興部駅

興部駅(おこっぺえき)は、北海道網走支庁紋別郡興部町字興部にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線廃駅)である。事務管理コードは▲122113[2]1985年(昭和60年)までは興浜南線の分岐駅でもあった。

興部駅
道の駅おこっぺにある簡易宿泊所[1](2015年4月)
おこっぺ
Okoppe
所在地 北海道紋別郡興部町字興部
北緯44度28分8.9秒 東経143度7分0.5秒
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本国有鉄道(国鉄)
電報略号 オコ←ヲコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1921年大正10年)3月25日
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 名寄本線
キロ程 67.8 km(名寄起点)
北興 (3.5 km)
(1.3 km) 旭ヶ丘
所属路線 興浜南線
キロ程 0.0 km(興部起点)
(8.3 km) 沢木
備考 興浜南線は1985年昭和60年)7月15日に廃止。
1978年の興部駅と周囲約750m範囲。右上が紋別方面及び興浜南線雄武方面。国鉄型配線2面3線と駅舎横の貨物ホームに引込み線、その他多数の側線を持つ。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

歴史

1980年(昭和55年)9月30日まで運行されていた急行「天都」・1986年(昭和61年)10月31日まで運行されていた急行「紋別」の停車駅であった。

駅名の由来

当駅の所在する地名より。アイヌ語の「オウコッペ[8]」〔川尻・互いにくっつく・もの(川)〕に字を当てたものであるとされる[9][10][11]

駅構造

廃止時点で、単式ホーム島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[12]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[12]1983年(昭和58年)時点では、駅舎側(西側)が1番線、上屋が設置された[13]島式ホーム駅舎側が2番線、外側が3番線となっており、何れも上下共用であった。3番線の外側に側線を3線有し、そこから給水線などの行き止まりの側線も数線有した。そのほか1番線の遠軽方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を2線有していた[12]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置し単式ホーム中央部分に接していた[12]。ホームの有効長は120mあった[12]

利用状況

1日の平均乗降人員は次の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員
出典
1954年(昭和29年) 1,242 [5]
1955年(昭和30年) 1,252 [5]
1956年(昭和31年) 1,498 [5]
1957年(昭和32年) 1,431 [5]
1958年(昭和33年) 1,475 [5]
1981年(昭和56年) 403 [12]

駅弁

1980年代まで「ほたてしめじ弁当」などの駅弁が販売されており、大変な人気があったという[14]

駅周辺

駅跡

駅舎模型(道の駅おこっぺ)
D51 365号機の動輪

2000年(平成12年)時点でバスターミナルを兼ねた「道の駅おこっぺ」となっている[16]。道の駅おこっぺの一角には1992年(平成4年)6月から興部町により「興部交通記念館」が開設されている[17]。館内には当時使用していた備品、乗車券レール時刻表、駅舎モデル、写真パネルなどが保存・展示されている[17]。駅舎モデルは宇津駅、当駅、沙留駅の3駅が展示されている[18]。館外の敷地にはキハ22形気動車キハ22 202、キハ22 251の2両が連結された状態で静態保存・展示され、前者が休憩所、後者がライダーハウスとして使用されており[17]、「ルゴーサ・エクスプレス」と名付けられている[19]。また駅構内跡地は広いため公園にも転用されており[16]、モニュメントとして[18]D51形蒸気機関車D51 365号機の動輪が保存・展示されている[17]2010年(平成22年)時点[19]2011年(平成23年)時点[18]でも同様であった。

また、2000年(平成12年)時点では北興駅 - 当駅間の線路跡の一部がサイクリングロードに転用されており、それを跨ぐ陸橋に「天北こ線橋」の名が残っていた。2010年(平成22年)時点[19]、2011年(平成23年)時点[18]でも同様であった。

隣の駅

北海道旅客鉄道
名寄本線
北興駅 - 興部駅 - 旭ヶ丘駅
日本国有鉄道
興浜南線
興部駅 - 沢木駅

脚注

  1. 道の駅 おこっぺ”. 北海道地区道の駅連絡会. 2015年6月3日閲覧。
  2. 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧
  3. 停車場変遷大事典 国鉄・JR編I 1998年JTB発行、P251。
  4. 停車場変遷大事典 国鉄・JR編II 1998年JTB発行、P910。
  5. 興部町史編纂委員会『興部町史』興部町、1961年4月25日、538頁。doi:10.11501/3449185
  6. 興部町百年史 1993年発行、P1011。
  7. 「旭川・鉄道八十八年の歩み」1987年 旭川鉄道管理局発行、P102。
  8. アイヌ語ラテン翻字: o-u-kot-pe
  9. アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  10. 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、209頁。ISBN 978-4093951012。
  11. 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、186頁。ISBN 978-4893915498。
  12. 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、209頁。ISBN 978-4093951012。
  13. 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、72頁。ISBN 978-4894536197。
  14. 動画で見るニッポン‐NHK映像マップみちしる〜新日本風土記アーカイブス〜名寄本線‐寒冷地を走り続けた路線
  15. 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、18頁。
  16. 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVII』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1999年12月、40頁。ISBN 978-4533033766。
  17. 白川淳 編『全国保存鉄道III 東日本編』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1998年10月、51頁。ISBN 978-4533030963。
  18. 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、119頁。ISBN 978-4894536128。
  19. 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、35頁。ISBN 978-4533078583。

関連項目

外部リンク

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