雄武駅
雄武駅(おむえき)は、北海道紋別郡雄武町(おうむちょう)字雄武にあった日本国有鉄道興浜南線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122203[2]。
| 雄武駅 | |
|---|---|
![]() 駅跡に開業した道の駅おうむ | |
|
おむ Omu | |
| 所在地 | 北海道紋別郡雄武町字雄武 |
| 所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
| 所属路線 | 興浜南線 |
| キロ程 | 19.9 km(興部起点) |
| 電報略号 | オム←ヲム |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 1面1線 |
| 開業年月日 | 1935年(昭和10年)9月15日[1] |
| 廃止年月日 | 1985年(昭和60年)7月15日[1] |
| 備考 | 興浜南線廃線に伴い廃駅 |

歴史
興浜南線が興浜線(興部駅 - 浜頓別駅)の先行開業区間として開業した経緯で、当駅は終端駅となった。枝幸郡枝幸町の興浜北線北見枝幸駅との間の未成区間は、路盤や施設などは一部が建設されていたものの、社会情勢の変化に伴い、この未成区間は開通することなく、興浜南線とともに雄武駅は廃止された。
駅構造
廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、終端駅であった[8]。ホームは線路の北東側(雄武方面に向かって右手側)に存在した。このほか貨物線、留置線、給水線など[3]、旅客用の1番線の外側に4番線までと、興部方から駅舎側に分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1本有していた[8][9]。1番線の先には1975年(昭和50年)3月時点で専用線[9]が続いており、3番線の先には蒸気機関車時代の転車台が残っていた[8]。
職員配置駅で、駅舎は線路の東側に位置しホーム中央部分に接していた[8]。
貨物列車は1980年(昭和55年)時点で隔日運転で、発送荷物はパルプ用丸太、到着貨物は石油、肥料、飼料が主であった[3]。
線路の延長上に興浜北線北見枝幸駅までの未成線の路盤が10km以上先まで続き、北見音標駅予定地付近まで完成していた[10]。駅の北側には雄武トンネル(延長325m)も完成していた[8][10]。
駅周辺
駅跡

駅舎は取り壊され、跡地には2000年(平成12年)時点で地域交流センターが新築され[11]、バスターミナル、「道の駅おうむ」となった。また、地域交流センター横に「歴闘五十年 興浜南線終着駅 おむ」という記念碑が設置されている[9]。
未成区間については、2010年(平成22年)時点で「雄武トンネル」が残存しており[12]、2018年時点では、雄武トンネルの雄武方は鉄柵、北見枝幸方はコンクリートで遮られている状態であった[13]。その先の元稲府川橋梁、音稲府川橋梁も残っていた[13][14]。
簡易軌道雄武線
かつて当駅から幌内川中流域の上幌内地区へ向け、簡易軌道雄武線が運行されていた[15]。計画は雄武駅 - 上幌内地区27km、開業区間は雄武駅 - 上雄武駅間12.0km。動力は内燃。栽培されていた甜菜及び森林資源の搬出が目的であった[16]。しかしモータリゼーションにより未完成区間の工事は1953年度(昭和28年度)限りで中止となり[16][17]、開業区間も撤去された。機関車は歌登町営軌道に転用された[18]。
脚注
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、913-914頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、243頁。doi:10.11501/1873236。2023年3月21日閲覧。
- 『終着駅 国鉄全132』雄鶏社、1980年10月、12-13頁。ASIN B000J83NES。
- アイヌ語ラテン翻字: o-mu-i
- アイヌ語ラテン翻字: o-mu
- “アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)123ページより。
- 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、214頁。ISBN 978-4093951012。
- 三宅俊彦『廃線終着駅を訪ねる 国鉄・JR編』JTBパブリッシング、2010年3月、42頁。ISBN 978-4533078637。
- 『雄武町百年史』雄武町、2006年3月、1086頁。
- 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVII』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1999年12月、32頁。ISBN 978-4533033766。
- 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、24-25頁。ISBN 978-4533078583。
- 草町義和 (2018). “幻の鉄路をたどる(20)興浜線”. 鉄道ジャーナル2018年1月号: 146-151頁.
- 『鉄道未成線を歩く 国鉄編』JTB、2002年6月1日、30-36頁。
- 運行実績に関する文献資料は見当たらない(『雄武町百年史』2006年、1087-1089頁)
- 田中和夫『北海道の鉄道』北海道新聞社、2001年1月、274-275頁。ISBN 978-4894531369。
- 『混合列車』第19号、北海道大学鉄道研究会、1990年。
- 湯口徹『簡易軌道見聞録』プレスアイゼンバーン、1979年、22頁
- 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、22-23頁。ISBN 978-4107900197。
- 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、368頁。ISBN 978-4894536128。
