鵡川駅

鵡川駅(むかわえき)は、北海道胆振総合振興局勇払郡むかわ町末広にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線である。事務管理コードは▲132204[3]

鵡川駅
駅舎(2018年10月)
むかわ
Mukawa
浜厚真 (7.8 km)
地図
所在地 北海道勇払郡むかわ町末広2-1
北緯42度34分44.04秒 東経141度55分25.99秒
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 日高本線
キロ程 30.5 km(苫小牧起点)
電報略号 ムカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1913年大正2年)10月1日[1]
備考 無人駅
鵡川駅
むかわ
Mukawa
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
北海道旅客鉄道(JR北海道)
開業年月日 1913年大正2年)10月1日[1]
廃止年月日 2021年令和3年)4月1日[JR北 1][運輸局 1]*
乗入路線
所属路線 日高本線
キロ程 30.5 km(苫小牧起点)
(4.0 km) 汐見
所属路線 富内線
キロ程 0.0 km(鵡川起点)
(3.6 km) 豊城
備考 富内線は国鉄時代の1986年(昭和61年)11月1日に廃止[2]

日高本線の終着駅であり、むかわ町の中心駅である。

歴史

1975年の鵡川駅と周囲約1キロメートル範囲。右側、上が富内線豊城方面、下直進が本線静内方面。やや千鳥状にずれた単式と島式の複合ホーム2面3線、駅舎横苫小牧側に貨物ホームと2本の引込み線、駅裏に富内線用の3本の留置線と苫小牧側に車庫を有している。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

かつては富内線の分岐駅で、1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行えりも」の停車駅であり、廃止後も日高本線の列車運行において重要な位置づけをされており、2021年4月1日の当駅 - 様似間の区間廃線まで当駅発着の列車もいくつか設定されていた。

年表

  • 1913年大正2年)10月1日:苫小牧軽便鉄道の苫小牧 - 佐瑠太(後の富川駅)間開業に伴い途中駅として開業[4]一般駅。同時に当駅の佐瑠太寄り0.4マイル(約0.65 km)に鵡川貨物駅を開設[4]
  • 1927年昭和2年)8月1日:苫小牧軽便鉄道が国有化により国有鉄道に移管。線路名を日高線に改称、それに伴い同線の駅となる。鵡川貨物駅廃止
  • 1929年(昭和4年):鵡川の木材流送が穂別(穂別駅参照)の土場までとなり、鵡川河口での木材陸揚げが無くなった[5]ため、鵡川駅からの木材搬出が無くなった。
    • 11月26日:当駅 - 佐瑠太間7.9マイルから8.2マイルへ改程(約500メートル)[6]。当駅 - 鵡川橋梁間の線路付け替え[7]。駅を北へ100メートルほど移転[注釈 1]
  • 1943年(昭和18年)11月1日:線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。富内線当駅 - 豊城間の連絡線開通[2]
  • 1977年(昭和52年)2月1日:貨物取扱い廃止[1]
  • 1984年(昭和59年)
  • 1986年(昭和61年)11月1日:富内線全線廃止[9]。出札・改札業務を停止し旅客業務について無人化[10]。但し運転要員は継続配置。乗車券は簡易委託化。
  • 1987年(昭和62年)
  • 1998年平成10年)4月1日:窓口業務を直営化。
  • 2006年(平成18年)9月1日:出札・改札業務を再度停止し旅客業務について再度無人化。乗車券は簡易委託化(駅舎内キヨスク)。
  • 2009年(平成21年)4月1日:キヨスク閉店。簡易委託廃止、完全無人化。
  • 2015年(平成27年)1月8日厚賀 - 大狩部間の高波被害により、当駅 - 様似間の列車の運行を休止[JR北 2]
  • 2021年令和3年)4月1日:当駅 - 様似間の廃止に伴い、日高本線の終着駅となる[JR北 1][運輸局 1]。また、静内駅の廃止に伴い管理駅が苫小牧駅に変更となる。

駅名の由来

当駅設置時の所在地であった鵡川村より。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。車庫に繋がる横取線も1線有する。駅舎とホームの間は構内踏切で連絡している[11]

かつては千鳥状の相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、駅舎に面したホームが1番のりば(苫小牧方面)、反対側が2番のりば(様似方面)であった。分岐器がスプリングポイントであるため、当駅折り返し列車は2番線発着であった。当駅 - 様似駅間の廃線に伴い、駅舎側の旧1番線ホームは柵が施され使用停止となり、旧2番のりばが「1番のりば」に改番された。

1986年(昭和61年)10月までは単式ホーム島式ホーム複合型2面3線で、島式ホーム外側の3番線は富内線が発着していた。富内線の廃止に伴い、3番線の線路は撤去されている[11]

のりば

番線路線行先
1 日高本線 苫小牧方面[12]
  • 1987年(昭和62年)に完成した駅舎は、むかわ交通ターミナルを併設している。
  • 苫小牧駅管理の無人駅。過去にはキヨスクで当駅 - 苫小牧間の乗車券(片道・往復・回数券)と苫小牧 - 札幌間のSきっぷを発売していた。
    • 以前は社員配置駅でJR全線の切符を発券していたが、2006年(平成18年)8月31日をもって窓口業務を廃止した。
    その後簡易委託化を経て、簡易自動券売機(オレンジカード使用不可、自動改札機対応)を設置していたが、2014年(平成26年)4月に撤去されている。
  • 夜間留置は設定されていない。

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。当駅についてはバス代行期間が存在するため、一部でバスと列車が別集計となっているほか、集計期間が異なる年も存在する。備考も参照。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
列車 代行バス
1981年(昭和56年) (242.5) [13] 1日乗降人員:485
1992年(平成04年) (174.0) [14] 1日乗降人員:348
2014年(平成26年) 130 [JR北 3][JR北 4][JR北 5] 当年の列車は単年の値。
2016年(平成28年) 154.0 [JR北 6] 前年度末に鵡川以遠被災、バス代行
2017年(平成29年) 174.0 73 [JR北 7] 当年のバスは単年の値。
2018年(平成30年) 197.2 91.0 [JR北 4][JR北 8] 北海道胆振東部地震の影響により、8月末に実施された臨時調査の結果を使用

代行バスの値のみ過去2年平均

2019年(令和元年) 213.4 81.0 [JR北 9][JR北 10] 代行バスの値のみ過去3年平均
2020年(令和02年) 206.0 71.0 [JR北 11] 代行バスの値のみ過去4年平均
2021年(令和03年) 195.2 [JR北 12] 前年度末を以って鵡川以遠廃止
2022年(令和04年) 182.4 [JR北 13]

駅弁

過去に販売していた駅弁

駅前の苫米地商店弁当部が調製していた弁当が発売されており、むかわ町の特産であるシシャモの甘露煮を使用した幕の内弁当やシシャモ寿司が名物であったが、調製元の駅弁販売撤退により既に販売を終了している。苫米地商店は1980年に放送されたテレビドラマ「おふくろの青春」(HBC制作TBS系「日曜劇場」)に登場した駅弁屋のモデルにもなっている。

  • 幕の内弁当
  • 寿司[15][16]
  • シシャモ寿司

なお苫米地商店は駅弁販売撤退後は近隣の「むかわ温泉・四季の館」に設置された「お食事処たんぽぽ」を経営している。

駅周辺

なお、鵡川駅前にはJR北海道の社宅数棟があり、2021年春まで使用されていたが、2022年1月に鵡川漁協と鵡川農協に無償譲渡された[17]

バス路線

2021年(令和3年)4月1日の日高本線当駅以南廃止に伴い、道南バスで運行系統調整等が行われた。代替バスは一部を除き苫小牧駅発着で運行するが、当駅での列車接続を考慮する便もある。高速バスは鵡川駅前には入らない[18][19]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
日高本線
浜厚真駅 - *浜田浦駅 - 鵡川駅
*:打消線は廃駅

かつて存在した路線

北海道旅客鉄道(JR北海道)
日高本線(廃止区間)
鵡川駅 - 汐見駅
日本国有鉄道
富内線
鵡川駅 - 豊城駅

脚注

注釈

  1. 国土地理院 1948年撮影航空写真USA-R266-No2-75に移転状況が残されているのが確認できる。

出典

  1. 石野 1998, p. 862.
  2. 石野 1998, p. 865.
  3. 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、228頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧
  4. 『官報』 1913年10月06日 鉄道院彙報「軽便鉄道運輸開始」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 北海道山林史 北海道編纂発行 1953年発行、P950
  6. 『官報』 1929年11月19日 鉄道省告示第238号(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. 5万分の1地形図「鵡川」大日本帝國陸地測量部 1928年測量1930年発行
  8. 「国鉄、あすから道内41駅で業務合理化」『日本経済新聞日本経済新聞社、1984年3月30日、地方経済面/北海道、1面。
  9. “日本国有鉄道公示第108号”. 官報. (1986年10月14日)
  10. 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
  11. 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)100ページより。
  12. 鵡川|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2023年3月1日閲覧。
  13. 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)100ページより。
  14. 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)100ページより。
  15. 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)100ページより。
  16. 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社1987年4月発行)503ページより。当時350円。
  17. JR、鵡川駅前の旧社宅を鵡川漁協・農協に無償譲渡 農・漁業者の宿舎に活用へ”. 北海道新聞 (2022年1月28日). 2022年1月28日閲覧。
  18. 日高地域広域公共バス時刻表 (PDF). 浦河町. 2021年5月5日閲覧。
  19. JR日高線転換バス 4月1日運行スタート (PDF). 新ひだか町. 2021年5月5日閲覧。
  20. 運行経路略図 (PDF). あつまバス. 2021年5月5日閲覧。
  21. むかわ町バス路線図 (PDF). むかわ町. 2021年5月5日閲覧。

JR北海道

  1. 日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月5日。 オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105050338/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210105_KO_hidakahaishi0401.pdf2021年1月5日閲覧
  2. 日高線 厚賀〜大狩部間 67k506m 付近における盛土流出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年1月13日。 オリジナルの2015年1月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150115032522/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150113-3.pdf2020年10月30日閲覧
  3. 日高線(鵡川・様似間) (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年8月1日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  4. 日高線(鵡川・様似間) (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. 日高線(鵡川・様似間) (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  6. 駅別乗車人員(2016) (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 10 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  7. 日高線(苫小牧・鵡川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817123514/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/09.pdf2018年8月17日閲覧
  8. 日高線(苫小牧・鵡川間) (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  9. 日高線(鵡川・様似間) (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  10. 日高線(苫小牧・鵡川間) (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  11. 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  12. 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  13. 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

北海道運輸局

  1. 鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2021年1月5日。 オリジナルの2021年2月3日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11656983/wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/presspdf/202101/20210105.pdf2021年1月5日閲覧

参考文献

  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。

関連項目

外部リンク

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