2005年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

2005年度新人選手選択会議(2005ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は2005年(平成17年)に新高輪プリンスホテルで行われた第41回のプロ野球ドラフト会議である。

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 NPB 2005年度新人選手選択会議
ドラフト概要
開催日 2005年(平成17年)10月3日(高校生)
2005年(平成17年)11月18日(大学・社会人)
開催地 東京都港区
会場 新高輪プリンスホテル
制度 希望獲得枠(1枠のみ、大学生・社会人)
高校生1巡目:重複くじ引き(要参加申請)
高校生外れ1巡目:ウェーバー
高校生2巡目:ウェーバー(希望枠不使用)
高校生3巡目以降:変則ウェーバー
大学社会人1巡目:ウェーバー(希望枠使用+獲得失敗)
大学社会人2巡目:ウェーバー(高校生1巡目不参加)
大学社会人3巡目以降:変則ウェーバー
複数球団指名
高校生 2球団
辻内崇伸(投手・大阪桐蔭高)巨人交渉権獲得
片山博視(投手・報徳学園高)楽天交渉権獲得
陽仲壽(陽岱鋼)(内野手・福岡第一高)日本ハム交渉権獲得
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本項目では、日本ハムでドラフト1位指名された陽仲壽について、必要に応じて陽岱鋼も併記する。

概要

今回の大きな変更点はドラフト指名候補選手を『高校生選択会議』と『大学生・社会人ほか選択会議』の2部に分けた点である。高校生のみを指名可能な『高校生選択会議』は10月3日、大学生・社会人だけを指名可能な『大学生・社会人ほか選択会議』は11月18日に開催された。ドラフトが2分割されるのは1966年以来39年ぶりである(この時は社会人と国体に出場しない高校生を対象とした第1次を9月に、大学生と国体出場の高校生を対象にした第2次を11月に行った)。また、2003年のドラフト会議から施行された1球団最大2名まで自由競争で契約できる『自由獲得枠』を『希望入団枠』と名称変更し、1球団最大1名のみ自由競争で契約可能と削減された。詳細は現行のドラフト制度参照。

12月1日にプロ野球実行委員会が開かれ育成選手制度の導入が決定し、同日に育成選手選択会議が行われ広島、巨人、中日、ソフトバンクの4球団が計6人の選手を指名した。

この年の高校生ドラフトは辻内・平田(大阪桐蔭)、鶴(近大附)、岡田(履正社)の「ナニワの四天王」が注目された。福井(済美)を除いた37人がプロ入りを果たした。巨人は1992年のドラフト会議で松井秀喜を獲得して以来、13年ぶりに競合によるくじ引きで獲得した。

NTT西日本からNPBドラフト史上最多タイ記録となる5人の同時指名が出た。

交渉権訂正

2005年高校生ドラフト会議で抽選結果が誤って発表され後から交渉権獲得球団が訂正されるというドラフト史上初のトラブルが発生した[1]。

この年は分離ドラフトへの制度変更もあり3年ぶりに抽選が行われた。まず1巡目で巨人とオリックスがともに大阪桐蔭高校の辻内崇伸を入札したため、抽選が行われた。クジは二つ折りで封筒に入れられ、当たり・外れ両方にNPBの印が押され、当たりクジにのみ「交渉権獲得」の印が二つ折りの内側に押されていたのだが、事前に主催者側(議長:小池唯夫パシフィック・リーグ連盟会長)からの説明が無かった為、オリックスのGMの中村勝広がNPB印を見て当たりクジと勘違いし、巨人の監督の堀内恒夫は、自分のクジに「交渉権獲得」とあったものの喜ぶオリックスを見て外れたのだろうと思い込み、首をひねりながらもそのまま席に戻った。本来ならばこの後に主催者側は両球団が引いたクジの確認をしなければなかったがそれも怠り「交渉権はオリックス」と発表される。

その後、同じく1巡目で日本ハムとソフトバンクがともに福岡第一高校の陽仲壽(現:陽岱鋼)を入札し抽選が行われた。ソフトバンク監督の王貞治が同様に外れクジを当たりと勘違い。このとき一度は「交渉権は日本ハム」とされたが王監督の抗議により「交渉権はソフトバンク」と発表された。日本ハム監督のトレイ・ヒルマンは、「交渉権獲得」の漢字が読めないためそのまま席に戻ってしまった。その後日本ハムGMの高田繁が、席に戻ったヒルマンのクジを確認し「交渉権獲得」の印が押してあるのを発見した。隣席の巨人席でも同じようにクジの正否について疑問の声が上がっており、両者が主催者側に抗議したことで問題が発覚し、辻内の交渉権は巨人、陽の交渉権は日本ハムが獲得したと訂正された。

何の責任もなくこのような出来事に巻き込まれることになった2選手は明暗が分かれた。学校で記者会見中だった辻内は、オリックス指名の報道が入ると笑顔ながらも硬い表情で行っていたが、巨人が交渉権を獲得したことがわかると一転して表情を緩ませ、小さい頃から巨人ファンであったことを明かし喜んだ。逆に台湾出身の留学生である陽は、祖国の英雄である王監督に憧れ、しかも、実兄の陽耀勲が来季よりソフトバンクでプレーすることがほぼ確定していたため、明言は避けていたもののソフトバンクを強く志望していた。そのソフトバンクでの指名の報道に涙を浮かべて喜んでいたが日本ハムに交渉権が訂正されると呆然とした表情となり、記者会見では搾り出すように「うれしいです」と答えるのが精一杯であった。

選択希望選手一覧

高校生
チーム 広島 楽天 巨人 日本ハム ヤクルト オリックス 横浜 西武 中日 ロッテ 阪神 ソフトバンク
1巡目1 片山博視 片山博視 辻内崇伸 陽仲壽 村中恭兵 辻内崇伸 山口俊 炭谷銀仁朗 平田良介 柳田将利 鶴直人 陽仲壽
1巡目2→ 鈴木将光 --- --- --- --- 岡田貴弘 --- --- --- --- --- 荒川雄太
2巡目→ 今井啓介 --- --- --- --- --- --- --- --- 林啓介 --- ---
3巡目→ 齊藤悠葵 宇部銀次 加登脇卓真 木下達生 川端慎吾 柴田亮輔 黒羽根利規 田沢由哉 春田剛 末永仁志 若竹竜士 大西正樹
4巡目← 相澤寿聡 枡田慎太郎 福井優也 今成亮太 水野祐希 --- --- 田中靖洋 高江洲拓哉 細谷圭 前田大和 大田原隆太
5巡目→ --- --- --- --- --- --- --- --- 金本明博 --- --- 川口容資
大学生・社会人
希望枠 --- --- 福田聡志 八木智哉 武内晋一 平野佳寿 高宮和也 松永浩典 吉見一起 --- 岩田稔 松田宣浩
1巡目→ --- 松崎伸吾 --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
2巡目→ --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
3巡目→ 梵英心 青山浩二 栂野雅史 川島慶三 松井光介 岸田護 内藤雄太 吉見太一 藤井淳志 根元俊一 金村大裕 藤岡好明
4巡目← 梅原伸亮 河田寿司 越智大祐 武田勝 高木啓充 森山周 三橋直樹 西川純司 新井良太 川崎雄介 渡辺亮 甲藤啓介
5巡目→ 飯田宏行 西村弥 脇谷亮太 小山桂司 飯原誉士 中山慎也 --- 山本歩 柳田殖生 古谷拓哉 --- 本多雄一
6巡目← --- 木谷寿巳 深田拓也 高口隆行 --- 妹尾軒作 --- --- 齊藤信介 相原勝幸 --- 柳瀬明宏
7巡目→ --- 井野卓 会田有志 星野八千穂 --- --- --- --- 佐藤亮太 --- --- ---
8巡目← --- 草野大輔 梅田浩 --- --- --- --- --- --- --- --- ---
9巡目→ --- 山崎隆広 --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
育成選手
1巡目→ 中谷翼 --- 山口鉄也 --- --- --- --- --- 竹下哲史 --- --- 小斉祐輔
2巡目← --- --- --- --- --- --- --- --- 加藤光教 --- --- 西山道隆
  • 太字は交渉権確定。重複した場合、左の球団から順に抽選。
  • 高校生1巡目の抽選に外れたチームは、矢印の向きの順に指名。
  • 高校生2巡目は、大学生・社会人の希望枠不使用チームのみが矢印の向きの順に指名。
  • 大学生・社会人1巡目は、希望枠を使用し、選手と契約に至らなかったチームが矢印の向きの順に指名。
  • 大学生・社会人2巡目は、高校生1巡目不参加チームのみが矢印の向きの順に指名。

指名選手

育成選手入団で太字は、後に支配下選手登録された選手

千葉ロッテマリーンズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 根元俊一内野手東北福祉大学入団
4巡目 川崎雄介投手ホンダ熊本入団
5巡目 古谷拓哉投手日本通運入団
6巡目 相原勝幸投手富士大学入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 柳田将利投手青森山田高入団
2巡目 林啓介投手福井商業高入団
3巡目 末永仁志投手南京都高入団
4巡目 細谷圭内野手太田市立商業高入団

福岡ソフトバンクホークス

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 松田宣浩内野手亜細亜大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 藤岡好明投手JR九州入団
4巡目 甲藤啓介投手近畿大学入団
5巡目 本多雄一内野手三菱重工名古屋入団
6巡目 柳瀬明宏投手龍谷大学入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 荒川雄太捕手日本大学高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 大西正樹投手神戸国際大学附属高入団
4巡目 大田原隆太投手都城工業高入団
5巡目 川口容資投手楊志館高入団
育成選手ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 小斉祐輔外野手東京農業大学生物産業学部入団
2巡目 西山道隆投手愛媛マンダリンパイレーツ入団

西武ライオンズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 松永浩典投手三菱重工長崎入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 吉見太一捕手サンワード貿易入団
4巡目 西川純司投手三重中京大学入団
5巡目 山本歩投手関西学院大学入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 炭谷銀仁朗捕手平安高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 田沢由哉投手旭川大学高入団
4巡目 田中靖洋投手加賀高入団

オリックス・バファローズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 平野佳寿投手京都産業大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 岸田護投手NTT西日本入団
4巡目 森山周内野手ヤマハ入団
5巡目 中山慎也投手JR東海入団
6巡目 妹尾軒作投手一光入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 岡田貴弘外野手履正社高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 柴田亮輔内野手愛知工業大学名電高入団

北海道日本ハムファイターズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 八木智哉投手創価大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 川島慶三内野手九州国際大学入団
4巡目 武田勝投手シダックス入団
5巡目 小山桂司捕手シダックス入団
6巡目 高口隆行内野手創価大学入団
7巡目 星野八千穂投手JR北海道入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 陽仲壽内野手福岡第一高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 木下達生投手東邦高入団
4巡目 今成亮太捕手浦和学院高入団

東北楽天ゴールデンイーグルス

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 松崎伸吾投手東北福祉大学入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 青山浩二投手八戸大学入団
4巡目 河田寿司捕手三菱重工長崎入団
5巡目 西村弥内野手東京情報大学入団
6巡目 木谷寿巳投手王子製紙入団
7巡目 井野卓捕手東北福祉大学入団
8巡目 草野大輔内野手ホンダ熊本入団
9巡目 山崎隆広外野手NTT西日本入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 片山博視投手報徳学園高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 宇部銀次[2]捕手盛岡中央高入団
4巡目 枡田慎太郎外野手智辯学園高入団

阪神タイガース

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 岩田稔投手関西大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 金村大裕投手大阪商業大学入団
4巡目 渡辺亮投手日本生命入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 鶴直人投手近畿大学附属高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 若竹竜士投手育英高入団
4巡目 前田大和内野手樟南高入団

中日ドラゴンズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 吉見一起投手トヨタ自動車入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 藤井淳志外野手NTT西日本入団
4巡目 新井良太内野手駒澤大学入団
5巡目 柳田殖生内野手NOMOベースボールクラブ入団
6巡目 齊藤信介投手NTT西日本入団
7巡目 佐藤亮太投手國學院大學入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 平田良介外野手大阪桐蔭高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 春田剛外野手水戸短期大学附属高入団
4巡目 高江洲拓哉投手府中工業高入団
5巡目 金本明博投手酒田南高入団
育成選手ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 竹下哲史内野手名古屋商科大学入団
2巡目 加藤光教投手法政大学入団

横浜ベイスターズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 高宮和也投手ホンダ鈴鹿入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 内藤雄太外野手八戸大学入団
4巡目 三橋直樹投手日産自動車入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 山口俊投手柳ヶ浦高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 黒羽根利規捕手日本大学藤沢高入団

ヤクルトスワローズ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 武内晋一内野手早稲田大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 松井光介投手JR東日本入団
4巡目 高木啓充投手大阪体育大学入団
5巡目 飯原誉士外野手白鷗大学入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 村中恭兵投手東海大学甲府高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 川端慎吾内野手市立和歌山商業高入団
4巡目 水野祐希捕手東邦高入団

読売ジャイアンツ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
希望入団枠 福田聡志投手東北福祉大学入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 栂野雅史投手新日本石油ENEOS入団
4巡目 越智大祐投手早稲田大学入団
5巡目 脇谷亮太内野手NTT西日本入団
6巡目 深田拓也投手中京大学入団
7巡目 会田有志投手中央大学入団
8巡目 梅田浩外野手創価大学入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 辻内崇伸投手大阪桐蔭高入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 加登脇卓真投手北照高入団
4巡目 福井優也投手済美高拒否[3]
育成選手ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 山口鉄也投手ミズーラ入団

広島東洋カープ

大学生・社会人ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 梵英心内野手日産自動車入団
4巡目 梅原伸亮投手京都学園大学入団
5巡目 飯田宏行投手元ツインズ1A入団
高校生ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 鈴木将光外野手遊学館高入団
2巡目 今井啓介投手中越高入団
3巡目 齊藤悠葵投手福井商業高入団
4巡目 相澤寿聡投手太田市立商業高入団
育成選手ドラフト
順位選手名守備所属結果
1巡目 中谷翼内野手愛媛マンダリンパイレーツ入団

脚注

  1. 辻内オリックス?陽ソフトB?初の高校生ドラフト大混乱
  2. 指名直後に「赤見内」に改姓。
  3. 一浪後に早稲田大学進学

外部リンク

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