解脱道論

解脱道論』(げだつどうろん、: Vimutti-magga, ヴィムッティマッガ)は、スリランカ無畏山寺派の僧であるウパティッサ(Upatissa, 優波底沙)によって紀元300年頃に書かれた仏教修道論[1][2]

概説

南方アビダルマ教学の綱要書であり、戒・定・慧の三学など修道教理を説く[2]。パーリ語の原典は伝わっていない[2]

無畏山派が12世紀に、現在の南伝上座部仏教の起源である大寺派との政争に敗れて消滅したため、原典は残っていないが、南北朝時代に渡った扶南国カンボジア)出身の僧サンガパーラ(Saṅghapāla, 僧伽婆羅、460-524)による漢訳が現存している[3]

清浄道論』を書いたブッダゴーサは『解脱道論』を学んでいたとする説があり[1]、清浄道論は解脱道論の原典を底本としたという説もある[2]

脚注

注釈

    出典

    1. 遠藤信一, 「『解脱道論』における煩惱論について」『印度學佛教學研究』 49巻 1号 2000年 p.452-449, 日本印度学仏教学会, doi:10.4259/ibk.49.452, ISSN 0019-4344, NAID 130004027205
    2. 総合仏教大辞典 1988, p. 325.
    3. 大正蔵』 論集部 No1648

    参考文献

    • 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 上巻、法蔵館、1988年1月。

    関連項目

    This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.