対レイシスト行動集団

対レイシスト行動集団(たいレイシストこうどうしゅうだん、Counter-Racist Action Collective、略称C.R.A.C.(クラック))は、「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊)」を起源とする、左翼市民団体。

対レイシスト行動集団
略称 C.R.A.C.
発音
  • たいれいしすとこうどうしゅうだん
前身 レイシストをしばき隊(しばき隊)
設立 2013年2月[1][2]
種類 市民団体
目的 人種差別(レイシズム)への対抗
本部 日本の旗 日本
公用語 日本語
会長 野間易通
関連組織 「差別反対東京アクション」、「男組」など[3]
ウェブサイト Counter-Racist Action Collective

名前の由来は「レイシスト(差別主義者)」+「しばきたい」と「隊」からの造語であり、在日特権を許さない市民の会ネット右翼などの保守系市民運動等の「レイシスト」を、彼らを「しばく」活動を「カウンター」と称している、などと報道されている[3]。会長は野間易通[4]

概要

2010年頃から在日特権を許さない市民の会(在特会)などへ対抗する「カウンターデモ」に参加していた野間易通を会長として発足した[5]

団体側の見解としては、2013年1月12日に「在特狩り行きたいな」と野間がツイート[6]したことから「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊[7])」を結成され、同団体が「レイシスト」と見做した在特会に対して初めてのカウンターデモを同年2月9日に行ったとしている[8]。またその後、しばき隊が「ファシスト」と位置付けた安倍政権に対する糾弾活動も行われた[3]

野間易通は「しばき隊は北朝鮮人民解放軍の便衣兵である」と正式に認めている[9]

「しばき隊」は2014年9月30日付で解散。翌10月1日に後継団体となる「C.R.A.C.」が結成された[10][11]。C.R.A.C.は「いわゆるしばき隊、プラカ隊、署名隊その他が渾然一体となったもの」で「これまでさまざまな形態のカウンター・アクションを呼びかけていた人たちが、そのまま引き続き」「行動を呼びかけ」る「プラットフォーム」と説明されている[12]。構成員と非構成員の境界が明確でないため、関係している人物は関与の程度を問わず、「しばき隊界隈」と総称されることも多い[13]

活動

公式サイトでは、在日特権を許さない市民の会ネット右翼などの保守系市民運動は「レイシズム」であるとし、レイシズムを説教し、「街頭行動、言論、写真、アート、音楽、署名、ロビイング、イベント、学習会その他、必要なあらゆる方法でレイシズムに対抗」することを活動目的としている[14]

在日特権を許さない市民の会等が行うデモや街頭宣伝に対して、沿道から中指を突き立てたりプラカードを掲げたり、拡声器で「(レイシストに対して)帰れ!」「帰れや!クズ!ボケ!カス!」「ゴキブリレイシストども!」「豚は死ね」「日本人として恥ずかしいわ!アホ!」「ネトウヨ殺す(主に弁護士の神原元が発言)」[15] などといったシュプレヒコールを行う、カウンターデモを行っている[16]

2013年2月22日に、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークが大阪府曽根崎警察署長あてに、「日本軍「慰安婦」問題に対するヘイトスピーチを容認、便乗した大阪府警の弾圧に抗議します」と題した抗議文を提出する活動に賛同している(抗議文は受け取り拒否されている)[17]

2013年6月のデモで、中指を突き立て刺青姿の男組と共闘して怒鳴りつける「暴力的な動画」をインターネットで公開し、より多くの抗議デモ参加者の動員を図っていた姿が報じられている[3]

2016年1月に、銀座で行われた「慰安婦問題 日韓合意を糾弾する国民大行進」に対して、中指を立てるポーズで「バカヤロー」「豚ヤロー」と抗議の姿勢を示している姿が報じられている[18][19]

2017年7月に、秋葉原で東京都議会議員選挙街頭演説を行っていた安倍晋三に向かって、しばき隊が制作した「安倍辞めろ」という巨大な横断幕を掲げて、抗議した[20][21]

主張

当事者

  • 「お前らこそゴキブリ」「死ね」「お前らは日本の恥だ」等の罵声で差別デモへの対抗運動を行っており、汚い罵倒の応酬ではなく他の手段を取るべきとの朝日新聞の指摘に対し、野間は差別的表現に対しては上品で冷静な議論ではなく怒りを持って叫ぶのが正常であるとして運動の正当性を主張している[22]。野間は、カウンター(対抗活動)の特徴を「少数者の在日を守るためではなく、社会の公正さを守るために闘う」という理念にあるとし[23]、逮捕者を出したことは活動の失敗としつつ、「カウンターを通じて反対意見があることが目に見えて伝わる。抗議が下品になってはいけないが、カウンターは、世界的に見れば通常の平和的な意思表示だ」と強調した[24]
  • 「「しばき隊」の最初期のメンバー」であり[25]、C.R.A.C.や[26] 男組の弁護人[27]を務める自由法曹団常任幹事の神原元[28][29]、自著の中で、レイシストのデモ本体ではなく、その後の非合法な「お散歩」を阻止するために結成された「しばき隊」は[30]、2013年2月9日のカウンターデモが「最初で最後のミッションだった」とし、後の「プラカ隊」や「ダンマク隊」「署名隊」「知らせ隊」らが加わった、2013年3月31日のカウンター行動を「もっともすばらしかった」と評価[31]有田芳生の著した上記エピソードを援用した[32]当事者適格の概念から法律家として常に想定する「被害者」の味方、すなわち「在日の人々を守る」のではなく、野間易通曰く、自らしばきたいからしばき[33]、「差別に反対し、日本社会の公正さを守る」ことを任務としたカウンターは「『在日』対『在特会』という構図を避」け、共生社会としての「日本社会」対「レイシスト」の構図をつくり上げたとして「この意味は大きい」とした[34]。「属性を理由とする差別的表現」ではない単なる「罵倒」や「罵声」はヘイトスピーチではないと言及[35]、逸脱行為に対しては素直に認めて改め、黙秘しない方針を表明し[36]、自己の方針は「カウンターの中では概ね支持と理解を得てきた」とした[36]
  • 野間易通は、神原元のインタビューに答え、2013年のカウンターについて、一番貢献したのは「プラカ隊」であり[37]、「「しばき隊」の「しばく」などはもっとも弱い力の行使なんじゃないでしょうか(笑)」と述べた[38]。なお、野間と神原は「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」の出版した著書にもコメントを寄せている[39]
  • 野間は、カウンター活動を行う人々のすべてがメンバーではなく、メンバーの数十人を除いてネット上の告知を見るなどして自然に集結した人々であるとしている[15]。また、もとは、プラカードを掲げていたのは「反韓デモに対する意思表示(別名:プラカード隊、プラカ隊)」というグループだったというが、このグループはのちにC.R.A.C.に合流しているという[40]
  • 新潟日報報道部長壇宿六(闇のキャンディーズ)と名乗る人物によると[41][42]、しばき隊の活動には日当が出るといい[43]、しばき隊員として「東京大行進」に参加した際の日当は最後まで歩くと3万円であり、ノイエホイエこと菅野完が担当であった[44]
  • 在日本大韓民国民団(民団)の機関紙「民団新聞」によると、野間は「行動する保守」を「革新勢力」と呼んでいるといい、しばき隊側は「戦後民主主義を守っている保守派」と称しているという[45]。民団新聞によると、野間は「日本は戦後、リベラルな民主主義国家としてやってきた。」と主張しており、カウンター等を通し行動する保守側の行動等について「それ(リベラルな民主主義国家)を根底から壊すようなことは排除し、絶対につぶさなければならない」と述べているとされる[45]。また、民団新聞によると、しばき隊の「過激さにはついていけないというカウンター」が存在するとし、そうした活動員は「横断幕やプラカードを掲げたり、風船を配ったりして抗議の意思表示」を行うという[45]

支持者

  • ミュージシャン中川敬は、音楽サイトのインタビューの中で「『レイシストをしばき隊』や『プラカード隊』が火を付けたカウンター行動は素晴らしい」、「彼らは大きな仕事をやってる」と、しばき隊とその関連団体の行動を称賛する発言をしている[46]2014年には、自身の所属するソウル・フラワー・ユニオンと、ECDたちラッパーが参加した、C.R.A.C.とのコラボレーション作品を発表している[47]
  • 井手実は『ヘイトスピーチに抗する人びと』[48]の書評記事(しんぶん赤旗)において、野間易通のスタンスを「被害者に寄り添い支援する運動を否定するのではなく、『ヘイト・スピーチは社会的な公正さを破壊するものだから、NGなんだ』ということだ」と要約し、「それは怒りを率直に伝えるうえで、とてもシンプルで当たり前のものだ」と評価している[49]
  • 有田芳生は、既存の運動体・政党を「合法主義(法規に反しない手段で社会変革を成す立場)のあまり、闘わない」、「きれい事と口先だけの人権派」と批判し、しばき隊および男組などの関連団体は「ぎりぎりまでやってくれる」と評価した[3]

賛否

ニューズウィーク

ニューズウィーク日本版は、有田の上記発言に対し、「法をないがしろにすると受け止められかねない発言だ」と非難し、「『韓国人女性=腐れ売春婦』というプラカードを堂々と街頭で掲げる差別活動は到底、容認されるものではない。しかし差別的な言論を暴力や権力といった「力」で抑え込もうとするだけでは、憎しみが消えるどころか、新たな憎悪の連鎖を生むだけだ」「日本は独り善がりの『正義』と腕っ節ばかりが支配する息苦しい国になるのか」などと批判した[3]。また、「『反差別』という絶対的な大義を盾に、相手の言動に少しでも差別的な響きがあれば容赦なく身元や過去を暴き、徹底的な批判を加え、社会的生命を抹殺しょうとする」活動を行っていると批判した[3]。また、有田が反ヘイト団体を「ぎりぎりまでやってくれる」などと賞賛する発言について、「法をないがしろにすると受け止められない発言である」と批判し、「有田は現在の左翼の集落が我慢ならないのだろうか」と疑問視している[3]

これについて、有田は、記事掲載翌日に「読みました。久びさのだまし討ち記事で、呆れています」とツイートし、「まったく迫っていないお笑い憎悪記事」、「誤った認識から出発すると誤った結論しかないという典型」、「内容がスカスカ」、「記者が事実を書かないとは驚くべきことだ。捏造に近い」などと批判した[50]。また、後日、有田が深田から取材を受けた際の取材方法についても、「記事のテーマを隠した取材などまともな記者なら絶対にやらないだまし討ち」と再び批判した[50]

また、野間は、「彼(ニューズウィーク記者)は行動保守や在特会への批判はほとんどせず、それに対抗する側のあら探しをして、それもまた差別だと言っているわけですが、普通に考えて。先にきちっと断罪すべき“悪”があるでしょ?カウンターの批判は大いにやるべきだけど、ああいうバランスを欠いたものを見ると、彼の目的が反レイシズムでも反ヘイトでもないのは明らかでしょう。記者と『ニューズウィーク』はヘイトに加担したにすぎない」などと反論している[15]

朝日新聞

朝日新聞は、在特会もしばき隊も「どっちもどっちだな」という印象を受けるとし、デモに抗議するにしても他にやりようはないのか、汚い罵倒の応酬ではなく他の手段を取るべきと批判している[51]

これに対して野間は「上品な左派リベラル」の抗議行動は「たとえ正論でも人の心に響かない」とし、「自分たちのほうに正義がある」「ヘイトスピーチ対カウンターというのは“正義と正義のぶつかり合い”ではない。」「この問題をそういうふうに捉える時点であなたたち(朝日新聞)は間違ってますよ。」などと反論している[15]

個人

  • 池田信夫は、しばき隊の「カウンター」を「街頭で在特会に罵声を浴びせる活動」と述べている[52]
  • 金沢大学の仲正昌樹教授は、在特会としばき隊の関係について「メディアと警察に守られながら過激さを競い合うコントそのもの」と批判している[3]
  • 中川淳一郎は、在日韓国人の窮状に関するネット記事のアクセスランキングが恣意的に下位に落としていると決めつけたTwitterを、しばき隊メンバーがツイートしたことがきっかけで、「カウンター」関係者からの罵倒を受けるようになり、「ネトウヨはとんでもないが、カウンターもどうしようもないバカだらけだ」と思うようになり、ついには「どっちもバカだが、ネトウヨの方がカウンターよりマシ」と考えるようになったという[1]。また、「カウンター」内部の「追放騒動」や「リンチ事件」等について、「ちょっと過激過ぎでは?」などと反論すると、「集団で一斉に、罵倒ツイートを浴びせてくるようになる」と述べている[1]

不祥事

カウンター(在特会デモの妨害行動)における事件

  • 2013年6月16日 - 新宿駅東口で行われた在特会主催の嫌韓デモで在特会としばき隊による乱闘が発生、久保憲司らしばき隊メンバー3名を含むカウンターデモ勢力4名と在特会の桜井誠会長を含めた在特会メンバー4名が暴行容疑で現行犯逮捕された[53][54]。このうち、桜井を含む在特会側2名としばき隊側3名の計5名は勾留延長されず、48時間以内に釈放され[55]、残る在特会側2名としばき隊側1名の計3名は罰金10万円の略式命令となった[56]
  • 2014年1月18日 - 午後3時10分ごろ、東京都港区六本木の路上で、在特会主催のデモに反発し、デモ隊に自転車で突っ込み、在特会会員の21歳の男性に体当たりするなどの暴行を加えたとして、この団体の関係者であるとされる東京大学に在籍する22歳の大学生の男が現行犯逮捕された。男はデモ隊の反対側の歩道から自転車で車道を横断して突入し、警戒中の同署員に取り押さえられた。この日のデモには約200人が参加し、反対派も約60人が抗議活動をしていた。なお、逮捕された男は、暴行はしていないなどと容疑を否認していたという[57]

桜井誠『大嫌韓時代』 の撤去騒動

桜井誠の著書である『大嫌韓時代』がベストセラーになっていたため、複数の書店で撤去させようとして事件を起こしている[52]。池田信夫は「こういう事件がかえって宣伝になり、アマゾンではずっとベストセラーの第1位になっている。」と主張している[52]。桜井は、2014年9月26日に、しばき隊と有田芳生書泉グランデへ脅迫、出版妨害を行ったと主張しており、出版側は警視庁に威力業務妨害で被害届を提出する、書店側は書籍販売の継続を行っている、と述べている[58]

Facebook公開個人情報無断リスト化事件

2015年11月3日、Facebook上ではすみとしこのイラストを評価した約400人について、各自がFacebookで公開していた氏名、居住地、勤務先、出身校などの個人情報がリスト化されネット上に公開された。実行したC.R.A.Cメンバーを名乗るTwitterアカウントであるとの情報がネット上に流れたF-Secure幹部社員は、11月6日までに同社を辞職した[59]

この元F-Secure幹部職員が千葉麗子に送った「ぱよぱよちーん」の語はネットで流行し、2015年度ネット流行語大賞銀賞を獲得している。

また、はすみとしこイラストの評価をした人物の個人情報の作成者は、全国大学生活協同組合連合会の職員であることも別のユーザーのツイートがきっかけで特定された

ろくでなし子への攻撃

2015年11月に、ろくでなし子が、自身のツイッターで「ぱよぱよちーん」とつぶやいたことにより、「しばき隊関係者かその一派であろう人たち」から誹謗中傷を受けることになった。ろくでなし子は、「私はおもわず自分のTwitter上で「ぱよちん音頭でぱよぱよち~ん♪」と無邪気につぶやいてしまいました。私のフォロワーさんもこの間抜けなフレーズに反応し、一緒になってぱよぱよちんちんつぶやいていた」ところ、突然、複数のしばき隊関係者から「その言葉を使うな!」「削除しろ!」とTwitterで威嚇するリプライをされたという[60]

C.R.A.C.の反応

C.R.A.C.公式Twitterアカウントは、Facebookで保守系アカウントの会社名や住所を集めて数十人分をばら撒いた事件に対するF-Secure社の対応に対し、「こういう理屈もへったくれもないやつらが集団でめちゃくちゃなことをしてきたとき、役所や企業が簡単に屈するのは非常に問題があるんだよね。『セキュリティ』って、そういうことをきちんとしないと何のために何を守るのかわからなくなる。電子データだけ守れればそれでいいんかい。狂ってる。」とコメントしている[61]

新潟日報報道部長ツイッター中傷投稿事件

対レイシスト行動集団の構成員である坂本秀樹(ハンドルネーム「壇宿六」)が、新潟水俣病弁護団長をつとめる高島章弁護士のTwitterに、「うるせーな、ハゲ!はよ、弁護士の仕事やめろ。プロのハゲとして生きろ。ネトウヨ弁護士。クソ馬鹿ハゲ野郎!」などと暴言を吐いた後に身元が明かされ、謝罪している[62][63]。坂本の勤務先が新潟日報の報道部長であったことが報道され、2015年11月25日付で懲戒休職処分(無期限無給)とし経営管理本部付とする異動人事が行われ[64]2016年3月31日付で退職となった

しばき隊リンチ事件

週刊実話』2016年5月12・19日合併号に掲載された記事「暴力事件を増加させそうな【自公提出】ヘイトスピーチ規制法案のザルっぷり」[65] によれば、2015年12月に大阪でしばき隊メンバーによる暴行傷害事件が起きた。当初、十三の飲食店で事件が起きたと思われていたことから連合赤軍の山岳ベース事件になぞらえて『十三ベース事件』と呼ばれていたこともあるが、実際に事件が起きたのは北新地の飲食店である[66]。通称『北新地ベース事件』。桜井誠は著書『大嫌韓時代』で、加害者は在日韓国人メンバー(のちにエルネスト金こと金良平であることが判明)、被害者はしばき隊の活動に共感を抱きメンバーになった日本人で「名誉朝鮮人」と呼ばれる者であったとしている[67]。被害者は野間による本名晒しや関西学院大学教授の金明秀から「M(実際は実名)、おまえ、自分を守ってもらってるっていう自覚はあるのか? 自分の彼女を守ってもらってるっていう自覚はあるのか?」などと恫喝めいたツイートを受けた。カウンター側が展開した、Twitterのハッシュタグ「#Lは友達(実際は#エル金は友達というハッシュタグである)」運動は、Mを孤立化させる効果があったとされ、卑劣な行為として批判された[68]

沖縄高江ヘリパッド工事の抗議活動による傷害事件

2016年10月4日 - 沖縄県の米軍北部訓練場の返還に向けヘリパッドの移設工事に対する抗議活動で、沖縄防衛局職員にけがを負わせたとして、傷害の疑いで、男組組長の高橋直輝が逮捕された[69]

大和証券部長ツイッター炎上

当時、大和証券のダイレクト企画部長を務めていたしばき隊の関連団体のメンバーである嶋田眞人が、主幹事を務める企業に対し「上場廃止になるまで追い込まないと」などとのツイート繰り返していたとしてインターネットで炎上した。会社側は産経新聞の取材に対し「そういうネット上での書き込みについては把握しているが、会社としてのコメントは差し控えさせていただく」と述べていた[70][71] が、この部長は問題が発覚した時期を挟んで就任から異例の2か月という短期間で部長職を更迭された[72][73]

“車庫飛ばし”で逮捕

2020年1月9日、メンバーの一人が、所有するワゴン車の登録地を偽って申請したとして警視庁に逮捕された。所有するワゴン車について関東運輸局に虚偽の申請をした疑い。

大阪での乱闘事件

2020年11月25日未明、構成員の伊藤大介が、対立する日本第一党荒巻靖彦大阪市北区内の路上に呼び出し、乱闘に発展した。その際、日本第一党の荒巻靖彦が伊藤に対して、護身用で所持していたサイバルナイフを使って切り掛かり、伊藤は腹部を負傷した。その後、荒巻は、曽根崎警察署殺人未遂容疑で逮捕された。また、伊藤も日本第一党のメンバーに対して執拗に暴行を加え、骨折などの大ケガを負わせたとして、2020年12月6日、大阪府警察本部警備部に逮捕された。伊藤は警察の取り調べに対し、「正当防衛」を主張し、容疑を否認している。

ツイッターアカウント凍結

Twitter社は、2019年12月と2020年5月30日の二度にかけ、C.R.A.C.に関連する複数のアカウントを凍結(強制終了)した。凍結理由は「他の人を攻撃する目的で複数のTwitterアカウントを管理することを禁止するTwitterルールに違反していること」[74] としている。具体的に対象となったは以下のアカウントである。

@cracjp 本部アカウント

@crac_north 北海道支部

@crac758 名古屋支部

@crac_west 関西

@crac9shu 九州支部

@cracfr フランス支部

@NoHateTV C.R.A.C.の運営するネット動画サイトNoHateTVのアカウント

@kdxn 野間易通のアカウント

C.R.A.C.は「今後はウェブサイトとFacebookで情報発信をしていく」と言っている。

関連人物

主なメンバー

  • 野間易通 - 会長、政治活動家
  • 神原元 - 弁護士、設立初期の構成員。現在も、同会の顧問弁護士を務める。
  • 伊藤大介 - 政治活動家、設立初期からの構成員。愛車のベンツで、保守系市民運動のデモ隊の隊列に突っ込むなどのカウンターを行った。大阪で乱闘を起こし逮捕[75]
  • 佐川敏章 - 政治活動家。設立初期メンバーで現在はエキタスで活動している。
  • 久保憲司
  • 坂本秀樹(壇宿六(闇のキャンディーズ))- メンバー。元新潟日報報道部長[41]
  • 高橋直輝 - 元在特会所属、男組組長
  • 手塚空 - 男組構成員。
  • ハスラーアキラ
  • ECD - 2018年1月24日死去。
  • 金良平(エルネスト金) - しばき隊リンチ事件の加害者[76][77]
  • 李普鉉 - しばき隊リンチ事件の加害者[76][77]
  • 李信恵 - 社会活動家
  • 有田和生 - 有田芳生の弟。

元メンバー

  • 清義明 - 設立初期の元メンバー。全日本憂国者連合会議相談役。
  • 菅野完 - 設立初期の元メンバー[78][79]
  • 芝田晴彦 - 設立初期の元メンバー。徹通塾塾長、基地問題を考える愛国者連絡会共同代表。
  • 山口祐二郎 - 支持者、男組構成員、全日本憂国者連合会議議長兼憂国我道会会長。

支持者

関連団体

友好団体

対立団体

脚注

  1. 中川淳一郎 (2017年3月10日). 「これまでの記事を撤回したい…」沖縄で私はモノカキ廃業を覚悟した”. 講談社. 2017年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月21日閲覧。
  2. 3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・シールズ 集英社新書WEBコラム
  3. ニューズウィーク日本版 (Newsweek Japan) 2014年6月24日号 p.32-35「反差別」という差別が暴走する 深田政彦
  4. 平成27年(ワ)294号慰謝料請求事件 口頭弁論終結日平成27年9月3日判決文の前提事実より
  5. (インタビュー)ヘイトスピーチをたたく 「レイシストをしばき隊」野間易通さん(アーカイブ) - 朝日新聞デジタル 2013年8月10日配信
  6. 野間易通 on Twitter: "在特狩り行きたいな。"”. 2015年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月25日閲覧。
  7. 片仮名で「シバキ隊」と表記されることもあるが、正式名称は平仮名で「しばき隊」である。
  8. 神原 2014, p. 12.
  9. @kdxn 2014年5月27日11時39分、野間易通のツイート
  10. 「CRAC」と表記されることもあるが、正式には「C.R.A.C.」。Counter-Racist Action Collective(反人種差別行動集団)の略称。
  11. 反レイシズムの「しばき隊」が解散しC.R.A.Cが始動アメーバニュース 2013年10月1日10時45分配信)
  12. C.R.A.C”. Counter-Racist Action Collective(C.R.A.C) (2013年10月1日). 2022年2月10日閲覧。
  13. 「レイシストをしばき隊」とは?メンバーや事件まとめ。その正体とは…”. 2022年8月19日閲覧。 Cherish 2021年10月05日公開 2021年10月05日更新
  14. ABOUT Counter-Racist Action Collective
  15. 反ヘイト集団“しばき隊”は正義なのか? 首謀者・野間易通に直撃! p.3 LITERA/リテラ 2014年9月4日
  16. 朝日新聞 2013年4月28日朝刊、35面「敵がいる」
  17. 大阪府警による日本軍「慰安婦」問題解決運動への弾圧に抗議します!、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
  18. http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160113-00010004-agora-soci
  19. http://agora-web.jp/archives/1666390.html
  20. 秋葉原の安倍晋三首相の演説で、「安倍やめろ」のコールをしたのは誰?“場外戦”に発展も産経新聞 2017年7月7日
  21. https://twitter.com/kdxn/status/882279493338976256
  22. (インタビュー)ヘイトスピーチをたたく 「レイシストをしばき隊」野間易通さん 朝日新聞 2013年8月10日朝刊
  23. 二階堂友紀「反差別、ともに歩もう 国や立場超え、連帯広がる」、朝日新聞。2015年7月7日夕刊4版1面。
  24. 林啓太、沢田千秋「カウンターの時代」、東京新聞。2015年6月9日11版22、23面。
  25. 神原 2014, p. 42.
  26. 豊田有恒・祥伝社・朝日新聞「こと韓国相手では、同じ地球人ではなくどこか遠い星の宇宙人だと考えたほうが、対応を誤らないだろう」-C.R.A.C.公式ページ 文中に「C.R.A.C.の弁護士・神原元」とある
  27. 神原 2014, p. 148.
  28. 神原 2014, p. 奥付ページ.
  29. 神原元のツイッター
  30. 神原 2014, p. 16.
  31. 神原 2014, pp. 26–31.
  32. 神原 2014, p. 31.
  33. 神原 2014, p. 172.
  34. 神原 2014, pp. 38–39.
  35. 神原 2014, pp. 50–52.
  36. 神原 2014, p. 41.
  37. 神原 2014, p. 176.
  38. 神原 2014, p. 177.
  39. ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会 2014, pp. 97–98, 109–119.
  40. 人と今 「仲良くしようぜ」をかかげて”. 2014年1月15日閲覧。
  41. “ツイッターで暴言三昧、新潟日報報道部長の因果応報(下)”. ダイヤモンド・オンライン: p. 1. (2015年11月28日). http://diamond.jp/articles/-/82307
  42. 壇宿六(闇のキャンディーズ)の2015年11月23日のツイート
  43. 壇宿六(闇のキャンディーズ)の2013-09-12 22:54:21のツイート
  44. 壇宿六(闇のキャンディーズ)の2013年9月23日22:17のツイート
  45. <光復節特集>カウンター、対ヘイトスピーチ効いてきた<4団体の素顔> 民団新聞 2014.8.15
  46. INTERVIEW : 中川敬 OTOTOY 2013年6月29日付
  47. ソウルフラワー激動の時代に放つ4年ぶり新作 ナタリー 2014年9月2日付
  48. 神原 2014.
  49. 井手実「当事者として民主主義に向き合う」しんぶん赤旗2015年2月8日。
  50. 参議院議員・有田芳生氏、「ニューズウィーク日本版」の取材に呆れ 「まともな記者なら絶対にやらないだまし討ち」「捏造に近い」、livedoorニュース、2014年6月17日、2016年5月23日閲覧。
  51. 2013年8月10日 朝日新聞朝刊
  52. 虚妄の「加害者意識」が生む日韓の憎悪の悪循環
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参考文献

  • 田中宏和『SEALDsの真実 SEALDsとしばき隊の分析と解剖』2016年5月26日。ISBN 978-4846311124。
  • 野間易通『「在日特権」の虚構 : ネット空間が生み出したヘイト・スピーチ』河出書房新社、2013年11月21日。ISBN 4309246389。
  • 山口祐二郎『奴らを通すな!』ころから、2013年11月1日。ISBN 4907239041。
  • 神原元『ヘイト・スピーチに抗する人びと』新日本出版社、2014年12月10日。ISBN 978-4406058612。
  • 加藤直樹神原元明戸隆浩 著、ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会 編『NOヘイト! 出版の製造者責任を考える』木瀬貴吉, ころからISBN 978-4-907239-10-7。
  • 桜井誠『大嫌韓日記』青林堂、2016年。ISBN 978-4792605544。
  • 余命プロジェクトチーム『余命三年時事日記 外患誘致罪』青林堂〈SEIRINDO BOOKS〉、2016年。ISBN 978-4792605643。

関連項目

外部リンク

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