全日本選手権競走

全日本選手権競走(ぜんにほんせんしゅけんきょうそう)は、ボートレースSG競走の1つ。通称「ボートレースダービー(BOAT RACE DERBY)」。2014年度より現在の通称名称になる[1]。「ダービー」や「BD」とも称される。

全日本選手権
(ボートレースダービー)
格付け SG
優勝賞金 4200万円
優勝戦 6名
各準優勝戦上位2名
準優勝戦 得点上位18名
予選 4日間
出場資格 勝率上位の選手
または、優先出場者
主催者 市・組合・企業団
(過去に東京都による主催による開催もあった。)
開催地 日本の旗 持ち回り
開催時期 10月上旬 - 11月上旬
第1回執行日 1953年11月7日
次回開催予定
開催期間 第69回 2024年
10月22日 - 27日
開催地 ボートレース戸田

概要

本競走は、ボートレースで最も古い伝統と格式を持ち、グレード制やSGが制定される前から続く大会である[2]。ダービーと称される公営競技では、中央競馬の「日本ダービー(東京優駿)」に次いで古い。

正式名称は「全日本選手権競走」で、2001年より下付賞は国土交通大臣旗である[2]。優勝選手には優勝旗(国土交通大臣賞)とダービージャケットが贈られる。優勝賞金は2024年より4200万円[3]。正賞は他に主催者市長賞、日本財団会長賞、全国モーターボート競走施行者協議会会長賞、日本モーターボート競走会会長賞が授与される。なお優勝戦出走者にはBOAT RACE振興会よりメダルが授与される。

2014年からは5大SG競走GRANDE5の第4戦に位置付けられている。

出場資格

出典[4]

選考期間は開催前年の8月1日から、開催年の7月31日まで。

  • 優先出場
前年度優勝者
前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)
直前のSG競走であるボートレースメモリアルの優勝者
  • 選考期間内での勝率上位選手
勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
※優先出場選手以外は、開催年の後期A1級(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)であることと、160走以上の出走回数が必要である。
  • 選出除外・出場取消
    • 前々回(前々年)のボートレースダービーから開催年のボートレースメモリアルのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
    • 前回(前年)のボートレースダービーから開催年のボートレースメモリアルのSG準優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
    • 前年のグランプリ(トライアル1st・2nd・順位決定戦)で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
    • 負傷・病気による出場辞退があった場合。
    • 選考期間から前検日までに褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手。

歴史

第1回大会は1953年11月7日 - 10日若松競艇場で開催された(優勝選手 登録番号52 友永慶近)[5]

正式名称と下付賞は、第1回大会より「運輸大臣旗争奪 全日本モーターボート選手権競走」であったが、1998年福岡競艇場で開催された第45回大会より正式名称が「全日本選手権競走」となり、さらに2001年常滑競艇場で開催された第48回大会より下付賞が「国土交通大臣旗」となった。

2001年の第48回大会から2006年の第53回大会までは10月の最終週または10月から11月の月跨ぎで開催されたが、2007年の第54回大会からは2011年の第58回大会までは優勝戦当日が体育の日となるように10月上旬の開催となった。なお、体育の日はハッピーマンデーとなっているので水曜日から始まって月曜日で終わる変則開催となっていた。しかし、2012年の第59回大会より再度開催期間を元に戻している。

2014年の第61回大会から優勝戦で上位3位までに入るとメダル授与が行われるようになり、2015年の第62回大会から優勝戦出場選手に対してメダル授与が行われるようになった(ただしスタート事故があった場合を除く)。

2016年の第63回大会では平山智加が63年の歴史で初めての女子ボートレーサーによるSG大会のドリーム戦・1号艇を手にした。

エピソード

  • 1953年の第1回大会で早速女子ボートレーサーが出場。出場者は初の女子ボートレーサーであった則次千恵子渕崎栄子中村弘子
  • 1961年の第8回大会は現在SG競走の開催回数が最も多い住之江競艇場で開催された初めてのSGであった。
  • 1958年の第5回大会は江戸川競艇場で開催された唯一のSG競走である。
  • 1967年(昭和42年)、尼崎競艇場で開催された第14回大会では10月5日の大会初日にフライング8件、出遅れ2件、レース中の事故で負傷したボートレーサー1名と事故が多発。また10月10日の優勝戦において5艇のフライングにより競走不成立となった[6]
  • 2009年(平成21年)に尼崎競艇場で開催された第56回大会の第2日目は台風18号の影響で中止・順延となった。これにより優勝戦日は異例の平日ファイナルとなった。SG競走の台風等による荒天順延は2005年桐生競艇場での開催となった第10回オーシャンカップ競走以来4年ぶり。
  • 2010年、第57回大会では本競走初のナイター開催になった[7]
  • 2013年(平成25年)、平和島競艇場で開催された第60回大会の第2日目も台風26号により中止・順延となり、優勝戦は平日である10月21日に開催された。SGの中止順延は前述の2009年の第56回大会以来4年ぶり[8]
  • 2014年(平成26年)、常滑競艇場で開催された第61回大会は初日が台風19号に伴い中止・順延となり優勝戦は10月20日に行われた。
  • 2020年(令和2年)、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の為、開催地・大村競艇場が立地する長崎県内及び佐賀県内の在住者を対象とした事前抽選による入場制限付きで開催[9]
  • 2021年(令和3年)、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の為、開催地・平和島競艇場が立地する東京都内の在住者を対象とした事前抽選による入場制限付きで開催[10]

歴代優勝者

出典はボートレースオフィシャルWEBにあるボートレースダービーの各回ページより。

回数開催年優勝戦日開催場ボート優勝者
選手名登録番号年齢住所
所属支部
枠番コース決まり手
11953年(昭和28年)11月10日若松ランナー友永慶近5225長崎6-恵まれ
21954年(昭和29年)11月30日徳山ハイドロ松尾勝24728福岡5-まくり
31955年(昭和30年)11月23日福岡ハイドロ村田吉広30827滋賀5-まくり
41956年(昭和31年)11月5日浜名湖ハイドロ中西勉17729香川3-逃げ
51958年(昭和33年)8月6日江戸川ハイドロ三津川要1326滋賀42逃げ
61959年(昭和34年)11月25日福岡ハイドロ深川功121633東京46まくり
71960年(昭和35年)11月13日若松ハイドロ草川祐馬37029大阪52逃げ
81961年(昭和36年)8月6日住之江ハイドロ倉田栄一31829三重41逃げ
91962年(昭和37年)11月6日平和島ハイドロ長谷部義一48338和歌山22逃げ
101963年(昭和38年)11月5日住之江ハイドロ歌谷博28435香川52抜き
111964年(昭和39年)7月20日平和島ハイドロ北原友次148124岡山51逃げ
121965年(昭和40年)9月7日住之江ハイドロ長瀬忠義128440広島43差し
131966年(昭和41年)9月6日住之江ハイドロ芹田信吉112633福岡15まくり
141967年(昭和42年)10月10日尼崎-不成立
151969年(昭和44年)3月5日平和島ハイドロ金子安雄143530埼玉14差し
161969年(昭和44年)12月11日住之江ハイドロ早川行男126438静岡53まくり
171970年(昭和45年)10月6日住之江ハイドロ中野信次26839福岡63まくり
181971年(昭和46年)10月5日住之江ハイドロ鈴木一義130334東京56差し
191972年(昭和47年)10月10日住之江ハイドロ金子安雄143533埼玉34恵まれ
201973年(昭和48年)10月10日住之江ハイドロ北原友次148133岡山122周1M抜き
211974年(昭和49年)10月8日住之江ハイドロ野中和夫229130大阪25-
221975年(昭和50年)10月12日住之江ハイドロ林通226026岡山31逃げ
231976年(昭和51年)10月12日蒲郡ハイドロ野中和夫229132大阪35まくり
241977年(昭和52年)10月11日福岡ハイドロ松本進173835愛知61逃げ
251978年(昭和53年)10月10日住之江ハイドロ松田慎司244430広島31抜き
261979年(昭和54年)11月5日福岡ハイドロ八尋信夫210836福岡44まくり
271980年(昭和55年)10月14日唐津ハイドロ吉田重義228831大阪54まくり
281981年(昭和56年)11月3日浜名湖ハイドロ村上一行207336岡山352周1M差し
291982年(昭和57年)10月12日桐生ハイドロ安部邦男207935群馬552M差し
301983年(昭和58年)10月12日平和島ハイドロ林通226035岡山24差し
311984年(昭和59年)10月12日住之江ハイドロ半田幸男260635広島63差し
321985年(昭和60年)10月29日福岡ハイドロ彦坂郁雄151544千葉61逃げ
331986年(昭和61年)10月14日桐生ハイドロ嶋岡孝251040三重14まくり
341987年(昭和62年)10月13日平和島ハイドロ今村豊299226山口54まくり
351988年(昭和63年)10月12日多摩川ハイドロ今村豊299227山口35まくり
361989年(平成元年)10月13日住之江ハイドロ瀬古修195042三重53まくり
371990年(平成2年)10月11日戸田ハイドロ今村豊299229山口25差し
381991年(平成3年)10月14日尼崎ハイドロ原田順一227341福岡45差し
391992年(平成4年)10月12日平和島ハイドロ服部幸男342221静岡46まくり差し
401993年(平成5年)10月12日戸田ハイドロ長嶺豊181249大阪21逃げ
411994年(平成6年)10月12日常滑ハイドロ植木通彦328526福岡44まくり差し
421995年(平成7年)10月10日丸亀ハイドロ安岐真人186450香川32差し
431996年(平成8年)10月10日福岡ハイドロ上瀧和則330728佐賀512周1M抜き
441997年(平成9年)10月12日唐津ハイドロ山崎智也362223群馬35差し
451998年(平成10年)10月11日福岡ハイドロ濱野谷憲吾359024東京35まくり
461999年(平成11年)10月11日戸田ハイドロ山室展弘307038岡山43まくり差し
472000年(平成12年)10月9日戸田ハイドロ池上裕次324536埼玉11抜き
482001年(平成13年)10月28日常滑ハイドロ滝沢芳行338133埼玉43まくり
492002年(平成14年)11月4日平和島ハイドロ原田幸哉377927愛知11逃げ
502003年(平成15年)11月3日戸田ハイドロ山崎智也362229群馬11逃げ
512004年(平成16年)10月31日福岡ハイドロ田頭実325737福岡11逃げ
522005年(平成17年)10月30日ハイドロ太田和美355732奈良11逃げ
532006年(平成18年)10月29日福岡ハイドロ魚谷智之378030兵庫33まくり差し
542007年(平成19年)10月8日平和島ハイドロ高橋勲351739神奈川11逃げ
552008年(平成20年)10月13日丸亀ハイドロ丸岡正典404229奈良11抜き
562009年(平成21年)10月13日尼崎ハイドロ松井繁341539大阪11逃げ
572010年(平成22年)10月11日桐生ハイドロ瓜生正義378334福岡44差し
582011年(平成23年)10月10日平和島ハイドロ池田浩二394133愛知11逃げ
592012年(平成24年)10月28日福岡ハイドロ丸岡正典404233奈良22差し
602013年(平成24年)10月21日平和島ハイドロ瓜生正義378337東京11逃げ
612014年(平成26年)10月20日常滑ハイドロ仲口博崇355442愛知11逃げ
622015年(平成27年)10月25日浜名湖ハイドロ守田俊介372140滋賀11逃げ
632016年(平成28年)10月30日福岡ハイドロ瓜生正義378340東京11逃げ
642017年(平成29年)10月29日平和島ハイドロ深川真二362343佐賀62差し
652018年(平成30年)10月28日蒲郡ハイドロ守田俊介372143滋賀11逃げ
662019年(令和元年)10月27日児島ハイドロ毒島誠423835群馬11逃げ
672020年(令和2年)10月25日大村ハイドロ深谷知博452432静岡11逃げ
682021年(令和3年)10月31日平和島ハイドロ平本真之433737愛知11逃げ
692022年(令和4年)10月30日常滑ハイドロ馬場貴也426238滋賀22差し
702023年(令和5年)10月29日蒲郡ハイドロ峰竜太 432038佐賀11逃げ

開催予定

  • 第71回大会 2024年(令和6年)10月22日 - 27日 ボートレース戸田[11]

脚注

  1. SG競走等に使用する通称通名称の使用及びSGコミュニケーションロゴのリニューアルについて”. BOAT RACE official web (2013年10月22日). 2013年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月27日閲覧。
  2. 【児島ボート・ボートレースダービー】「歴史」と「名勝負」を紹介 – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社. 2019年11月20日閲覧。
  3. “【ボートレース】選手賞金が増額 SGの優勝賞金が200万円アップ”. Sponichi Annex. (2024年4月8日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2024/04/08/kiji/20240408s00053000485000c.html#goog_rewarded 2024年4月22日閲覧。
  4. SG競走開催要綱”. www1.g-reiki.net. 2020年12月6日閲覧。
  5. 第1回全日本モーターボート選手権競走(昭和28年11月)
  6. 第14回ダービー優勝戦で5艇フライング(昭和42年10月)
  7. 最終日には徳光和夫大橋未歩小倉優子笑福亭笑瓶出演のテレビ東京系の番組内で放送された。
  8. “【ボート】平和島のダービー中止順延”. デイリースポーツ online (デイリースポーツ). (2013年10月16日). http://www.daily.co.jp/newsflash/horse/2013/10/16/0006423929.shtml 2013年10月16日閲覧。
  9. SG第67回ボートレースダービー(大村開催)は、事前抽選入場で開催いたします - BOAT RACE オフィシャルウエブサイト 2020年9月2日
  10. SG第68回ボートレースダービー限定入場事前抽選 - 平和島競艇場
  11. 令和6年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2023年7月5日閲覧。

外部リンク

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