毛民
毛民(もうみん)は、中国に伝わる伝説上の人種である。長毛、長毛人(ちょうもうじん)とも。古代中国では東方に位置する国に棲んでいたとされる。
概説
古代中国の地理書『山海経』の海外東経によると、毛民国は玄股国の北にあり、毛民人は長い毛に全身をおおわれているという。同書の大荒北経によると、禹の子孫によって殺害された綽人(しゃくじん)の子孫たちが毛民人で、姓は依(い)、キビを食べるという。
類書である王圻『三才図会』では、長毛国は応天府(南京)から2年10ヶ月ほどの距離にあり、城や田畑があるとしている。日本の『和漢三才図会』や奈良絵本『異国物語』などではこの解説が使われている。
毛民の登場する作品
参考文献
- 『山海経 中国古代の神話世界』高馬三良 訳 平凡社〈平凡社ライブラリー〉、1994年、ISBN 4582760341、133、169頁。
- 寺島良安 『和漢三才図会』3、島田勇雄・竹島純夫・樋口元巳訳注、平凡社〈東洋文庫〉、1986年、395頁。
- 吉田幸一『異国物語』古典文庫、1995年、142頁。
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