時間と言葉

時間と言葉』(Time and a Word)は、イングランドプログレッシブ・ロックバンドイエスのセカンド・アルバムである。

時間と言葉
イエススタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 1969年11月 - 1970年1月
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース トニー・コルトン
専門評論家によるレビュー
  • Allmusic 星2 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='2' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
チャート最高順位
  • 45位(イギリス)[1]
イエス アルバム 年表
イエス・ファースト・アルバム
(1969年)
時間と言葉
(1970年)
イエス・サード・アルバム
(1971年)
ミュージックビデオ
「Then」 - YouTube
「Sweet Dreams」(Live at QPR) - YouTube
「Time And A Word」 - YouTube

解説

1969年代末のロック・シーンの潮流にアート指向と呼べるものがあり、その手法の一つとして、ロックとクラシック音楽との融合という実験が幾つかのバンドにより行なわれた[注釈 1]。イエスのジョン・アンダーソンは、本作の制作に際して、イエスの音楽の幅を拡げるために管弦楽を導入してはどうかと考えた。彼らはまずメロトロンを使用することを検討したが、それでは限られた効果しか得られないと考え、本物のオーケストラを起用することにした[2]

前作同様、全8曲の収録曲のうち、2曲がカバー作品。「チャンスも経験もいらない」の原曲は、リッチー・ヘヴンス[注釈 2]が1968年に発表したアルバム『サムシング・エルス・アゲイン』に収録された。「エヴリデイズ」の原曲はバッファロー・スプリングフィールドが1967年に発表したアルバム『バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン』に収録された。「チャンスも経験もいらない」では、オーケストラによって西部劇映画大いなる西部』のテーマ曲が華々しく奏でられ、ヘヴンスの曲以上に聴き手の耳を奪う強い印象を与える。「エヴリデイズ」には静と動のコントラストを強調したアレンジが施されている。

6曲のオリジナル曲の殆どがアンダーソン作であり、彼が前作以上に強いイニシアティヴを握ったことを示している。「スウィート・ドリームス」「時間と言葉」では、彼が以前在籍していたウォリアーズの同僚だったデイヴィッド・フォスター[注釈 3]が共作者に記されている。

本作は前作の延長線上にありつつ、オリジナル曲もカバー曲の編曲も明らかな質の向上を見せている。但し、オーケストラの演奏とイエスの演奏が調和していないと感じられる箇所もある。オーケストラの導入に反対したピーター・バンクスは、自分のギターやトニー・ケイのキーボードがオーケストラによって霞んでしまったと指摘した[注釈 4][3]

本作はイギリスで1970年8月に発表されたが、その前にバンクスは解雇されて[注釈 5]イエスを去った[4]。同年11月に発表されたアメリカ盤のアルバム・ジャケットには新メンバーのスティーヴ・ハウが加わった写真が使われた。そして「チャンスも経験もいらない」「ゼン」「エヴリデイズ」「星を旅する人」のビデオが新しい顔ぶれで撮影された。

収録曲

A面

  1. チャンスも経験もいらない - "No Opportunity Necessary, No Experience Needed" (ヘヴンス)
    リッチー・ヘヴンスの「チャンスも経験もいらない」のカヴァー曲。
  2. ゼン - "Then" (アンダーソン)
  3. エヴリデイズ - "Everydays" (スティルス)
    スティーヴン・スティルスニール・ヤングらを擁したバッファロー・スプリングフィールドの「エヴリデイズ」のカヴァー。静と動のコントラストを強調したアレンジがなされている。
  4. スウィート・ドリームス - "Sweet Dreams" (アンダーソン、フォスター)

B面

  1. 予言者 - "The Prophet" (アンダーソン、スクワイア)
  2. 澄みきった日々 - "Clear Days" (アンダーソン)
  3. 星を旅する人 - "Astral Traveller" (アンダーソン)
  4. 時間と言葉 - "Time and a Word" (アンダーソン、フォスター)

レコーディング・メンバー

アディショナル・ミュージシャン

  • デイヴィッド・フォスター – ボーカル(「スウィート・ドリームス」)、アコースティックギター(「時間と言葉」)
  • トニー・コックス – アレンジ、指揮
  • 王立音楽大学の学生 – ブラス、ストリングス

脚注

注釈

  1. イギリスではディープ・パープルザ・ナイスなどが挙げられる。
  2. 1969年8月のウッドストック・フェスティバルで最初に登場したことで有名なフォークシンガー
  3. 1973年には、イエスを脱退したトニー・ケイバジャーを結成してベース・ギターを担当した。カナダ人でグラミー賞受賞者のプロデューサー兼作曲家デイヴィッド・フォスターとは同名異人。
  4. また彼は、プロデューサーのトニー・コルトンが自分を嫌って最終ミックスでギター・パートを大幅に削ったと主張した。
  5. コルトンが他のメンバーに彼を解雇するようにそそのかしたという説がある。真偽は不明。

出典

  1. ChartArchive - Yes
  2. Morse (1996), p. 15.
  3. Morse (1996), p. 16.
  4. Morse (1996), pp. 19–20.

引用文献

  • Morse, Tim (1996). Yesstories: Yes in Their Own Words. New York: St. Martin's Press. ISBN 0-312-14453-9
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