御旅屋セリオ

御旅屋セリオ(おたやセリオ、: OTAYA SERIO)は、富山県高岡市御旅屋町にある複合商業施設である。

御旅屋セリオ[1]
OTAYA SERIO
御旅屋セリオ
地図

地図

御旅屋セリオの位置(富山県内)
御旅屋セリオ
店舗概要
所在地 933-0029
富山県高岡市御旅屋町101番地
座標 北緯36度44分43.8秒 東経137度0分50.5秒
開業日 1994年(平成6年)3月18日[2]
正式名称 オタヤ開発ビル
施設所有者 オタヤ開発株式会社(第三セクター
施設管理者 オタヤ開発株式会社(第三セクター)
敷地面積 5,908 m²
延床面積 28,538.85 m² 
商業施設面積 20,806 m²
中核店舗 大和高岡店
店舗数 15
駐車台数 オタヤグリーンパーキング(タワー式立体駐車場)180[3]
前身 御旅屋第一街区第1種市街地再開発事業
最寄駅 JRあいの風とやま鉄道線高岡駅万葉線末広町停留場
外部リンク https://www.otaya-serio.com/
DaIWa

概要

御旅屋第一街区第1種市街地再開発事業として地元地権者らが設立した「御旅屋第一街区市街地再開発組合」が施工者となって建設された中心市街地にある地下1階、地上9階の再開発ビルである[4]都市再開発法第110条による全員同意型で地権者の権利変換が行われている。

名称の『セリオ(SERIO)』は、スペイン語で「信頼できる」「誠実な」という意味で、「御旅屋」の伝統ある名称にこだわり、地域に密着したビルを目指す同ビルのコンセプトと合致するとして選んだ。言葉の響きや美しく言いやすいことも理由である。なお、他の候補としてビルの番地である『101』や21世紀を目指す『21』などがあった[5]

施設構造

8階 高岡子育て支援センターあいあいルーム
7階 高岡市オタヤ市民サービスコーナー、高岡市国際交流センター、富山県旅券センター高岡支所
6階 北日本新聞カルチャーパーク高岡、Takaoka ePark
5階 専門店、富山県消費生活センター高岡支所、高岡市産業振興部商業雇用課、観光交流課
4階 TASU(SHARE LOUNGE 御旅屋セリオ)
3階 オタヤ子ども広場 専門店
2階 高岡地域地場産業センター 専門店
1階 富山大和高岡サテライトショップ 専門店

構想から開業まで

1976年昭和51年)より構想され[4]1992年(平成4年)10月30日に着工[6]、1994年(平成6年)に愛称が『御旅屋セリオ』に決定[5]、同年3月18日[2]に富山県内最大の百貨店の大和高岡店をキーテナント[7]としてオープンした。

高岡市や地元企業による支援

2007年(平成19年)には高岡市がオタヤ開発の立体駐車場を約2.5億円で取得して[8]2004年(平成16年)から高岡市が行っている低利融資約8億円を約5.5億円に減らし[9]高岡市20%[8]大和20%[8]北陸銀行、高岡商工会議所などの出資で設立された建物の運営を行う第三セクター「オタヤ開発株式会社」[8]の株式の一部8.67%分の株式を高岡市の仲介で2007年(平成19年)11月24日に三協立山アルミトナミ運輸伏木海陸運送北陸コカ・コーラボトリング、塩谷建設などの地元有力企業が取得して地元財界を挙げての支援体制がとられた[8]のを皮切りに様々な改善策・支援策が採られている。

大和高岡店の規模縮小に伴い、以前から入居していた富山県旅券センター高岡支所や高岡市国際交流センター[10]に加えて2011年(平成23年)2月25日高岡市が高岡子育て支援センターを8階に移転させた[11]ほか、同年3月11日には6階に北日本新聞カルチャーパーク高岡[12]北陸銀行のポイント制度の会員を対象とした顧客サロン[13]などの地元有力企業北陸電力、三協立山アルミ、高岡ケーブルネットワーク、FKKエアーサービスの施設が開設されたり[12]、高岡ステーションビルから高岡市観光協会が移転する[1]など地元政財界を上げて集客力の維持が図られた。

こうした改装の結果、若い女性客が増えて婦人衣料や子供服の売上が好調となり[1]、大和高岡店も全体の売上高こそ前年同期を下回ったものの営業を継続した売場ベースでは前年超えとなる[14]など効果が出ている。

また同年に隣接する半地下式の公園「御旅屋メルヘン広場」の中心部にある噴水や植栽を撤去してイベントに使いやすくする改修工事[15]が行われ、大和や地元商店街などで作る実行委員会を組織してイベントを行えるようにして商店街の賑わい復活を目指す[11]施策が採られ、大和が隣接する旧店舗跡地に整備していた広場「万葉の杜(もり)ドラえもんの散歩道」を顧客の要望の多い駐車場に改修する[16][17]などの対応も行われた。 (同広場にあったのび太やジャイアン、スネ夫などの12体モニュメント像は8月に高岡駅前にあるウイング・ウイング高岡前広場に移設された[17]。)

2012年(平成24年)3月から閉店時間を1時間早めて午後6時とするなど更なる合理化も進められている[18]

大和の撤退以降の動向

2019年(平成31年)4月11日、キーテナントの大和が同年(令和元年)8月25日を以って閉店することが発表された[19]

大和の閉店後は、2019年6月時点では、1階に大和以外の既存12店舗を集約し、地下1階に大和とテナント契約をしている食品専門店の営業継続および新規の食料品店を誘致、空きフロアとなる2~5階は高岡市が新たな公共スペースを設置することが検討されていた[20]。しかし入居する大和のサテライトショップを含めると1階に全店舗を集約出来なくなるため、同年7月に1~2階に集約する方針に変更された[21]

大和の撤退後は、早くても10月にリニューアルオープンする予定であった。この間大和以外の既存店舗は、改装工事期間中も工事に支障を来なさい範囲で認める方針である。なお、リニューアルオープン時に1階に新たに大和のサテライトショップが入店し、7、8階に入っている高岡市関連の施設(オタヤ市民サービスコーナー、高岡子育て支援センターなど)は引き続き現在と同じ場所で運営を続ける一方、7階のレストランとそば店は大和の撤退と同時に閉店となる[22][21]。その後、同年11月30日にリニューアルオープンし、同年12月13日には7階のレストラン街がオープンした[23]

地下1階については、食品スーパーの誘致が難航していることから、2022年10月より『御旅屋人マーケット』などのイベント会場として利用されている[24]

2023年に4階に高岡まちなかスタートアップ施設『TASU』および、同施設内の施設で富山県内初の『SHARE LOUNGE 御旅屋セリオ』が完成し、同年3月25日にオープン[25][26]

交通アクセス

脚注

  1. “高岡・御旅屋に活気再び セリオ新施設で来客増”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2011年6月18日)
  2. 『都道府県別・政令指定都市別・市町村別SC』(レポート)、日本ショッピングセンター協会、2011年2月。
  3. “高岡市がオタヤ開発の立体駐車場取得を検討 2億5千万円、経営支援で”. 富山新聞 (北國新聞社). (2007年5月31日)
  4. 『北日本新聞』1994年3月13日付朝刊1面『御旅屋セリオ完成 高岡「再生」へ 18日オープン』より。
  5. 『北日本新聞』1994年1月18日付朝刊6面『高岡、御旅屋再開発ビル 「セリオ」と呼んで』より。
  6. 『北日本新聞』1992年10月30日付朝刊17 - 19面『高岡御旅屋再開発ビルきょう起工』より。
  7. 『北日本新聞』1994年3月16日付朝刊20面『高岡新スポット 御旅屋セリオオープン・上 新たな挑戦 個性化戦略打ち出す 県内最大の百貨店誕生』より。
  8. “地元5社に株式譲渡 高岡のオタヤ開発 経営再建へ信用力強化”. 富山新聞 (北國新聞社). (2007年11月25日)
  9. “北銀が会員サロン開設へ 高岡・御旅屋セリオ6階”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2007年6月1日)
  10. “高岡大和に子育て施設 高岡市、にぎわい再生へ支援”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2011年6月18日)
  11. “子育てセンター25日にオープン 高岡市の高橋市長”. 富山新聞 (北國新聞社). (2011年2月4日)
  12. “御旅屋セリオ改修完了 高岡 中心市街地再生に期待”. 富山新聞 (北國新聞社). (2011年3月11日)
  13. “北銀が会員サロン開設へ 高岡・御旅屋セリオ6階”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2011年1月14日)
  14. “大和が4店閉鎖正式発表 市場変化に対応できず”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2011年10月15日)
  15. “イベント仕様に再生 高岡市の御旅屋メルヘン広場 噴水を撤去”. 富山新聞 (北國新聞社). (2009年3月19日)
  16. “ドラえもん像 どこへ? 大和高岡店隣から来月撤去”. 北陸中日新聞 (中日新聞社). (2011年2月3日)
  17. “ドラえもん像、JR高岡駅前へ ウイング・ウイング高岡前広場 8月にも設置完了”. 富山新聞 (北國新聞社). (2011年6月3日)
  18. “閉店1時間早めます 3月から高岡大和”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2012年2月1日)
  19. 北日本新聞 2019年4月12日付1面『高岡大和 8月25日閉店』より。
  20. 『北日本新聞』2019年6月8日付1面『既存12店 1階に集約 2~5階に公共スペース 高岡大和閉店後のセリオ構想』より。
  21. 『富山新聞』2019年7月3日付26面『高岡・御旅屋セリオ 専門店 1、2階に集約 大和撤退後 改装中も営業継続』より。
  22. 『北日本新聞』2019年7月2日付24面『セリオ10月再開業 高岡大和閉店 飲食店誘致に力』より。
  23. 『北日本新聞』2019年11月30日付27面『御旅屋セリオリニューアル きょう・あすフェア』より。
  24. 『北日本新聞』2023年1月27日付26面『高岡 御旅屋セリオ 旧デパ地下で催事続々』より。
  25. 『北日本新聞』2023年3月24日付21面『起業支援 きめ細かく 高岡「TASU」あすオープン 世代間交流の場にも』
  26. 「SHARE LOUNGE 御旅屋セリオ」3月25日オープン! 富山県初の「SHARE LOUNGE」(PRTIMES、2023年3月24日)

参考文献

外部リンク

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