正覚
原語・原義
漢訳で正覚とされるサンスクリット語やパーリ語の原語は一定ではない[3]。
『広説佛教語大辞典』は、正覚と訳された語を仏典から12個挙げている[注釈 1]。
正覚と漢訳されるサンスクリット語のうち、梵: abhisaṃ-bodhiや、梵: abhisaṃ-buddhaは、現前した菩提・仏といった意味あいであり、新訳では現正覚(げんしょうがく)や現等正覚(げんとうしょうがく)など、「現」を付して訳されることが多いとみられる[4]。
三藐三菩提
正覚を含む漢訳語のうち、無上正覚(むじょう-しょうがく)、(無上)正等正覚(むじょう-しょうとうしょうがく)、(無上)正等覚(むじょう-しょうとうがく)、(無上)等正覚(むじょう-とうしょうがく)、無上菩提(むじょう-ぼだい)、無上正等菩提(むじょうしょうとうぼだい)など「無上」を付して訳されるものは、(阿耨多羅)三藐三菩提と同じ原語であることが多い[5]。
(阿耨多羅)三藐三菩提(あのくたら-さんみゃくさんぼだい)(梵: (anuttarāṃ-)samyak-sambodhiṃ)のサンスクリット原義は「(最も優れた-)正しい-知識」、「(最も勝った-)完全な-理解」といった意味だが[6]、漢訳では等正覚・正等正覚・正等覚と同義であり、意味は、生死の迷いを去って、いっさいの真理を正しく平等に悟ることや、仏の悟り、仏の完全な悟り[7]。
脚注
注釈
- 1.さとり - 巴: saṃbodhi(『中阿含経』)、巴: saṃbodha(『雑阿含経』)、巴: abhisaṃbuddha(『増壱阿含経』)、巴: abhisaṃbodhi(The Dīgha Nikāya II → 『沙門果経』)、梵: buddhi(『楞伽経』)、梵: abhisaṃbodhi(Sylvain Lévi, Mahāyāna-sūtrālaṃkāra)、梵: buddhatva(Bunyiu Nanjio, The Laṅkāvatāra Sūtra〈宋訳・唐訳〉 → 『楞伽経』)、梵: saṃbuddha(Bunyiu Nanjio, The Laṅkāvatāra Sūtra〈唐訳〉)、梵: samyag-avabodha(Bunyiu Nanjio, The Laṅkāvatāra Sūtra〈宋訳〉)、梵: adhigama(Bunyiu Nanjio, The Laṅkāvatāra Sūtra〈唐訳〉)
2. 真理をさとった人 - 梵: buddha/チベット語:saṅs rgyas(Ryōzaburō Sakaki, Mahāvyutpatti)[1] - 阿耨多羅三藐三菩提は大正新脩大蔵経に1万3500余回出現するが、阿含部は45回に過ぎない[8]。
出典
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