影が重なる時
ストーリー
人口約30万人のとある地方都市T市で、奇妙な幽霊騒ぎが発生した。その幽霊は微動だにしない自分の分身であり、本人にしか見えない。しかも、本人たちはその分身に触れることはできても、入ること=同じ空間にいることはできないのだ。
新聞記者である津田が取材するにつれ、この現象がT市中心部から半径30㎞でのみ発生していることが判明する。だが本人たちしか分身が見えない以上、学者も調査しようがなく、集団ヒステリーといわれる始末。世論も某国の原子力衛星の実験の話題でもちきりで、T市には見向きもしなかった。
そして津田も、自分の分身を発見する。それは、ビルに向かって走り出そうとする姿であった。しかも、半透明だったものが日に日に実体化しつつある。分身が手に持っている新聞の日付と時計の時間に気付いた津田は、それらの分身が同じ日付の同じ時間の瞬間の姿をとらえていることを突き止める。影の向きにも気付いた津田は、分身が現れた理由を悟って逃げ出そうとする。その時、津田と分身が重なったと同時に、原子力衛星の事故でT市から半径30kmは焼き払われたのだった。
書誌情報
テレビドラマ
2003年(平成15年)9月18日にフジテレビで放送されたテレビドラマ『世にも奇妙な物語 2003年秋の特別編』で短編ドラマ化された。
虹がメインテーマの一つとなっており、作中たびたび虹が登場する。またドラマオリジナルの人物が登場し、原作に登場する人物の設定も異なる。
出典
- “小松左京年譜”. 小松左京事務所. 2024年4月1日閲覧。
- “世にも奇妙な物語|世にも奇妙な物語 秋の特別編”. Fuji Television Network. 2024年4月1日閲覧。
関連項目
- 世にも奇妙な物語 1991年秋の特別編 - 小松の小説「戦争はなかった」がドラマ化された。
- 世にも奇妙な物語 2000年秋の特別編 - 小松の小説「さとるの化物」がドラマ化された。
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