利府駅

利府駅(りふえき)は、宮城県宮城郡利府町森郷にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線利府線)のである[1]

利府駅
駅舎(2023年5月)
りふ
Rifu
新利府 (1.7 km)
地図
所在地 宮城県宮城郡利府町森郷字柱田26-8
北緯38度19分45.40秒 東経140度59分4.59秒
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 東北本線利府線
キロ程 4.2 km(岩切起点)
電報略号 リフ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
2,408人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1894年明治27年)1月4日
備考 業務委託駅
利府駅
りふ
Rifu
(11.6 km) 松島
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 東北本線(山線)
キロ程 364.1 km(東京起点)
廃止年月日 1962年(昭和37年)7月1日
備考 当駅 - 松島間廃線により廃止

歴史

東北本線の前身に当たる日本鉄道は1890年(明治23年)に岩切駅から一ノ関駅まで路線を延伸した。この時に鉄道が利府を通るようになったが、駅は置かれなかった。加瀬村の富豪佐々木佐太郎が敷地を寄贈することによって駅の設置が実現することになり、1894年(明治27年)に5等駅として利府駅が開業した[2]。開業後、利府駅は旅客の乗り降りと共に、米穀や利府特産のの出荷にも利用された[3]。駅の構造としては、上下本線の他に待避線や上屋付の貨物側線、勾配区間で使用される補助機関車用の給水タンクと補給炭舎があった。旅客対応の他に、信号機転轍機の操作、タブレットの取り扱いのために1日におおよそ7名ほどの職員が駅に出勤していたという[4]

現在の利府駅は支線の終点駅だが、当時は東北本線上の途中駅だった。しかし、利府駅から品井沼駅の間にきつい勾配があり、ここが鉄道輸送における隘路となっていた。これを解消するため、太平洋戦争中に陸前山王駅から品井沼駅の間に「海線」と通称される新線が建設された。当初は貨物列車のみが運転されていた「海線」だったが、やがて急行列車がここを経由するようになり、東北本線の主要経路となった。一方の「山線」と通称された旧来の経路は廃止されることになったが、岩切駅と当駅の間だけは、代替交通機関が確保できないとして残されることになった[5]

東北新幹線開業以前の東北本線では特急列車や急行列車が増発されており、既存の設備で列車をさばくことが困難になっていった。仙台の周辺で列車を留置する施設が新しく必要になり、当駅の構内に電車留置線が設けられることになった。この工事は1972年(昭和47年)に始まり、1978年(昭和53年)に総工費約1億円をもって長さ260メートルから300メートルの電車留置線4本が完成した[6]。しかしこの留置線は後に撤去されてなくなった。

年表

駅構造

頭端式ホーム2面2線を持つ地上駅である[1]。JR発足直後は1面1線(本線)のほかに留置線6本(上り2 - 7番線)があったが、のちに3本(上り2 - 4番線)に削減され、最終的に現在の姿となった。

国鉄時代、広い駅構内の側線が仙台運転所(現・仙台車両センター)の派出所のように利用されており、常時数編成の列車が留置されていた。また、駅構内に電気機関車EF71 1、ED78 1、ED77 1、ED91 21、ED75 1、ED71 1、ディーゼル機関車DD15 4 が保存されていたが、2005年3月に撤去、新幹線総合車両センターへ移された。DD15 4のみ移送されず現地解体された[注釈 1]

JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅で、仙台駅が当駅を管理する。自動券売機自動改札機が設置されている。

宮城県総合運動公園でイベントが開催される際は、基本、東仙台駅から社員が派遣され、改札や誘導対応するが、大規模な場合は仙台駅と仙台地区センターからも社員が派遣され、旅客誘導を行う。

のりば

番線路線行先備考
1・2 東北本線 仙台岩沼方面[14] おもに1番線

利用状況

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は2,408人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 2,429 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 2,443 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 2,624 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 2,616 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 2,649 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 2,703 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 2,616 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 2,582 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 2,596 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 2,579 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 2,563 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 2,573 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 2,700 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 2,762 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 2,736 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 2,800 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 2,719 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 2,766 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 2,793 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 2,692 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 2,000 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 2,288 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 2,408 [利用客数 1]

駅周辺

森郷公園に保存されるC58 354とED91 11

バス路線

のりば運行事業者路線・行先備考
1 ミヤコーバス  
2
 
3
  • 利府線利府青山線:しらかし台
  • 利府青山線:青山花園循環
 
利府町民バス
 
岩手県北バス イオンモール新利府南館  
  臨時直行グランディ21 サッカー・コンサート等、宮城県総合運動公園総合体育館(セキスイハイムスーパーアリーナ)または宮城スタジアム(キューアンドエースタジアムみやぎ)でイベントがあるときに限り運行
大郷町住民バス 物産館 / 成田川分館

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
東北本線(利府線)
新利府駅 - 利府駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道
東北本線(山線)[注釈 2]
利府駅 - (赤沼信号場) - (旧)松島駅

脚注

注釈

  1. 新幹線総合車両センターに移動した車両についてもED78 1を除き2019年12月に解体された。
  2. 赤沼信号場は1950年(昭和25年)10月1日、当駅 - (旧)松島駅間は1962年(昭和37年)7月1日にそれぞれ廃止された。

出典

  1. 『週刊 JR全駅・全車両基地』 23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年1月20日、24頁。
  2. 『利府町誌』721頁。
  3. 『利府町誌』722頁。
  4. 『利府町誌』723頁。
  5. 『利府町誌』725-728頁。
  6. 『利府町誌』732頁。
  7. 1962年(昭和37年)6月30日日本国有鉄道公示第257号「東北本線利府・松島間の一般運輸営業は廃止する件」
  8. 1970年(昭和45年)6月30日日本国有鉄道公示第264号「停車場の営業範囲の改正」
  9. 1974年(昭和49年)9月30日日本国有鉄道公示第243号「旅客運輸営業を変更する件」
  10. 1984年(昭和59年)1月30日日本国有鉄道公示第174号「駅の営業範囲の改正」
  11. 鉄道ジャーナル』第21巻第6号、鉄道ジャーナル社、1987年5月、105頁。
  12. 2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。 オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200526144246/https://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030806.pdf2020年5月26日閲覧
  13. 駅の情報(利府駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月12日閲覧。
  14. 時刻表 利府駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月7日閲覧。

利用状況

  1. 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
  2. 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  3. 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  4. 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  5. 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  6. 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  7. 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  8. 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  9. 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  10. 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  11. 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  12. 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  13. 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  14. 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  15. 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  16. 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  17. 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  18. 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  19. 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月7日閲覧。
  20. 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  21. 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
  22. 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
  23. 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。

参考文献

  • 利府町誌編纂委員会 『利府町誌』 利府町、1986年。

関連項目

外部リンク

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