オリンピックのロシア選手団

オリンピックのロシア選手団は、1900年パリオリンピックから初参加した。1917年のロシア革命によりソビエト連邦が建国され、第二次世界大戦以降はソビエト連邦代表としてオリンピック出場を続けた。このソビエト連邦時代にはアメリカと肩を並べるほどの強豪国となったが、1991年のソビエト連邦の崩壊に伴い、翌年のオリンピックのEUN選手団を経て、1994年リレハンメルオリンピックから再びロシアとしてのオリンピック復帰を果たした。

オリンピックのロシア選手団
ロシアの国旗
IOCコード:RUS
NOC: ロシアオリンピック委員会
公式サイト
オリンピック
メダル
金
197
銀
168
銅
190
計
555
夏季オリンピックロシア選手団
1900 • 1904 • 1908 • 1912 • 1920-1992 • 1996 • 2000 • 2004 • 2008 • 2012 • 2016 • 2020
冬季オリンピックロシア選手団
1994 • 1998 • 2002 • 2006 • 2010 • 2014 • 2018 •2022
関連選手団
ソビエト連邦 ソビエト連邦 (1952-1988)
EUN EUN (1992)
ロシアからのオリンピック選手 ロシアからのオリンピック選手 (2018)
ROC ROC (2020-2022)

1991年のソ連崩壊後、ロシアの成績は下落を続け、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは崩壊後最低の11位(金3)にまで落ち込んだが、プーチン大統領が再登板以降の2011-15年に冬季・夏季種目にかかわらず自国の選手1000人以上に薬物を服用させて、成績を上向きにさせた[1]。2014年の自国開催のソチ冬季オリンピックでは情報機関の要員らがRUSADAに潜入し、ドーピング隠蔽をしたことで、合計23個のメダル(金13)獲得で総合1位となった(2022年時点でドーピング発覚で11の金メダル剥奪)[1]。2014年12月にドイツのドキュメンタリー番組が「ロシアのオリンピック・チームでは99%が禁止薬物を服用し、国が尿のサンプルを捏造している」と暴露以降から、過去の数々のドーピングが発覚した。女子フィギュア・スケートにおける未成年選手への体重増加阻止目的の水分制限や思春期を遅らせるルプロンなどの薬物強制も発覚している。2022年2月19日時点でオリンピックにおけるドーピング最多摘発国(47人)だが、朝鮮日報は実際のドーピング数ははるかに多いはずと指摘している[1][2]。

2018年平昌オリンピック以降は、国家的ドーピングが発覚したため、「ロシア選手団」として出場許可されていない。平昌冬季では個人参加としてのみ許可された[1]。2020年東京オリンピック以降、ロシアの選手達は「ロシアオリンピック委員会(ROC)」名義のOAR(ロシアからの五輪選手)として参加している[2]。本稿ではこれらについても扱う。

概要

これまで最も多くメダルを獲得した夏季オリンピックは、2004年アテネオリンピックの90個。冬季オリンピックは2014年ソチオリンピックの30個である。また、最も多くのメダルを獲得した夏季オリンピック競技は体操競技(新体操、トランポリンを含む)の64個、冬季オリンピック競技はクロスカントリースキーの33個となっている。

しかし、国ぐるみのドーピング問題でロシアの国内オリンピック委員会(NOC)が国際オリンピック委員会(IOC)制裁下に置かれ、2018年平昌オリンピックでは「ロシア選手団」として出場できず、代わりに国家を代表しない「ロシアからのオリンピック選手(Olympic Athletes from Russia)」として出場した。IOCコードも通常のロシア選手団と区別するために「RUS」ではなく「OAR」(Olympic Athletes from Russia)が用いられる。

2020年東京オリンピック(2020年東京オリンピックのロシアオリンピック委員会選手団)および2022年北京オリンピック(2022年北京オリンピックのロシアオリンピック委員会選手団)でも平昌オリンピック同様に国家としての参加が認められず、「ROC」名義での参加となった。「ROC」はロシアオリンピック委員会(Russian Olympic Committee)の英語表記の略称である。

メダル獲得数一覧

夏季オリンピック

大会名 金 銀 銅 計
1900 パリ0000
1904 セントルイス不参加
1908 ロンドン1203
1912 ストックホルム0235
1952-1988ソビエト連邦 ソビエト連邦時代
1992 バルセロナEUN EUNでの参加
1996 アトランタ26211663
2000 シドニー32282989
2004 アテネ28263690
2008 北京24132360
2012 ロンドン20202868
2016 リオデジャネイロ19172056
2020 東京ROC ROC (ROC)での参加
合計150129155434

冬季オリンピック

大会名 金 銀 銅 計
1956-1988ソビエト連邦 ソビエト連邦時代
1992 アルベールビルEUN EUNでの参加
1994 リレハンメル118423
1998 長野96318
2002 ソルトレークシティ54413
2006 トリノ86822
2010 バンクーバー35715
2014 ソチ1110930
2018 平昌ロシアからのオリンピック選手 ロシアからのオリンピック選手 (OAR)での参加
2022 北京ROC ROC (ROC)での参加
合計473935121

夏季オリンピック競技別

競技金銀銅計
りくしよう 陸上競技20211960
レスリング(フリースタイル)198734
フェンシング135826
レスリング(グレコローマン)126725
たいそう 体操10151944
ボクシング1051530
しんたいそう 新体操104216
アーティスティックスイミング100010
しやけき 射撃7141233
しゆうとう 柔道54716
きようえい 競泳49922
とひこみ 飛込48618
ウエイトリフティング47718
きんたいこしゆ 近代五種4105
テニス3328
してんしや 自転車ロード3148
してんしや 自転車トラック24410
カヌースプリント23712
トランポリン2204
ハンドボール2114
バレーボール1326
ボート1034
マラソンスイミング1001
テコンドー0224
すいきゆう 水球0134
セーリング0123
アーチェリー0112
バスケットボール0033
カヌースラローム0011
バドミントン0011
してんしや マウンテンバイク0011
計 (競技数: 31)149129155433

冬季オリンピック競技別

競技金銀銅計
フィギュアスケート159327
クロスカントリースキー1410933
バイアスロン105823
スピードスケート35513
ショートトラックスピードスケート3115
スノーボード2215
スケルトン1023
リュージュ0303
フリースタイルスキー0134
アイスホッケー0112
ボブスレー0112
アルペンスキー0101
ノルディック複合0011
計 (競技数: 13)483935122

関連項目

脚注

  1. “【萬物相】ドーピングの国、ロシア-Chosun online 朝鮮日報”. archive.ph (2022年3月4日). 2022年3月4日閲覧。
  2. “15歳ワリエワ騒動を“ただのドーピング事件”にしてはいけない理由…選手たちが語った“ロシアフィギュア界の闇”「みんなやってるよ」(及川彩子)”. Number Web - ナンバー. 2022年3月4日閲覧。
  3. GLOBE編集部. “「闇は、まだ広がっている」 旧東ドイツ・ドーピング被害者の告白”. withnews.jp. 2022年3月4日閲覧。
  4. “東ドイツは不正国家だったのか? 東西ドイツ統一後明らかになったスポーツ選手のドーピング問題(川口 マーン 惠美) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2022年3月4日閲覧。
  5. 日本放送協会. “ドーピング ~ロシア陸上チーム・暴かれた実態~|BS世界のドキュメンタリー|NHK BS1”. BS世界のドキュメンタリー|NHK BS1. 2022年3月4日閲覧。
  6. “ワリエワ選手のドーピング問題、コーチら周囲の大人に注目集まる”. CNN.co.jp. 2022年3月4日閲覧。
  7. “「プーチンが私の命を狙っている」─ロシアの国家的ドーピングを告発した男が激白 | 世界を欺いた不正の首謀者は何を語るのか”. クーリエ・ジャポン (2020年8月30日). 2022年3月4日閲覧。
  8. “フィギュア・ワリエワのコーチが“ほぼクロ”で確定。「新薬が必要」と過去発言、同行医師はドーピング前科ありの問題児”. まぐまぐニュース! (2022年2月18日). 2022年3月4日閲覧。
  9. “独ドキュメンタリー番組、ロシアの国を挙げたドーピング事情暴く”. www.afpbb.com. 2022年3月4日閲覧。
  10. “露陸連の会長が辞任へ、一連の薬物スキャンダル受け”. www.afpbb.com. 2022年3月4日閲覧。
  11. “露反ドーピング機関の元幹部が急死、2週間で2件目”. www.afpbb.com. 2022年3月4日閲覧。
  12. INC, SANKEI DIGITAL (2016年2月27日). “【ロシア万華鏡】ドーピング疑惑で渦中の人物が相次ぎ不審死…「裏切り者=死」の国で一体、何が起きているのか?”. 産経ニュース. 2022年3月4日閲覧。

外部リンク

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