塩原屋

株式会社塩原屋(しおばらや)[1][2]は、栃木県那須塩原市本社を置き[1][2]、「塩原屋英称:Food Market SHIOBARAYA)」の屋号食品スーパーを運営していた日本企業[1][5][7][8]。本記事では分割前のSBY株式会社(旧:株式会社塩原屋)と分割された新社の両方について記述する。

株式会社塩原屋
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
329-2752
栃木県那須塩原市三島1丁目23番地13[1][2]
設立 2017年5月(2017年9月株式会社塩原屋(旧社)より会社分割)
業種 小売業
法人番号 3060001029451
事業内容 食品スーパーの運営[1]
代表者 代表取締役 笠間良一[1][3]
破産管財人 安田真道[4]
資本金 1005万円
発行済株式総数 1001株
支店舗数 3(2023年7月18日時点)[5]
外部リンク https://shiobaraya.com/
特記事項:2023年7月18日付で自己破産を申請、同日付で破産手続き開始決定[5]
SBY株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
329-2752
栃木県那須塩原市三島1丁目23番地[6]
設立 1954年3月(有限会社塩原屋商店)
1930年創業(塩原屋商店)[1]
業種 小売業
法人番号 8060001012007
事業内容 食品スーパーの運営[1]
代表者 代表清算人 関口健治
資本金 1000万円
発行済株式総数 200株
外部リンク https://shiobaraya.com/
特記事項:2017年9月、スーパーマーケット事業を株式会社塩原屋(新社)に分割、2018年9月、現社名に変更、同年10月に解散。2019年2月、特別清算開始、同年5月、特別清算終結。

全国スーパーマーケット協会および全日食チェーンに加盟していた[7]

1930年個人商店として創業、1954年法人[1]2023年7月18日自己破産を申請して倒産[5][7][9]、全店が閉店した[7][9][10]

2023年7月時点で、那須塩原市に2店舗、大田原市に1店舗を運営していた[5][7][9][11]

歴史

那須塩原市発祥の食品スーパーで[1][8]地産地消を社是に掲げ[12]、地域に根ざした老舗スーパーとして地元では長年親しまれてきた[9]

創業者は倒産時点での社長(代表取締役)の笠間良一祖父[3]、2代目として事業を継いだ良一のが会社としての基盤を作った[3]1954年には個人商店から法人化(当時は有限会社[1]1978年にはスーパーマーケット業態へ転換した[1]。良一は大学卒業後に他社へ就職して鮮魚部門を担当していたが、数年後に父が病気で手術をするため実家に呼び戻され、塩原屋へ入社[3]。良一はその後、2番目に出店した店舗の店長に就任するが、ほどなく父が事故で急死し、父の跡を継ぐ形で良一が急遽社長に就任することとなった[3]

しかし2000年代に入り、近隣に国道400号大田原西那須野バイパスが開通すると、沿線に大型ロードサイド店舗の集積が進み、同業他社との競争が激化した[5]

さらには2007年に那須郡那須町へ進出してオープンした「フードプレイス那須店」が[1]、わずか3年後に閉店するなどして経営が悪化[7]。フードプレイス那須店は同年9月30日をもって閉店したが、同日時点での店頭での告知では「一時閉鎖、再開時期未定」としていたものの、そのまま閉店に至った。

そのため2017年には旧法人から事業継承する形で[5]新法人へ移行した[5][7]。また、コストコから商品を仕入れ各店舗で販売する「コストコフェア」を毎月開催するなど[3][13]2022年末頃まで開催)、小規模スーパーなりに工夫して経営の立て直しを図ってきた[3]

しかしその後も、電気料金値上げや仕入価格上昇などにより経営は厳しく[5][9]、売場や仕入体制の見直しを進めたものの、赤字が続いたことから事業継続を断念[9]。2023年7月18日付で宇都宮地方裁判所へ自己破産の申請を行い[7]、同日付で破産手続きの開始決定を受けた[5]東京商工リサーチおよび帝国データバンクによれば、2023年7月時点での負債総額は約5億9,200万円[5][7]

なお、倒産直前の同年7月には店舗でも動きがあり、 バイパス店に併設する農産物直売所「乃木の郷農産物直売所」を7月1日より閉鎖したが、この時点では「天井改修工事のため3週間ほど休業」と告知していた[9]。さらに倒産日を前に、7月15日から7月17日までの3日間は残った全3店で「売り尽くしセール」を開催したが[9]、この時点ではセールの理由を「店内改装と商品入替のため7月18日より休業」としており、全店閉店については公表していなかった[9]。またセールに訪れた客にも「ほんの数日で再オープン予定」と説明していた[9]。倒産・閉店を知らずに店舗を訪れた客が、店頭に貼られた破産手続きの告示書を見て引き返す光景も見られた[9]

沿革

店舗

倒産時点で存在した店舗

三島店(本店)
バイパス店
  • 栃木県那須塩原市下永田1丁目988番1[1][11]
  • 1986年11月開店[1]
  • 1994年12月に併設して「酒センター」を開店[1]
  • 農産物直売所「乃木の郷農産物直売所」を併設[11](7月1日閉店)[9]
  • JR西那須野駅東側、国道400号大田原西那須野バイパスにも近い[11]
  • 店舗前の道の向かいに、閉店後も解体されず廃墟化したコジマの店舗跡の建物がある[9]
  • 営業時間は午前9時から午後9時まで[11]、農産物直売所は午前9時から午後5時30分まで[11]
中田原店
  • 栃木県大田原市中田原560-1[11]
  • 2004年12月2日開店[1][11]
  • JR西那須野駅南東側、国道461号付近[11]。近くを蛇尾川が流れ「蛇尾川緑地公園」がある[11][16][17]
  • 営業時間は午前9時30分から午後10時まで(日曜日は午前9時から午後10時まで)と、他店より閉店時間が遅かった[11]

倒産前に閉店した店舗

野崎店
  • 栃木県那須塩原市一区町231番7[1]
  • 1994年2月開店[1]。2004年9月4日に全面改装[1]。閉店時期不明。
  • 跡地には、株式会社アローテックス(本社:那須塩原市四区町705番37)システム工場が建設・稼働[18]
フードプレイス那須店

ポイントサービス

独自のポイントカードハッピーカード」があり、コーポレートカラーの黄緑色のプラスチック製磁気カードに、緑と赤の文字で「新鮮さをお安く!心をこめて HAPPY CARD」と書かれ、カード下部には「Food Market SHIOBARAYA」の文字と頭文字のSをデザインした緑の双葉ロゴマークが書かれていた[15]

ポイント還元率は200円で1ポイントだが、前月の累計購入金額により150円で1ポイントから100円で1ポイントまで還元率が上がるシステムを採っていた。日曜日はポイント3倍または5倍になるポイント倍付け、来店ポイントが付与される「ご来店ゲーム」、60歳以上のシニア割引「オパール会員」などのサービスもあった。500ポイント貯まると店内の「ハッピーBOX」で500円分の買い物券「ハッピー券」が発行でき(1ポイント1円で使えるシステムではない)、買い物に使えるほか、誕生月にはバースデープレゼントとして「ハッピー券」を使って懸賞に参加でき、落選した場合はポイントは戻されて再度買い物券を発行することができる[20]

「ハッピーカード」は長らくクレジットカード決済ではポイント付与はなかったが、コロナ禍での非接触化の流れとキャッシュレス決済の普及を受け、2020年7月13日からクレジット決済でもポイントが付与されるようになった[8][15]

ポイントカード会員は「ハッピー会員」と称され、会員を対象としたイベントも開催していた[8]。また会員でなくても参加できるバスツアーも開催されていた[8]

脚注

注釈

  1. 当時はまだ那須塩原市の成立前であった[14]

出典

  1. 塩原屋について”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。
  2. 株式会社塩原屋の情報 国税庁法人番号公表サイト、2023年8月12日閲覧。
  3. 株式会社塩原屋 社長 笠間良一氏のONLY STORY ONLY STORY、株式会社オンリーストーリー、2017年7月7日、2023年8月12日閲覧。
  4. 追、(株)塩原屋(栃木)/破産開始決定 スーパー 倒産要約版 - 倒産情報-政治経済・時事・倒産情報 | JC-NET(ジェイシーネット)、2023年12月12日閲覧。
  5. とちぎ倒産・整理情報 - 塩原屋が破産開始決定 那須塩原、負債5億9200万円 下野新聞SOON、下野新聞社、2023年7月20日、2023年8月12日閲覧。
  6. SBY株式会社の情報 国税庁法人番号公表サイト、2023年12月12日閲覧。
  7. 塩原屋、2023年7月倒産・全店閉店-栃木北部のスーパー、破産手続き開始 都市商業研究所、2023年7月26日、2023年8月12日閲覧。
  8. スーパー塩原屋 栃木県那須塩原発祥のスーパーマーケットです。”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。
  9. 【那須塩原市・大田原市】県北地盤のスーパー「塩原屋」が破産を申請。三島店・バイパス店・中田原店の3店舗が同時に閉店しました。 号外NET 那須塩原市・大田原市、株式会社本氣メディア、2023年7月20日、2023年8月12日閲覧。
  10. 【閉店】スーパー塩原屋 全店(三島店・バイパス店・中田原店)2023年7月18日(火)閉店 開店閉店.com、2023年7月21日、2023年8月12日閲覧。
  11. 店舗案内”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。
  12. 塩原屋の取り組み”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。
  13. 【那須塩原市・大田原市】こんな身近にコストコが? 月イチ開催「塩原屋」のコストコフェアに行ってきました。 号外NET 那須塩原市・大田原市、株式会社本氣メディア、2022年11月26日、2023年8月12日閲覧。
  14. 那須塩原市の歴史 那須塩原市、2023年7月1日更新、2023年8月12日閲覧。
  15. ハッピーカード会員様へうれしいお知らせ!”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。
  16. 蛇尾川緑地公園 大田原市、2013年9月3日、2023年8月12日閲覧。
  17. 観光案内 - 公園 - 蛇尾川緑地公園 Oh! 大田原、大田原市観光協会、2023年8月12日閲覧。
  18. 事業内容 株式会社アローテックス、2023年8月12日閲覧。
  19. 店舗検索 - カワチ薬品 那須高原店 株式会社カワチ薬品、2023年8月12日閲覧。
  20. 塩原屋のおすすめ - 会員様限定バースデープレゼント”. 塩原屋 Food Market SHIOBARAYA. 株式会社塩原屋. 2023年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月12日閲覧。

関連項目

外部リンク

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