宮城県道10号塩釜亘理線

宮城県道10号塩釜亘理線(みやぎけんどう10ごう しおがまわたりせん)は、宮城県塩竈市から亘理郡亘理町に至る県道(主要地方道)である。

主要地方道
宮城県道10号標識
宮城県道10号 塩釜亘理線
主要地方道 塩釜亘理線
実延長 38.2 km
起点 塩竈市港町【北緯38度19分05.3秒 東経141度01分40.6秒】
終点 亘理郡亘理町字旧館【北緯38度02分05.2秒 東経140度50分50.6秒】
接続する
主な道路
(記法)
国道45号標識 国道45号
E6 仙台東部道路
国道6号標識 国道6号
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概要

宮城県塩竈市の国道45号交点から同県亘理郡亘理町の国道6号交点に至る。

太平洋・仙台湾に沿って、塩竈市中心部付近を通る国道45号から、仙台塩釜港塩釜港区および仙台港区を経て、仙台空港の滑走路下をトンネルで潜り、亘理町中心部付近の国道6号に至る道路である。国道4号仙台バイパス、仙台東部道路、貞山運河などと並走している。新産業都市「仙台湾地区」の臨海工業地区を結んでいる。

仙台都市圏では「浜街道」と呼ばれている。当地では国道6号を「陸前浜街道」と言うことがあまり無いため、混同されずに使用されている。

閖上大橋南詰の変則五叉路交差点が渋滞箇所として知られていたが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際には閖上大橋が事故で閉鎖され、かつ、同交差点の信号が停電で機能せず、避難する車も殺到したため大渋滞となり、車に乗ったまま津波にのまれて犠牲になった者が多数出た[1]。 閖上地区では震災後、名取市によって土地区画整理事業が実施され、上記の五叉路交差点は消滅し十字路に改められた。[2]

仙台市の復興計画では、海岸堤防、防潮林に続く津波への多重防御の3段階目を当線とみなし、地盤から約6 m盛り土した上に当線を通す予定になっている[3][4]。2014年3月に着工し、2019年3月末の完成を目指したが、一部区間で地盤改良などが必要になり、開通が約半年遅れていた[5]。その後、開通日が2019年10月19日に決まったが[6][7][8]、令和元年東日本台風(台風19号)の大雨の影響で道路のり面の表土が流出する被害が出たため同年11月30日延期となった[9][10]。 また、当線より海側は「災害危険区域」(建築基準法第39条)に指定する予定[3]。

東部復興道路の開通により、同道路と並行する6.8kmの区間は東部復興道路が県道10号に指定され、旧道は仙台市道となった[11][12]。

路線データ

  • 実延長:38.2 km(仙台市管理分13938.4m [13]、宮城県管理分24240.8 m[14])
  • 起点:塩竈市港町
  • 終点:亘理郡亘理町字旧館(亘理警察署前)

沿革

  • 1972年(昭和47年)9月:仙台市・名取市境の名取川に架かる閖上大橋(渡船L=541m)が開通[15][16]。
  • 1981年(昭和56年)6月20日:岩沼市・亘理町境の阿武隈川に架かる亘理大橋(渡船L=663m)が開通[15][17]。
  • 1989年(平成元年)3月、高砂橋(L=203.0m)を含む新浜工区(L=3.5km)が開通[15]。
  • 1990年(平成2年)8月:仙台空港のB滑走路2500m化に伴い、滑走路の下を通る仙台空港トンネル(L=517.0m)が岩沼市に開通[15][18]。
  • 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、県道塩釜亘理線が塩釜亘理線として主要地方道に指定される[19]。
  • 2006年(平成18年)4月:岩沼市の矢野目工区が開通[15]。
  • 2011年(平成23年)
  • 2014年(平成26年)6月30日:名取市内下増田道路改良事業バイパス道路のうち、仙台空港北ルート (302m)、南ルート (480m) を部分供用開始[22]。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月21日:下増田道路改良事業の全線供用開始[23]。
    • 12月19日 - 岩沼市内の相野釜地区から蒲崎地区において津波対策として嵩上げ整備されたバイパス道路が供用開始。[24]
  • 2019年(令和元年)11月30日:東部復興道路の開通により、同道路と並行する6.8kmの区間は東部復興道路が県道となり、旧道は仙台市道となった[10][11][12]。

路線状況

重複区間

  • 塩竈市港町交差点 - 多賀城市八幡一丁目交差点:国道45号
  • 仙台市宮城野区仙台港入口交差点 - 仙台市宮城野区中野石橋交差点:宮城県道23号仙台塩釜線

道路施設

  • 高砂橋(七北田川、仙台市宮城野区)
  • 閖上大橋(名取川、仙台市若林区 - 名取市)
  • 仙台空港トンネル(岩沼市)
    • 名の通り仙台空港を横断するラーメン構造の地下トンネル。延長517m、高さ5.1m。1991年(平成3年)竣工。
  • 亘理大橋(阿武隈川、岩沼市 - 亘理町)
    • 橋長663.2 mは、宮城県管理の道路橋のなかで4位の規模を持つ[14](2022年3月31日現在)。

地理

通過する自治体

交差する道路

仙台市若林区付近(2005年8月)
宮城野区中野石橋交差点、仙台港付近(2007年10月)

沿線の施設

脚注

  1. 証言 / 避難者大混乱、名取・閖上公民館 / 誘導あだ 多数の犠牲者(河北新報 2011年8月3日)
  2. “閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業 / 復興まちづくりにかかるお知らせ / 東日本大震災 復興計画関連情報 / 東日本大震災情報 / ホーム - 宮城県名取市の公式サイト”. www.city.natori.miyagi.jp. 名取市. 2022年11月6日閲覧。
  3. (仮称)東部復興道路(主要地方道塩釜亘理線外1線)整備事業に伴う環境影響評価手続きの簡略化の申出 (PDF) (仙台市)
  4. 「塩釜亘理線」10キロに堤防機能 県道かさ上げ事業着手 宮城(産経新聞 2012年10月11日)
  5. <仙台・東部復興道路>全線開通は「来年秋」 一部区間地盤改良で遅れ(河北新報 2018年8月21日)
  6. 仙台・東部復興道路、10月19日全線開通(河北新報 2019年7月18日)
  7. かさ上げ道路が開通します(発表資料)(仙台市 2019年9月17日)
  8. 東部復興道路開通は10月19日午後3時 震災遺構荒浜小などで式典も(河北新報 2019年9月17日)
  9. 仙台・東部復興道路の全通延期 台風19号でのり面損傷(河北新報 2019年10月17日)
  10. 延期していたかさ上げ道路の開通日が決定しました(仙台市 2019年10月31日)
  11. 東部復興道路が全線開通 「震災復興のシンボルに」 仙台沿岸部、多重防御整う(河北新報 2019年11月30日)
  12. 東部復興道路が全線開通 津波から仙台沿岸部を多重防御(河北新報 2019年12月01日)
  13. “仙台市市道路線認定網図”. 仙台市. 2023年10月16日閲覧。
  14. “令和4年度宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路)”. 宮城県. 2023年10月16日閲覧。
  15. 宮城の土木史 (PDF) (宮城県土木部)
  16. 名取の歴史「昭和40年代」(名取市)
  17. 宮城県観光のあゆみ(宮城県)
  18. 名取の歴史「平成元年〜9年」(名取市)
  19. s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十1日建設省告示第千二百七十号、建設省
  20. 仙台市道路交通規制状況(宮城県警察 2011年4月3日17時40分更新)
  21. 通行止めの解除について(仙台市若林区)
  22. 仙台土木事務所 (2014年6月30日). “(主)塩釜亘理線下増田道路改良事業で一部供用を開始しました。”. 社会基盤の整備. 宮城県. 2015年6月26日閲覧。
  23. 平成28年宮城県告示第269号 (PDF) (宮城県公報第2742号21頁)
  24. “かさ上げ道路県道塩釜亘理線(蒲崎地区) 供用開始のお知らせ”. 宮城県岩沼市. 2024年3月5日閲覧。

関連項目

外部リンク

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