郡、鹿角郡、比内郡、津軽平賀郡、津軽田舎郡、津軽山辺郡、津軽鼻和郡、外浜、西浜が建郡された。 二戸の名前は、糠部郡に敷かれていた「四門九戸(しもんくのへ)」の制に由来する。 四門九戸の制とは、糠部郡を東西南北の四つの門と、一から九までの「戸」(あるいは部)に分けるものであり、糠部郡内の主な地域を一戸から九戸に分画して余った四方の辺地を東門、西門、南門、北門と呼んだと思われる。 「戸」とは「牧場」の意であるとも言われる。 寛永11年(1634年)糠部郡は、二戸郡、北郡、三戸郡、九戸郡に分割された。
四戸を除き、一戸から九戸は現在でも地名として現存し、一戸町、二戸市、九戸村が岩手県に立地し、三戸町、五戸町、六戸町、七戸町、八戸市は青森県に立地しており、北門は現在の上北郡、下北郡にその名を留めている。
室町時代以降江戸時代の終わりまで、この地は南部氏の統治下に置かれ、冷涼な環境と酷政により飢饉がたびたび発生した。 明治維新後に行われた廃藩置県(1871年)の際には当初この地域は青森県になるも、1876年には岩手県に編入され現在に至る。 九戸政実の乱平定の後に南部氏がここに居城を構えていたときの名が福岡城であったことも含め、一般にはこの地は福岡町と呼ばれており、現在の二戸市中心部は、二戸郡福岡町であった(二戸という市名は郡名より採用されたものである)。
行政
| にのへし 二戸市 | |
|---|---|
| 廃止日 | 2006年1月1日 |
| 廃止理由 |
新設合併 二戸市(旧)、二戸郡浄法寺町 → 二戸市(新) |
| 現在の自治体 | 二戸市(新) |
| 廃止時点のデータ | |
| 国 |
|
| 地方 | 東北地方 |
| 都道府県 | 岩手県 |
| 隣接自治体 |
二戸郡浄法寺町、一戸町、九戸郡軽米町、九戸村 青森県:三戸郡名川町、三戸町、田子町 |
| 二戸市役所 | |
| 所在地 | 岩手県 |
| 外部リンク | 二戸市(2005年12月10日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project |
| ウィキプロジェクト | |
※右記は合併前の旧・二戸市のデータ。

- 旧二戸市長
| 代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 - 5 | 國分保男 | 昭和47年(1972年)4月26日 | 平成4年(1992年)4月25日 | 旧福岡町長 |
| 6 - 9 | 小原豊明 | 平成4年(1992年)4月26日 | 平成17年(2005年)12月31日 |
- 新設合併以後
| 代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 小原豊明 | 平成18年(2006年)1月29日 | 平成22年(2010年)1月28日 | |
| 2 | 小保内敏幸 | 平成22年(2010年)1月29日 | 平成25年(2013年)12月8日 | 在任中死去 |
| 3 | 藤原淳 | 平成26年(2014年)1月26日 | 現職(2期目) |
防災無線
防災無線の時報は以下の通り。
| 放送時刻 (JST) | 浄法寺地区以外 (旧・二戸市域) | 浄法寺地区 | ||
|---|---|---|---|---|
| 曲目 | 実施時期 | 曲目 | 実施時期 | |
| 06:00 | 恋はみずいろ | 通年 | ||
| 12:00 | 野ばら | 歓喜の歌 | 通年 | |
| 17:00 | 夕焼け小焼け※ 故郷※ | 冬季(10月 - 3月) | 遠き山に日は落ちて | |
| 18:00 | 夏季(4月 - 9月) | |||
夕方の時間帯の曲目は、選曲が数年おきに入れ替わることがある。2007年度は夏季に「夕焼け小焼け」・冬季に「故郷」を使用していたが、2008年度は夏季・冬季とも「夕焼け小焼け」となり、2009年度と2010年度は夏季に「故郷」・冬季に「夕焼け小焼け」が選曲されている。また、2012年頃に二戸地区に流されるものは音源がリニューアルされている。
議会
二戸市議会
郵便
郵便局名に続く5桁の数字は、貯金(ゆうちょ銀行)で使用される当該局の取扱局番号である。
- 二戸郵便局(集配局) (83005)
- 浄法寺郵便局(集配局) (83029)
- 御返地郵便局 (83154)
- 金田一郵便局 (83147)
- 二戸駅前郵便局 (83196)
- 福岡長嶺郵便局 (83298)
- 二戸堀野簡易郵便局 (83846)
- 斗米簡易郵便局 (83848)
産業
就業者数では、第一次産業19.3%、第二次産業26.7%、第三次産業54.0%であり、岩手県全体と比較し第一次・第二次産業の比率が高い。第一次産業のほとんどが農業である。第二次産業では建設業・製造業共に県平均を上回っている。(2010年国勢調査)
浄法寺町を中心に行われている漆(浄法寺漆)生産は、漆かき職人の減少に伴い生産量を大きく落としているものの、依然として国内屈指の生産地となっている。
地域
人口
![]() | |
| 二戸市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 二戸市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 二戸市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
二戸市(に相当する地域)の人口の推移 | |
| 総務省統計局 国勢調査より | |
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、7.04%減の27,611人であり、増減率は県下33市町村中18位。
専修学校
- 岩手県立二戸高等看護学院
高等学校
中学校
- 二戸市立福岡中学校
- 二戸市立金田一中学校
- 二戸市立浄法寺中学校
小学校
- 二戸市立石切所小学校
- 二戸市立金田一小学校
- 二戸市立御返地小学校
- 二戸市立中央小学校
- 二戸市立仁左平小学校
- 二戸市立二戸西小学校
- 二戸市立福岡小学校
- 二戸市立浄法寺小学校
特別支援学校
- 岩手県立盛岡みたけ支援学校二戸分教室
マスメディア
- 二戸中継局(FM岩手:82.2MHz、NHK盛岡FM:84.9MHz)
- 二戸堀野テレビ中継局(二戸中継局の電波が届きにくい堀野・米沢・福岡・下斗米・上斗米の各一部地域をカバーしている)
AMラジオの中継局は2010年現在設置されていない。そのため、NHK盛岡ラジオ第1・第2や県域民放AMのIBCラジオを聴取する際は、どちらの場合も盛岡局を受信して聞くことになるが、山々に囲まれた地域が多く、市中心部から送信所まで直線距離で70km以上離れているため、AM放送の難聴取地域が多く、夜間は他局との混信が起こりやすい。2006年1月23日から、その対策としてコミュニティFM局「カシオペアFM」によるIBCの自社製作番組の同時再送信が実施されている。
- テレビ局
- NHK盛岡放送局二戸支局
- 新聞社
- カシオペアFM(77.9MHz)
- 一戸町、九戸村、軽米町、青森県三戸町の一部地域でも聴取可能。
交通

奥州街道(国道4号)が市域を縦断、および秋田県鹿角から太平洋側の八戸に抜ける鹿角街道と、それに相当する高速道路が市域を横断する。八幡平市の安代JCTで東北自動車道から分岐する八戸自動車道の最初のインターチェンジである浄法寺インターチェンジがある。
路線バス
- 二戸市バス(廃止代替バス、JRバス東北運行委託)
以前は南部バス(一戸線)も乗り入れてきたが、利用客減を理由に2008年(平成20年)3月31日をもって廃止され、撤退した。
- デマンド交通「チョイソコにのへ」
高速バス
自動車教習所
- 岩手県北自動車学校
- 一戸、軽米、九戸、八幡平市安代、三戸方面へも送迎バスを運行。また三八五オートスクール三戸校も当市へ送迎バスを運行している。
主要地方道
- 岩手県道6号二戸五日市線(浄法寺バイパス)
- 岩手県道24号二戸九戸線
- 岩手県道・青森県道32号二戸田子線(下斗米バイパス)
一般県道
ナンバープレート
自動車のナンバープレートは、「岩手」が使われている。
名所・旧跡・観光スポット・行事

著名な出身者および人物
- 九戸政実 - 戦国武将九戸城城主。天下統一最後の戦いを豊臣秀吉の奥州仕置軍と繰り広げた。
- 田中舘愛橘 - 日本における地磁気学の祖。航空工学、度量衡関連などにも功績を残す。日本式ローマ字を提唱。
- 相馬大作 - 本名は下斗米秀之進将真。盛岡藩士。相馬大作事件の首謀者。
- 欠端光則 - 元プロ野球選手(ロッテオリオンズ→横浜大洋ホエールズ)。現・横浜DeNAベイスターズスカウト。
- 外ヶ濱信行 - 元大相撲力士(伊勢ノ海部屋所属。欠端光則の実弟。)
- 岩崎哲郎 - 元プロ野球選手(国鉄スワローズ)
- 下沖勇樹 - 元プロ野球選手(福岡ソフトバンクホークス)
- 沢田盛夫利 - 元騎手
- 中津川昴 - 超常現象研究家
- 柳 - ヴィジュアル系ロックバンドMoNoLithのボーカル
- 山口則幸 - 東日本放送アナウンサー、元報道部編集長。
- 熊谷望那 - 東北放送アナウンサー。
二戸市を舞台とした作品
小説
- ユタとふしぎな仲間たち 三浦哲郎
- 天を衝く 高橋克彦
- 冬を待つ城 安倍龍太郎
- 馬淵川 渡邊喜惠子
演劇
- ユタとふしぎな仲間たち 劇団四季
- 天を衝く 二戸市民文士劇 道又力
- みちのく忠臣蔵相馬大作物語 二戸市民文士劇 道又力
脚注
- “二戸市水道ビジョン”. 二戸市水道事業所. 2016年3月12日閲覧。
- “二戸 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年1月8日閲覧。





