曽根駅 (兵庫県)

曽根駅(そねえき)は、兵庫県高砂市阿弥陀一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線である[1]。駅番号はJR-A81。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。

曽根駅*
駅舎
そね
Sone
JR-A80 宝殿 (4.0 km)
(2.0 km) ひめじ別所 JR-A82
地図
所在地 兵庫県高砂市阿弥陀一丁目6-1[1]
北緯34度47分35.78秒 東経134度46分11.69秒
駅番号 JR-A81
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 A 山陽本線JR神戸線
キロ程 46.4 km(神戸起点)
大阪から79.5 km
電報略号 ソネ
駅構造 地上駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
3,705人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1888年明治21年)12月23日[1][2]
備考 業務委託駅[1]
みどりの券売機プラス設置駅
* 1902年に阿弥陀駅から改称。

歴史

開業当初、当駅は所在地が印南郡阿弥陀村だったため阿弥陀駅(あみだえき)と名づけられた[1]鉄道唱歌第2集山陽・九州編にも、「阿弥陀は寺の音に聞き…」と「阿弥陀」の駅名で登場している。

しかしその後1900年に東隣の印南郡米田村に新駅が開業した際、その駅名は駅から南西約1.5 km離れた場所にある生石神社の「石の宝殿」にちなみ宝殿駅となった。そのころ印南郡曽根村では、石の宝殿同様の観光資源であり、阿弥陀駅の約1.5 km南に所在する曽根天満宮の霊松にちなみ、阿弥陀駅を「曽根の松駅」へと改称するよう望む声が高まった[1]。そして近隣町村の賛同を得て山陽鉄道に要請した結果、現在の曽根駅に改称された[1]

そもそも元来の敷設構想では、印南郡曽根村を経由し、曽根村内に駅を設ける計画だったが、「陸蒸気」に不安をもっていた村民からの反発により実現せず、現在のルートに変更されたという経緯がある[注釈 1]

高砂市議会において、当駅ないし宝殿駅のいずれかの名称を、市名である「高砂」へ変更するべきだ、という提案がたびたび行われている。市も名称変更に「意欲を持ち続けている[3]」とされ、2014年当時の市長は、駅名変更に関する質疑に対し「例えば高砂駅あるいは高砂曽根駅でもいいのではないか[4]」と答弁している。

年表

国鉄曽根駅(1984年頃)

駅構造

12両編成対応の単式2面2線のプラットホームを持つ地上駅[1]。以前は単式・島式の複合型2面3線だった[1]が、中線(2番線)が撤去されて停留所となり[注釈 2]、当該ホームの跡には柵が設置された。2番線が欠番であるのはそのためである。

プラットホームは姫路方に向かって半径500 mの右カーブを描いており、停車時にはそのカーブに設けられたカントにより列車が大きく傾き、車両扉(3扉車の場合は両端の扉)とプラットホームとの間が直線のホームに停車した場合よりも広く開くほか、新快速などの通過列車は100 km/hに減速する。

のりば

のりば路線方向行先
1 A JR神戸線 上り 三ノ宮大阪方面[14]
3 下り 姫路相生方面[14]

駅業務はJR西日本交通サービスへ委託[15]されており、加古川駅が当駅を管理している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用できる。

かつてはみどりの窓口があったが、2014年1月31日をもって営業を終了し2月1日よりみどりの券売機プラスが稼動した。市販の「JR時刻表」などでは、これ以降も「みどりの窓口設置駅」として扱われている。

改札口および1番のりばと、3番のりばとの間は階段とエレベーターで連絡されている。また、多目的トイレ[注釈 3]が1番のりばに設置されている。

駅東側には有人踏切があったが、1970年代に廃止された。

ダイヤ

日中時間帯(11 - 15時台)は1時間に2本(約30分間隔)が停車する。朝夕時間帯は本数が多くなる。

三ノ宮・大阪方面の上りは、一部を除いて加古川駅で新快速に乗り換えできる。列車種別は大半が西明石駅から快速であるが、22・23時台には西明石行きが設定されている。姫路方面への下りは、大半が姫路・網干行きであるが、朝晩には上郡行きや赤穂線直通の播州赤穂行きが少ないながら設定されている。

南口設置要望について

駅出入り口は開業時から上り線側(北側)のみの設置にとどまっている。乗客が南側と駅を行き来するには駅舎から東に約180m離れた跨線道路橋に付属した歩道橋か、西側約370m先の歩行者用踏切を渡る必要がある。駅南側の住民らは1989年に「JR曽根駅周辺整備推進委員会」を発足させ[16]、高砂市に対して南口の新設を要望している。

市は2012年に開催された住民側とのミーティングにおいて、(1)地下道を設置する、(2)橋上駅化する、(3)上記の歩道橋に駅へ通じるエレベーターを設置する、という3案のうち市でひとつに絞り、JRと協議すると回答した[17]。その後の2015年、同市議会において曽根駅周辺整備事業を含む同年度当初予算案が提出された[18]ものの、同年12月、市は橋上駅化案について、「駅のバリアフリー化が完成していることや、スペースが狭い駅南側の広場や道路の整備が難しいため」困難である、と結論づけた[16]2017年に行われた市と住民によるミーティングで市側は、エレベーター設置案について、動線の歩車分離を図る歩道の新設を含めた設計に入ったことを明らかにした。しかし、駅南側の道路拡幅を含めた整備については「橋上駅化にかかわらず整備が必要である」としたものの、「すぐに整備できない状況」として、計画中断を表明した[19]

利用状況

「兵庫県統計書[20]」によると、2022年(令和3年)度の1日平均乗車人員3,705人である。

近年の年間乗車人数及び1日平均乗車人員は以下の通りである。

1998年 - 2019年

1998 - 2019年[21][20]
年度年間
乗車人数
1日平均
乗車人員
1998年1,967千5,388
1999年1,869千5,106
2000年1,813千4,968
2001年1,782千4,881
2002年1,746千4,785
2003年1,756千4,797
2004年1,729千4,738
2005年1,620千4,437
2006年1,597千4,374
2007年1,599千4.368
2008年1,569千4,299
2009年1,517千4,155
2010年1,488千4,077
2011年1,498千4,093
2012年1,505千4,123
2013年1,569千4,299
2014年1,494千4,092
2015年1,548千4,230
2016年1,535千4,204
2017年1,526千4,183
2018年1,500千4,111
2019年1,474千4,029

2020年 -

2020年 - [20]
年度1日平均
乗車人員
2020年3,550
2021年3,586
2022年3,705

駅周辺

鹿嶋神社

バス路線

「JR曽根駅」停留所にて、以下の路線バスやコミュニティバスが発着する

バス停とじょうとんバス
停留所名[22][23]運行事業者路線名・系統・行先
JR曽根駅 神姫バス 21系統姫路駅(北口) / 鹿島神社
じょうとんバス
(高砂市コミュニティバス)

2016年から2021年までにかけ、指定された時刻のじょうとんバスと神姫バスをJR曽根駅で乗り継ぐと、じょうとんバス料金が無料になるサービスを実施していた。

隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)
A JR神戸線(山陽本線)
新快速
通過
普通(西明石から快速
宝殿駅 (JR-A80) - 曽根駅 (JR-A81) - ひめじ別所駅 (JR-A82)

脚注

注釈

  1. 今の高砂市内に予定された山陽鉄道のルートは、現在の山陽電気鉄道に近いコースをたどる予定だったが、高砂、曽根などの反対により加古川経由の今のルートとなった。 ※参考:高砂観光MAP - 高砂市役所・高砂市観光協会
  2. このため、場内信号機が第0閉塞信号機に、出発信号機が該当する番号の閉塞信号機に変更されている。
  3. バリアフリー着工までは駅構外から利用できた。

出典

  1. 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、53頁。ISBN 9784343006028。全国書誌番号:22012275
  2. 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、218-219頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
  3. JR「高砂」駅は実現可能? 名称変更の経費高く困難」『神戸新聞』、2014年3月15日。オリジナルの2014年8月2日時点におけるアーカイブ。
  4. 平成26年 3月定例会(第11日 3月14日)No.43 市長(登幸人君) 高砂市議会
  5. 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳 9号 関西2、新潮社、2009年1月。ISBN 9784107900272。
  6. 「停車場改称」『官報』1902年2月13日国立国会図書館デジタルコレクション
  7. 「列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間」『交通新聞』交通新聞社、1997年3月11日、3面。
  8. 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8。
  9. 高砂市平成21年度予算 主要な施策一覧表 (PDF) - 高砂市
  10. 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年3月11日https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/03/page_6933.html
  11. 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバーを導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/07/page_8973.html
  12. 【JR曽根駅 駅前広場完成(*´▽`*)/】 - Facebook - 高砂市
  13. JR曽根駅前ロータリー完成”. 中谷建材 (2020年3月27日). 2024年4月21日閲覧。
  14. 曽根駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月2日閲覧。
  15. 会社概要 - ジェイアール西日本交通サービス(2012年4月1日現在、同年8月27日閲覧)
  16. JR曽根駅の橋上駅化困難 高砂市が結論」『神戸新聞NEXT』、2015年12月1日。オリジナルの2015年12月12日時点におけるアーカイブ。
  17. 地域ミーティング 市長と話そう!「ふれあい座談会」平成24年度開催結果(概要) (PDF) 18ページ「JR曽根駅について」 - 高砂市企画総務部秘書広報広聴室
  18. 平成27年度主な事業と予算」『広報たかさご』第841号、2015年4月。
  19. 地域ミーティング 市長と話そう!「ふれあい座談会」平成28年度開催結果(概要) (PDF) 15ページ「JR曽根駅前の青写真について」 - 高砂市企画総務部秘書広報広聴室
  20. 兵庫県統計書
  21. 高砂市統計書
  22. 姫路北部 運行系統図 神姫バス (PDF). 神姫バス. 2024年4月21日閲覧。
  23. じょうとんバス_系統図 (PDF). 高砂市. 2024年4月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

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