DIGIDOGHEADLOCK

DIGIDOGHEADLOCK』(デジドッグヘッドロック)は、日本ロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKET'Sの7枚目のアルバム。

DIGIDOGHEADLOCK
THE MAD CAPSULE MARKET'Sスタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 1997年
EGGS & SHEPスタジオ
ビクター山中湖スタジオ
スタジオジャイブ
ジャンル デジタル・ハードコア
インダストリアル・メタル
ラップメタル
時間
レーベル ビクタースピードスター
プロデュース THE MAD CAPSULE MARKET'S
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表
THE MAD CAPSULE MARKET'S
1996年
DIGIDOGHEADLOCK
1997年
OSC-DIS
1999年
EANコード
EAN 4988002354603
『DIGIDOGHEADLOCK』収録のシングル
  1. SYSTEMATIC.
    リリース: 1997年8月21日
  2. CRASH POW
    リリース: 1997年11月21日
  3. CREATURE
    リリース: 1997年11月21日

背景

アルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』(1996年)リリース後、ギタリストであったISHIG∀KIが脱退し、同バンドはギタリスト不在のまま3人編成となる。サポートギタリストとして元THE STAR CLUBのTORUxxxが参加する事となり、以後2004年まで継続する事となる。

同年12月10日には、初の主催イベントとなる「MAD HOUSE」を実施、翌1997年3月14日にはテキサス・オースティンで開催されたイベントライブ「SXSW'97」に参加する。

7月24日、25日にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの初来日公演のオープニングアクトを担当し、26日には外部主催イベントとしては初公演となる「フジロックフェスティバル'97」に参加する。

この頃の状況を上田剛士は、「何しろライブ。ライブをすごいやりたい時期だったよね。3人になってTORUにサポートってカタチで手伝ってもらうようになって。すごく自分らの方向性がシンプルにわかって、もう迷いなくそっちに向かってってる感じだった」、「だんだんライブが楽しくなってきた感じはあったよね。やりたいことがはっきりしてたから、演奏することが楽しかった」と語っている[1]

また、同時期にビクターエンターテインメントのInvitationからSPEEDSTAR RECORDSへとレーベルを移籍し、移籍第一弾として8月21日にシングル「SYSTEMATIC.」をリリース、9月にはニューヨークで開催されたイベントライブ「CMJ'97」に参加、同時期に本作はレコーディングされた。

録音

ギタリストのISHIG∀KI脱退後の3人編成での初のアルバムとなる本作は、1997年にEGGS & SHEPスタジオ、ビクター山中湖スタジオ、スタジオジャイブでレコーディングされ、横浜にあるランドマークスタジオにてミックスダウン作業が行われた。

レコーディングに関してMOTOKATSUは、「レコーディングはいろいろ辛いことがあった。エンジニアの人となかなか上手く行かなくて。エンジニアの人も悩んじゃってね」と語っている[1]

メンバーによると、レコーディングスタジオが雨漏りするような環境であり、部屋で寝ていると上から水が大量に降ってくる、停電が発生するなどのトラブルに見舞われ、上田は音質が湿ってるような感じがすると述べている[1]

MOTOKATSUは後にリリースされたベストアルバム『1997-2004』(2004年)にてリミックスされた音源に関して、「ミックスし直したらめちゃめちゃよかった。音さえちゃんとなってればやっぱりいい作品なんだよ、だからもったいないって」と語っている[1]

KYONOは「歌とか録り直したいぐらいの感じだった。他のアルバムと比べても、ちょっと録り音がおかしいの、様子が。TAKESHIの音もそうだし。それはマイクのせいなのか卓が壊れてたせいなのかわかんないんだけど」と語り、上田は「そういうとこでちょっと失敗した感がすごく強いアルバム」と語っている[1]

音楽性

それまでの路線と一線を画し、テクノを思わせるようなデジタルな音使いが顕著になる。また、本作以降はシンセサイザーやサンプラーで作成されたフレーズを生演奏と完全に同期するスタイルを確立し、同バンドのスタイルとして大きな転換点となる作品となった。このアルバムは海外でもリリースされており、ほとんどの楽曲が英語詞となっている。

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「聴いた感じは超ハイパーなデジタル・ロック」[2]、音楽情報サイト『ローチケHMV』では、「ハイパーなデジロックとリスナーに印象付けながら、実は人の手による打ち込みであるという驚くべき仕掛けのある1枚」と記されている[3]

この時期に関し上田は「すごくやりたい方向にどんどん進んで、それをメーカー側も一緒になってやってくれるっていう、そういう時期。たぶんイケイケな感じだったよね、あんま何も恐れていないっていうか。ただね、このアルバム自体はすごく難しかった」と語っている[1]

リリース

1997年9月26日ビクターエンタテインメントスピードスター・レコードよりリリースされた。また、アナログ盤も同時リリースされているが、6曲のみの収録となっている。

本作は日本国外でもリリースされており、1998年10月27日にはアメリカ合衆国でWhat's Upより、同年にイギリスではJVC Musicよりリリースされている。また、それぞれが日本版と異なるジャケットの色になっている他、異なるボーナストラックが収録されている。

アートワーク

本作のアートワークは前作まで長らく担当していたサカグチケンではなく、土井宏明が担当している。ジャケットはオカモトケンジによるCGで描かれた犬の頭に大量の兵器が付いているメカニックなものとなっている。このキャラクターやイメージは以降、同バンドのシンボル的な存在として後の作品に継承されていく事となる。

ツアー

本作リリース後の10月2日の新宿リキッドルームを皮切りに11月9日の新潟フェイズまで、全国ツアー「DIGIDOGHEADLOCK TOUR」が全17公演行われている。また、翌1998年5月19日の名古屋ダイアモンドホールを皮切りに、5月30日の札幌ペニーレイン24まで、「DIGIDOGHEADLOCK TOUR'98」が全6公演行われている。

なお、本ツアーの映像は公式の商品化はされていない。

批評

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[2]
ローチケHMV肯定的[3]

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「モノが違えば発想も違う。格違いの傑作」と評されている[2]

音楽情報サイト『ローチケHMV』では、「よりハードな生音が聴けるこれ以前の作品と、この後のデジタルサウンドを絶妙なバランスで繋ぐ移行期の大作。柔軟なアイディアと技量があってこその完成度」と評されている[3]

収録曲

CD盤

全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞作曲時間
1.CRASH POWTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.SYSTEMATIC.TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
3.WHAT!KYONOTAKESHI"¥"UEDA
4.WATERTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
5.HAVE NO FEARKYONOKYONO
6.SICKLY BUGTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
7.JMPTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
8.3.31KYONOKYONO
9.ASPHALT-BEACHTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
10.LOSE ITKYONOTAKESHI"¥"UEDA
11.FREAK IS BORNKYONOKYONO
12.Do JUSTICE TO YOURSELF Do JUSTICE TO MY LIFETAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
13.CREATURETAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
合計時間:
ボーナストラック(イギリス盤)
#タイトル作詞作曲時間
14.SYSTEMATIC. (Audio Active Remix)TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
15.CRASH POW (Alec Empire Remix)TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
16.CREATURE (Digital Hardcore Remix)TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
ボーナストラック(アメリカ盤)
#タイトル作詞作曲時間
14.CRASH POW (Digital Hardcore Mix)TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA

LP盤

A面
全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞作曲時間
1.CRASH POWTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.SYSTEMATIC.TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
3.WATERTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
B面
#タイトル作詞作曲時間
1.ASPHALT-BEACHTAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.LOSE ITKYONOTAKESHI"¥"UEDA
3.CREATURETAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA

曲解説

  1. CRASH POW
    後にシングルカットされた。シングルにはアタリ・ティーンエイジ・ライオットのアレック・エンパイアによる同曲のリミックスバージョンを収録。
  2. SYSTEMATIC.
    先行シングル。ライブで演奏される頻度が高い。
  3. WHAT!
  4. WATER
  5. HAVE NO FEAR
  6. SICKLY BUG
  7. JMP
  8. 3.31
  9. ASPHALT-BEACH
    先行シングル「SYSTEMATIC.」のカップリング曲
  10. LOSE IT
  11. FREAK IS BORN
  12. Do JUSTICE TO YOURSELF Do JUSTICE TO MY LIFE
  13. CREATURE
    後にシングルカットされた。シングルにはアタリ・ティーンエイジ・ライオットのアレック・エンパイアによる同曲のリミックスバージョンを収録。

スタッフ・クレジット

THE MAD CAPSULE MARKET'S

参加ミュージシャン

  • TORU××× (LONDS OF THREE) - ギター(9曲目除く)、バッキング・ボーカル
  • 草間敬 - プログラミング
  • 藤田タカシ (DOOM) - バッキング・ボーカル
  • J.MILES (WHAT'S UP? MUSIC) - バッキング・ボーカル
  • MAYUKI - スクリーミング

スタッフ

  • THE MAD CAPSULE MARKET'S - プロデューサー
  • ギャリー・スタウト - ミックス・エンジニア
  • 瀬山淳一(EGGS & SHEPスタジオ) - レコーディング・エンジニア
  • 中島次郎(EGGS & SHEPスタジオ) - アシスタント・エンジニア
  • 村上正信 - アシスタント・エンジニア(ビクタースタジオ)
  • 徳永陽一 - アシスタント・エンジニア(セディックスタジオ)
  • 佐藤宏明 - アシスタント・エンジニア(ランドマークスタジオ)
  • 山崎和重 - マスタリング・エンジニア(ビクタースタジオ)
  • HIRO - ドラム・サウンド・コーディネーション
  • おおまちあきら - ベース&ギター・サウンド・コーディネーション
  • やじまじゅんいち - インストゥルメント・テク
  • ジョージ・カックル - 翻訳、英語ボーカルディレクション
  • KATSUYA (NUMB NUMB DREXEL) - 翻訳
  • 木宮保雄(ユイ音楽工房) - A&R
  • 横田直樹(ビクター・スピードスター) - A&R
  • 田中義則(ユイ音楽工房) - マネージメント
  • 斎須敏治(ユイ音楽工房) - マネージメント
  • 曽根功(ユイ音楽工房) - マネージメント
  • MAYUKI(ユイ音楽工房) - マネージメント
  • よこやまふみこ(ユイ音楽工房) - マネージメント・デスク
  • 小野朗(ビクター・スピードスター) - プロモーション・ヘッド・スタッフ
  • 田中智子(ビクター・スピードスター) - プロモーション・デスク
  • 山本雅美(ビクター・スピードスター) - セールス・ヘッド・スタッフ
  • 後藤由多加(ユイ音楽工房) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • 高垣健(ビクター・スピードスター) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • 土井宏明 (POSITRON) - アート・ディレクション
  • オカモトケンジ - コンピュータグラフィックス
  • KABOU - 写真提供
  • 富岡克文(ビクターデザインセンター) - ビジュアル・コーディネーション
  • すがいようこ(ビクターデザインセンター) - ビジュアル・コーディネーション
  • LONDS OF THREE - サンクス
  • DOOM - サンクス
  • 有島博志 - サンクス
  • ANIKI HARA - サンクス
  • CISCO AOKI - サンクス
  • AUDIO ACTIVE - サンクス
  • 山根克巳 (LIQUIDROOM) - サンクス
  • FENDER JAPAN.LTD - サンクス
  • LUDWIG - 野中貿易 - サンクス
  • エレクトロ・ハーモニクス - サンクス
  • モリダイラ楽器 - サンクス
  • おおもりしゅうじ(水野コーポレーション) - サンクス

リリース履歴

No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1997年9月26日 日本 スピードスター・レコード CD
LP
VICL-60072
VIJL-60006
14位 ジャケット背景が赤、LP盤は6曲のみ収録
2 1998年 イギリス JVC Music CD JVC 9036-2 - ジャケット背景が黄色、ボーナストラック3曲収録
3 1998年10月27日 アメリカ合衆国 What's Up/Cipher CD B00000DG4W - ジャケット背景が紫、ボーナストラック1曲収録

脚注

  1. 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、8 - 25頁、JAN 4988002452644
  2. ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / DIGIDOGHEADLOCK [デジパック仕様] - CDJournal”. 音楽出版. 2017年2月11日閲覧。
  3. DIGIDOGHEADLOCK : Mad Capsule Markets”. ローソンHMVエンタテイメント. 2017年2月4日閲覧。

外部リンク

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