熊谷紗希

熊谷 紗希(くまがい さき、1990年10月17日 - )は、北海道札幌市南区真駒内出身の女子サッカー選手。常盤木学園高等学校出身。ASローマ所属。サッカー日本女子代表キャプテン。ポジションはディフェンダーミッドフィールダー。なでしこケア代表理事。

熊谷紗希
日本女子代表での熊谷(2019年)
名前
愛称 さき
カタカナ クマガイ サキ
ラテン文字 KUMAGAI Saki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1990-10-17) 1990年10月17日(33歳)
出身地 北海道札幌市
身長 172cm[1]
体重 60kg[1]
選手情報
在籍チーム イタリアの旗 ASローマ
ポジション DF / MF
背番号 8
利き足 右足[1]
ユース
真駒内南サッカースポーツ少年団
クラブフィールズ・リンダ
2006-2008 常盤木学園高等学校サッカー部
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2009-2011 日本の旗 浦和レッズレディース 44 (8)
2011-2013 ドイツの旗 1.FFCフランクフルト 38 (2)
2013-2021 フランスの旗 リヨン 152 (29)
2021-2023 ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン 39 (8)
2023- イタリアの旗 ASローマ 10 (3)
代表歴2
2008-  日本 150 (2)
獲得メダル
女子サッカー
女子W杯
2011 ドイツ
2015 カナダ
オリンピック
2012 ロンドン女子
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月21日現在。
2. 2024年4月6日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

経歴

ユース時代

1990年北海道札幌市に生まれる。兄の影響で、その練習や試合についていったことから、小学校よりサッカーを始める[2]。小学3年生の時に、スポーツクラブで本格的にサッカーを始めたが、「そのクラブでも女子は一人だった」[3]という。

札幌市立真駒内南小学校を卒業後[4]札幌市立真駒内中学校へ進学[5]。中学卒業後に親元を離れ、宮城県仙台市常盤木学園高校に入学した。常盤木学園高等学校サッカー部時代は1年からレギュラーの座をつかみ、3年時には主将として全日本女子ユース3連覇を果たすなど様々なタイトルを獲得した[6]。同級生にロンドンオリンピックバドミントン日本代表の佐藤冴香がいる[7]

サッカーのみならず勉学にも秀でており、同高には首席で入学、成績最上位者の特別クラスに在籍した。恩師の安部由晴監督は、「サッカーをやっていなければ東大に行っていた」と証言している[8]が、本人は「東大は言い過ぎ」と否定している[9]

浦和レッズレディース

2009年浦和レッドダイヤモンズ・レディースに加入。加入初年度は主にボランチとして全試合に出場し、クラブのリーグ優勝に貢献した。同年、筑波大学に進学[9][注釈 1]

1.FFCフランクフルト

2011年7月、FIFAワールドカップドイツ大会終了後に、女子ブンデスリーガ(ドイツ)1.FFCフランクフルトに移籍した[10]。この移籍に際して、「技術的にも精神的にも体力的にも課題がある。ドイツでレベルアップしたい」とコメントしている[11]10月2日のバート・ノイエンアール戦で移籍後初ゴールを決めた[11]

オリンピック・リヨン

2013年6月10日フランス女子1部のオリンピック・リヨンに移籍した[12]

2015-16シーズンでは、UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝でVfLヴォルフスブルクを下し、リヨンの4季ぶり3度目の優勝に貢献した。熊谷はこの試合の最優秀選手に選ばれた。リヨンはこのシーズンに国内リーグ、国内カップ、女子CLの3冠を達成した[13]

2017年5月、リヨンとの契約を2020年6月までの3年間延長したと発表した[14]

2016-17シーズン、UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝でパリ・サンジェルマンを下し、リヨンの同大会2連覇に貢献した。リヨンは2季連続の欧州3冠を達成した[15]

2019-20シーズン、UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝のVfLヴォルフスブルク戦に先発出場し、前半43分にミドルシュートで得点した。これにより、男女合わせてチャンピオンズリーグ決勝で得点を決めた初の日本人選手となった[16]

FCバイエルン・ミュンヘン

2021年5月12日ドイツ女子サッカー・ブンデスリーガFCバイエルン・ミュンヘンと2年契約を結び、2021-22シーズンから移籍することが発表され[17]、8年振りにドイツに復帰する。

2023年5月27日、バイエルンとの契約を更新せず退団することが発表された[18]

ASローマ

2023年6月5日、イタリアセリエAASローマに加入したことが発表された[19][20]。契約期間は2025年6月まで[21]

日本女子代表 (なでしこジャパン)

2008年3月、高校2年生のときに代表初選出された[6]

2010年は主将としてU-20女子ワールドカップに出場するとともに、なでしこジャパンの主力としても定着。東アジア選手権アジア競技大会の全試合にセンターバックとして出場し、優勝に貢献した。

2011年女子ワールドカップドイツ大会でもセンターバックのレギュラーとして全試合フル出場。アメリカとの決勝ではPK戦で4人目のキッカーを務め、優勝を決めるPKを成功させた[22]

同年7月、彩の国功労賞を受賞[23]、同年8月、なでしこジャパンが団体として国民栄誉賞を受賞した[24]

同年12月21日、宮城県庁の村井嘉浩知事を訪れ、宮城県特別表彰を受けた際、「わたしたちの試合で『勇気をもらった』と言われたのがうれしかった」と述べた[25]

翌22日は、鮫島彩永里優季などなでしこジャパンの同僚とともに、東日本大震災 の被災地小学校の一つである東松島市の矢本西小学校を訪問し、サッカー教室などで同校児童たちと交流した[26]

ロンドンオリンピックでは全試合に出場し、銀メダルを獲得に貢献した[27]

2016年リオデジャネイロオリンピックのサッカー女子アジア最終予選の日本代表メンバーに選出されたが、チームは予選3位となり五輪出場権を逃した[28][29]

2017年1月、監督の高倉麻子により、なでしこジャパンの新主将に任命された[30]

2023年6月13日2023 FIFA女子ワールドカップなでしこジャパンに選出された[31]

個人成績

クラブ

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2006常盤木学園高等学校サッカー部6---1010
20077--2020
2008--1010
2009浦和レッドダイヤモンズ・
レディース
15なでしこ Div.1212-41253
20105なでしこ1862042248
201150--50
ドイツ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2011-121.FFCフランクフルト4ブンデスリーガ1部202-30232
2012-13180-10190
フランス リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2013-14オリンピック・リヨン5ディヴィジオン・アン193-53246
2014-15222-60282
2015-16205-51256
2016-17196-22218
2017-18215-40255
2018-19202-50252
2019-20142-50192
2020-21174-10184
ドイツ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2021-22バイエルン・ミュンヘン3ブンデスリーガ1部215-41256
2022-23183-42225
イタリア リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2023-24ASローマ8セリエA-
通算日本1部 44820835411
日本その他 --4040
ドイツ1部 7710-1238913
フランス1部 15229-33618535
イタリア1部 -
総通算 2734720571233259
国際大会個人成績
年度クラブ背番号出場得点
UEFAUEFA 女子CL
2011-121.FFCフランクフルト480
2013-14オリンピック・リヨン541
2014-1540
2015-1691
2016-1793
2017-1871
2018-1990
2019-2061
2020-2161
2021-22バイエルン・ミュンヘン382
2022-23100
2023-24ASローマ880
通算UEFA 8810

代表

選出歴等

試合数

日本代表国際Aマッチ
出場得点
200820
2010150
2011160
2012160
201390
201450
2015110
201670
201790
2018100
2019101
202020
202180
2022111
2023160
202430
通算 1502
2024年4月6日現在

ゴール

#開催日開催都市スタジアム対戦国結果監督大会出典
1.2019年11月10日日本の旗 北九州北九州スタジアム 南アフリカ共和国○ 2-0高倉麻子国際親善試合[32]
2.2022年1月24日インドの旗 プネーシュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックス ベトナム○ 3-0 池田太2022 AFC女子アジアカップ[33]

タイトル

クラブ

ユース
シニア

代表

個人

主なメディア出演

テレビ番組

  • あの試合をもう一度!スポーツ名勝負「なでしこ初優勝ドイツ大会2011」(NHKBS1) リモート出演 2020年5月30日[34].2020年5月30日付、2020年12月29日閲覧

脚注

注釈

  1. 熊谷は後にドイツ移籍のために2011年に大学を休学し、2016年に同大学の退学手続きを取っている。

出典

  1. Saki Kumagai (フランス語). www.OL.fr. 2021年5月30日閲覧。
  2. なでしこ永里優季、熊谷紗希が語る! 世界一になる『チャレンジ力』【前編】サカイク.2012.6.5付、2017年11月29日閲覧。
  3. ヒーローインタビュー|熊谷紗希”. 中高生部活応援マガジン ヒーローインタビュー. 2016年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
  4. 真駒内地域 新小学校開校準備だより 第4号”. 札幌市教育委員会 (2012年3月19日). 2021年5月23日閲覧。
  5. なでしこ熊谷 W杯連覇&V弾再現狙う日刊スポーツ』 (2015年6月4日付)、2017年11月29日閲覧。
  6. 守備の要 学んで走って 熊谷紗希(女子サッカー)朝日新聞.2010年11月9日付、2017年11月29日閲覧。
  7. 佐藤が地元で壮行会「紗希には負られない」”. SANSPO.COM (2012年7月5日). 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月29日閲覧。
  8. サンケイスポーツ特別版『Gallop 臨時増刊号』2012年8月13日刊、p.47.
  9. 海外で培った経験を、なでしこジャパンに活かしたい 熊谷 紗希(体育専門学群 2009年入学)TSUKUBA WAY.2016.9.8付、2017年11月29日閲覧。
  10. 熊谷紗希 (レッズレディース)、1.FFCフランクフルトに移籍浦和レッドダイヤモンズ公式サイト.2011.5.31付、2017年11月29日閲覧。
  11. 熊谷、独移籍後初ゴール!! 開幕5連勝に貢献スポーツニッポン. (2011年10月3日付)、2017年11月29日閲覧。
  12. なでしこ熊谷がリヨン移籍日刊スポーツ.2013.7.3付、2017年11月29日閲覧。
  13. 熊谷が最優秀選手!リヨン、3度目の欧州CL優勝で3冠達成SANSPO.COM.2016.5.27付、2017年11月29日閲覧。
  14. なでしこ熊谷、リヨンと契約3年延長「大好きな仲間に恩返しを」スポニチアネックス.2017.5.6付、2017年11月29日閲覧。
  15. 熊谷所属リヨン、2季連続3冠「仲間たちを誇りに」ゲキサカ.2017.6.2付、2017年11月29日閲覧。
  16. 日本人初の快挙! 熊谷紗希がCL決勝でゴール! 世界最強リヨンの中盤に君臨ゲキサカ.2020.8.31付、2020年8月31日閲覧。
  17. co.,Ltd, FromOne (2021年5月12日). 熊谷紗希の新天地はバイエルン!…2年契約を結び来季から加入”. サッカーキング. 2021年5月30日閲覧。
  18. Vier Spielerinnen verlassen die FC Bayern Frauen”. fcbayern.com. 2023年5月27日閲覧。
  19. Saki Kumagai è una nuova calciatrice giallorossa (イタリア語). www.asroma.com (2023年6月5日). 2023年6月5日閲覧。
  20. 女子CL制覇5回の熊谷紗希がローマに電撃加入!! 南萌華となでしこDF共演へ”. ゲキサカ (2023年6月5日). 2023年6月5日閲覧。
  21. なでしこ主将・熊谷紗希、ローマへ正式加入を発表 「このクラブに新たな歴史を刻みたい」”. www.football-zone.net (2023年6月5日). 2023年6月5日閲覧。
  22. なでしこ、PK戦を制してワールドカップ優勝!FIFA女子ワールドカップドイツ2011 決勝(vsアメリカ)マッチレポートJFA公式サイト.2011.7.8付、2017年11月29日閲覧。
  23. 埼玉県、熊谷選手ら3人に功労賞/なでしこ世界一で四国新聞社.2011.7.12付、2017年11月29日閲覧。
  24. 団体初!なでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞ゲキサカ.2011.8.2付、2017年11月29日閲覧。
  25. なでしこの鮫島、熊谷両選手、宮城知事を表敬訪問朝日新聞デジタル.2011.12.23付、2017年11月29日閲覧。
  26. 「なでしこ・鮫島&永里&熊谷、被災地小学校で雪合戦」、『スポーツ報知』.2011年12月22日付、2017年11月29日閲覧。
  27. なでしこ、日本初の銀メダル サッカー女子・9日公益財団法人日本オリンピック委員会公式サイト.2012.8.20付、2017年11月29日閲覧。
  28. なでしこ、宮間や大儀見ら20人選出 五輪最終予選 日本経済新聞、2016年3月3日閲覧。
  29. なでしこ、ベトナムに快勝も五輪出場ならず アジア最終予選 日本経済新聞、2016年3月8日閲覧。
  30. 【なでしこ】新主将に熊谷!合宿最終日に高倉監督が任命スポーツ報知.2017.1.25付、2017年11月29日閲覧。
  31. なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー・スケジュール MS&ADカップ2023 パナマ女子代表戦【7.14@宮城/ユアテックスタジアム仙台】 FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023【7.20-8.20】”. www.jfa.jp. 2023年7月31日閲覧。
  32. MS&ADカップ2019”. 公益財団法人日本サッカー協会. 2023年5月17日閲覧。
  33. 試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. www.jfa.jp. 2023年5月17日閲覧。
  34. スポニチANNEX

外部リンク

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